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『映画 少年たち』特集

本木克英監督インタビュー「プレッシャーは尋常じゃなかったが、とても名誉なことだった」

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第1回

19/3/29(金)

ジャニーズ史における伝説的な舞台『少年たち』が、初演から半世紀を経て満を持して映画化。本作でメガホンを取る本木克英監督は、これまで『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』(2013年)、『空飛ぶタイヤ』(2018年)など、数々のジャニーズタレントの出演作を手がけている。

本木監督曰く、『映画 少年たち』は今まで続けてきた松竹×ジャニーズのコラボ作品の集大成となる映画で、ジャニー喜多川氏製作総指揮の下「舞台とは一線を画した映像化」を目指し、幾度もの構想を重ね、公開に至ったという。

映画化を決断する最大の決め手は、旧奈良監獄をロケ地に使用できたこと

「『少年たち』の映画化をジャニーさんが決断した一番の理由は、旧奈良監獄をロケ地として使えることでした。ジャニーズの作品はファンタジー色が強い。だからあえてロケ地にリアリティを追及することで、“儚さ”と“強さ”のバランスもうまくとれる。このジャニーさんの読みは正しく、旧奈良監獄を舞台にしたことで登場人物の感情に説得力が増し、ミュージカルシーンもより華やかに見えたと思います」

本木監督はジャニー氏の英断をそう振り返る。また、本作の監督のオファーを受けた際、ジャニー氏からはこんなオーダーがあったという。

「ジャニーさんからは“半世紀以上かけて培ってきた財産(歌、踊り、ストーリー)を活かして、ここからまったく違うものを作ってほしい”と頼まれました。これはかなりの大役だなと感じたし、プレッシャーも尋常じゃなかったです。だけど、それ以上にジャニーさんとこんな素敵な仕事をできるというのが、僕の映画人生においてとても名誉なことでした」。

本作は、それぞれの事情によって少年刑務所に収監されることになった少年たちの悩みや葛藤をオリジナル楽曲に乗せて描く、ミュージカルエンタテインメントだ。物語の舞台が少年刑務所であるため、時には残酷な描写も映し出されている。しかし、これは本木監督なりの譲れないこだわりだった。

「正直、歌と踊りだけで2時間近く持たせるのは難しいと思いました。どんなに素晴らしい演出をしても、そこに芯のあるドラマがないと観客は映画の世界に没入できない。イジメを受けたり、人に暴行を加えたり……そういうことだって現実に起こりえることですから。だからこういう描写もちゃんと入れ込む必要があった。結果、それによってドラマにリアルさが増し、華麗なミュージカルシーンとの対比も表現できたと思います」

『少年たち』映画化の決め手となったという旧奈良監獄
(C)映画「少年たち」製作委員会

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