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石若駿率いるSMTKに聞く、バンドの成り立ちや作曲とインプロのバランス 信頼感があるからこそ生まれる自由な音楽

リアルサウンド

20/5/22(金) 18:00

 石若駿(Dr)、マーティ・ホロウベック(Marty Holoubek)(Ba)、細井徳太郎(Gt)、松丸契(Sax)の4人で2018年に活動をスタートさせたSMTKが、2020年4月15日にリリースしたデビューEP『SMTK』に続いて、5月20日に1stアルバム『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』をリリースする。Answer to Remember、CRCK/LCKS、SONGBOOK、様々なアーティストのサポートと、精力的に動き続ける石若だが、SMTKは彼の活動の中でも特にロック色の強いものだと言える。フリージャズの要素も強いが、ギターはかなり歪み、サイケデリックで、ときにジャンクと言ってもいい演奏は、ノーウェイヴ、ハードコア、ポストロック的な解釈もできるもの。ニューヨークのアート精神が流れ込み、ライブハウスでジャズとロックの交配が歴史を積み重ねてきたこの国の豊饒なアンダーグラウンドシーンの川下に、彼らは位置すると言ってもいいかもしれない。強者揃いのメンバー4人に、バンドの成り立ちについて聞いた。(金子厚武)

SMTKの邂逅と音楽性「みんなが好きな音楽を持ち寄ってバンドをやってる」

SMTK
左から:石若駿(Dr)、マーティ・ホロウベック(Marty Holoubek)(Ba)、細井徳太郎(Gt)、松丸契(Sax)

――まずはバンド結成の経緯を、石若くんを軸とした各メンバーとの関係性を紐解きつつ、話していただけますか?

石若:最初は僕とマーティと徳ちゃん(細井)でトリオを始めました。僕が新しいバンドをやりたいと思って、マーティがオーストラリアから日本に引っ越してきた2018年の8月に、荻窪のベルベットサンでライブをしたのが結成日ですかね。マーティとはピアニストのアーロン・チューライのバンドで毎年ツアーをやっていて、いつかちゃんとバンドをやりたいと思っていて。徳ちゃんとは同じ年なんですけど、出会ったのはお互い大学生くらいのときで、僕が桐生(群馬県)にライブに行ったときに、見に来てくれていて。その後に徳ちゃんは新宿のピットインでバイトをするようになって、同じ年だから喋りやすかったし、いろいろ話をしてる中で、一緒に何かやろうって言ってて。それで最初は「SMT」として始まったんです。

石若駿
石若駿(Dr)

――その2カ月後のライブで松丸さんが加入して「SMTK」になるんですよね。

石若:9月くらいにTwitterで契(松丸)が「(日本に)帰国するんで、ライブのお誘いください」みたいなポストをしていて、添付されてたバークリー(音楽大学)の友達とのトリオの映像を見たらすごくかっこよくて。すぐにDMして、「今度ピットインでライブがあるんですけど、よかったらそこに入ってライブをしませんか?」って送ったら、「ぜひ」って返ってきて。その時はまだ面識がなかったから、日野皓正さんとのライブにマーティと契を誘って、そこで2人とも飛び入りして、2曲くらい演奏して。その後、契を高田馬場のJazzSpot Introに連れて行って、日本のミュージシャンと交流して……最初はそんな経緯です。

――マーティさんは石若くんとはいろいろなプロジェクトで活動していて、3月に発売したリーダー作『Trio Ⅰ』にも石若くんが参加していますよね。最初に会ったときは、どんな印象でしたか。

マーティ・ホロウベック
マーティ・ホロウベック(Marty Holoubek)(Ba)

マーティ:演奏がめっちゃ上手すぎてびっくりしました。でも、フリージャズ、ポップス、シンガーソングライター、同じような音楽が好きで、いいコンビネーションが作れていると思います。

石若:最初に一緒に音を出したときから、縁を感じましたね。そういうことって、すごく少ないんですけど。

――マーティさんは石若くんをはじめとした日本のミュージシャンと交流する中で日本のことが好きになって、日本で生活をするようになったわけですよね。

マーティ:日本の音楽シーンはとても充実していて、駿(石若)のオススメしてくれるものはジャズもポップスも良い作品ばかりです。それでどんどん日本の音楽に興味が出て、引っ越しました。

――細井くんはピットインでバイトをしていたときに仲良くなったと。

細井徳太郎
細井徳太郎(Gt)

細井:そうです。その後に駿が主催してるジャムセッションに遊びに行って、何曲か一緒に演奏したら、すごくいい感じだなって思って。その半年後くらいに、「SMTをやろう」って話が進みました。

石若:そのジャムセッションでは何でもありで、特に「ジャズ」っていうわけでもなく、僕が全部叩くので、やりたい人はどんどん参加してくださいっていう不思議なジャムで。SNSでも有名なガチタンバリン奏者の人がいたり、君島大空くんも来てくれて……そんな伝説のジャムがあったんです(笑)。

――別のサイトのインタビューを拝見したんですけど、細井くんは「好きなギタリスト」として、ジム・ホールやビル・フリゼールと一緒に、トム・モレロやダイムバック・ダレルとかも挙げていて、つまりはジャンル関係なく、好きだと思うものを聴いて、吸収してきたわけですよね?

細井:そうですね。もともとポップとかロックが好きで、そこからジャズが好きになりました。垣根なくいいなと思う音楽を聴いて、(音楽性の幅が)広がっていきました。

――松丸くんはSNSで急に石若くんから連絡が来たそうで、最初はびっくりしたでしょうね。

松丸契
松丸契(Sax)

松丸:そもそも、僕それまで日本に住んだことがなくて。

――パプアニューギニアで育ったそうですね。

松丸:高校卒業まで(パプアニューギニアに)いて、その後はバークリーに入学してボストンに4年間いたので、日本に知り合いが全然いなくて。当時はお金が無くなって日本に帰るしかなかったんですけど、寂しいから、「友達が欲しいです」みたいなニュアンスの投稿をしました(笑)。なので、日本の音楽シーンについても全然知らなくて、それでも『Songbook』のカバーが印象的だったので石若さんの名前はぼんやり知っていました。連絡が来てびっくりしたけど、めちゃめちゃ嬉しかったです。

――石若くんに出会ったことで、日本のシーンみたいなものも知るようになった。

松丸:帰国した当初は1~2年日本にいて、お金を貯めて、また勉強しにアメリカかヨーロッパに行こうと思ってたんです。でも、石若さんに誘ってもらったのをきっかけに知り合いも増えて、活動の幅も広がって、ライブも月10本くらいに増えて、去年はデビューアルバムも出して……いまはこの時間を大切にしたいなと思っています。その中でもSMTKは一番大きな存在で、周りには面白いことがたくさんあるし、そこから学べることもたくさんあります。

――SMTKの音楽性について、もともとの青写真はどの程度あったのでしょうか?

石若:SMTのときは「マーティと徳ちゃんのオリジナルを演奏しよう」って感じでした。あとは、セロニアス・モンクをやったり……。

細井:テーム・インパラとか。

石若:そうそう。あとはマイルス(・デイヴィス)のバンドのピアニストだったケイ赤城さんの曲とか。自分のバンドでカバーってあまりなかったから、「自分から離れた音楽を自分がリーダーでやろう」と最初は考えていました。あとは、フリーインプロビゼーション(即興演奏)がコンセプトになっていて、契の曲は僕たちのやりたいことと合っていたんですよね。

――ジャムセッションの話もそうですけど、最初からジャンル的な括りではなかったと。

石若:でも、徳ちゃんとは「日本人としてのジャズ」みたいな部分を共有してるというか。僕と徳ちゃんは昔から日本のジャズシーンにいて、いろんな人たちの演奏を間近で見てきた身として、「日本のコアなジャズシーンにあるものを、自分たちも持ってやろう」という気持ちが共通していて。そこにマーティの持っているオーストラリアの文化とか、オーストラリア人から見た日本の魅力、パプアニューギニアで育って、アメリカで勉強した契の要素が混ざったら、すごく面白いんじゃないかなって。

細井:もともとジャズって、海外から流入してきたものじゃないですか。でも、長い時間を経て、そこに日本の良さも悪さも全部詰め込まれて行って、いまは「日本には日本のジャズがある」って、誇らしく思えるくらいの精神的な強さがあると思っています。自分は日本で生まれ育ったから、そこを大事にしたいし、これから先に残していきたいというか、継承して、次の世代にも「日本のジャズがあるんだ」っていうのを、伝えていきたいです。

――「フリーインプロビゼーションがコンセプト」とのことですが、実際の曲作りにおいては、作曲とインプロのバランスってどんな感じなのでしょうか?

石若:曲ありきではありますが、EP『SMTK』に入っている曲は、メンバーそれぞれのオリジナルを持ち寄って、ライブを重ねて、自然にできていったアレンジで演奏しています。アルバムに関しては、まず一人3曲くらい作って、何日かリハーサルをして、「ここをフリーにしたら面白いんじゃないか」と話をして作っていきました。

SMTK 1stEP『SMTK』 Official Teaser

松丸:即興とかフリーって、常にこういう音楽に触れていない人からすると、アブストラクトな感じがすると思うんです。あえて作曲技法の観点から話すと、たとえ無意識でもこういうリズムがあって、そこからあるアイデアが派生して、この音に対してこう音が鳴ると面白くなる……といった具合に成立していて、対旋律をはじめいろいろ同時に起こっている。そこでコミュニケーションを取りながら曲を形作っていく中、道しるべをもうちょっとクリアにするために、始まりと終わりを決めたり、ベースラインをはっきりさせたり、そういう要素を固めていって、SMTKではバランスを取っている感じです。

――マーティさんはSMTKというバンドの面白さをどう感じていますか?

マーティ:一番面白いのは、いつもエナジーが強くて自由な感じ。みんな信頼し合ってるから、どんなに即興が展開していっても、安心感があります。

――ハイエナジーだし、ギターも結構歪んでるから、ジャンル名で言うと「ノーウェイヴ」とか「ハードコア」みたいな要素も入ってると思うけど、でもそれもやっぱり「そこを目指した」というわけではなくて、4人のインプロから結果的に生まれたものというか。

石若:そうですね。何かを目指しているっていうよりは、そうせざるを得ない状況になる。崖っぷちに立たされて、「どうする?」ってなった時に何かが生まれるんですよ。一生懸命戦って、気づいたら服が全部脱げてて、「さあ、そこからどうする?」みたいな……もっと上手い言い方がある気がする(笑)。

松丸:言いたいことはわかりますけどね(笑)。

細井:ジャンルの話で言うと、マーティが来日する直前に、俺と駿だけでスタジオに入ったことがあって、どんな曲をやるか相談したときに、「今度始めるバンドでは俺たちが好きな音楽を全部やろうよ」と言ってたのをすごく覚えていて。実際、僕がつくった「ホコリヲハイタラ」(『SMTK』収録曲)とかはフォーキーだし、契の作る曲はフリージャズやヒップホップの要素があるし、マーティの曲はロックとかプログレの要素も入っている。とにかくみんなが好きな音楽を持ち寄ってバンドをやってる感じはあると思います。

――最初がセロニアス・モンクとテーム・インパラという時点で、その感じは伝わります。ちなみに、録音の音ももすごくいいですけど、エンジニアはどなたですか?

石若:録りは中里隆夫さんとミックスはMSR奥田泰次さん、マスタリングは池袋Dedeのオーナー・吉川昭仁さんです。昨年、吉川さんはアメリカにスタジオをオープンして、ローリン・ヒルの隣の部屋らしいですよ。

SMTK

自由さと信頼感が作り出す突き詰めた“音楽”

SMTK

――では、5月27日にリリースするアルバム『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』の具体的な曲についてお伺いしたいと思います。まず細井くんの作曲が、「3+1=6+4」、「すって、はいて。」、「長方形エレベーターとパラシュート」ですね。

SMTK 1st Album『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』 Official Teaser ④ 長方形エレベーターとパラシュート

細井:「3+1=6+4」は自宅でエフェクターで遊んでいたらできた曲です。わりと明確にオマージュしている音楽があって、Radioheadと、ギタリストの市野元彦さんを自分の中で混ぜてみたんです。あと、この曲は駿のドラムが3台鳴ってて、それぞれ別テイクで、上と右と左にいるので、ビートも楽しめるんじゃないかなと思います。「すって、はいて。」は散歩をしているときにメロディが浮かんだんですけど、家で詰めているうちに、スティーヴ・ライヒと、ジム・オルークと、君島大空のメロディが浮かんで、実はそれぞれが入っていて。僕の好きなミュージシャンに向けて書いた曲です。

――確かに、序盤のギターとサックスでメロディを回していくパートはライヒっぽい、ミニマルな感じですね。

細井:リズムが5拍子に変わるところがジム・オルークっぽくて、5拍子の最後に出てくるメロディがキミ(君島大空)。そして、松丸契の感情的な素晴らしいソロで締めてくれています。「長方形エレベーターとパラシュート」は、夢で見た風景を曲にしました。夢の中で、長方形のエレベーターが上がって行って、いつの間にか建物も越えて、天空まで行ってしまって(笑)、「ヤバい!」と思った途端に、パラシュートでゆっくり落ちて来る。そんな夢を見たので、その様子を前後半に分けて、パラシュートはテンポダウンで表現してみました。

――松丸くんが書いたのは、タイトル曲の「SUPER MAGIC TOKYO KARMA」と、「Otoshi Ana feat.荘子it(from Dos Monos)」ですね。

SMTK 1st Album『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』 Official Teaser ① SUPER MAGIC TOKYO KARMA

松丸:「SUPER MAGIC TOKYO KARMA」はプリプロの前日の深夜に急いで作り上げた曲です。サックスのハーモニーパートを4つ入れてて、微かにテクスチャーになる程度でミックスされているんですけど、そのために初めてテナーサックスを録音しました。あと、冒頭の声も僕の声です(笑)。超高カロリーな曲ですが展開が最高に気持ち良いので最後まで聴いて欲しいですね。「Otoshi Ana」は徳太郎さん(細井)のギターのギリギリギリという音がブレイクのところに少し入ってて、それをアイソレート(=独立)させるのが上手くできたなと。あれは奇跡の音だと思うし、めちゃめちゃかっこよくて、そこだけ何度も聴いて楽しんでいます(笑)。

SMTK – Otoshi Ana feat.荘子it [from Dos Monos] (Official Music Video)

――「Otoshi Ana」には荘子itが参加していて、ラップもビートもかっこいいですよね。

松丸:ここ数年トップチャートを占領し続けているトラップの、細かいハイハットのパターンとずっしりしたベースが一緒に原動力になる曲を入れたくて。簡単に言うとフリーな音楽と、ずっとトップチャートを占めてるビートを組み合わせたら面白いかなと。808,MPC,DAWのプログラミングの歴史が生み出したこの時代の重要なビートを生のこの編成でやることに意味があると思ってます。

石若:トラップのビートって、個人的に初めて世に出た演奏になりました。結構自分でも面白くなっちゃったので、いろんなドラマーとも共有したいです。

――マーティさんの作曲は「Let Others Be the Judge of You」、「My Country is Burning」、「ドタキャン」の3曲ですね。

SMTK 1st Album『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』 Official Teaser ③ ドタキャン

マーティ:「Let Others Be the Judge of You」はイントロが大好きです。ギターのエフェクト、オーバーダブがめっちゃよかったですね。4年前のHishakaku Quartetでもレコーディグした曲なんです。

――「Let Others Be the Judge of You」とEP『SMTK』に収録されていた「Snack Bar」はマーティさんのリーダーアルバム『Trio Ⅰ』にも収録されていますよね。

マーティ:そうです。だから、3回レコーディングしました。その中でも、SMTKでのレコーディングが一番好きですね。「My Country is Burning」はオーストラリアで起こった山火事のことを思いながら作った曲です。面白いプログロック(プログレ)のトラックで、契くんのサックスが最高です。「ドタキャン」もHishakaku Quartet(James Macaulay(tb)、Niran Dasika(Tp)、Marty Holoubek(b)、石若駿(ds&pianica))でライブレコーディングをしたことがあるけど、SMTKでの音は徳ちゃんのノイズや駿くんのプレイもすごかったです。

――石若くんは「Where is the Claaaapstaaack??」を書いていますね。

SMTK 1st Album『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』 Official Teaser ② Where is the Claaaapstaaack??

石若:「クラップスタック」っていうのは、最近のドラマーがよく使っている、クラップの音が出るシンバルのことです。ポテトチップスみたいに曲がってて、3枚重なっていて、叩くとクラップの音が出るんです。それがすごく好きだったので、クラップスタックをフィーチャーした曲を書こうと思いました。

細井:この曲で僕は重ね録りをたくさんしたんですが、すごく印象的だったのが、駿のハーモニーの感覚って、ピアノを弾いたハーモニーの感覚というよりも、もっと音の位置を見てるんですよね。だから、駿が僕にオーダーしたのって、「ここは低い弦で」とか「ここは高い方で」みたいな指示で、完成形を聴いてみると、確かに音の位置がよくわかってびっくりしました。

石若:ギターの音楽が好きだから、妙なこだわりが自分の中にあって、徳ちゃんにはレコーディングでいろんなオーダーをしちゃいました(笑)。ギターって、例えばオーバードライブをかましたときに鳴らした実際の音と、オーバードライブをかましたおかげで鳴る高い倍音があって、それを組み合わせるのが面白いし、さらに耳を澄ますとテンションの音が聴こえたりもして、そういうのを探して組み合わせていくのが好きなんですよね。違うギターで同じ弦をを弾いても音が変わるし、わざと少しだけチューニングをずらしてみたり、また直してみたり。そうやって音の微妙な違いを突き詰めて作っていくのがすごく楽しかったです。

――SMTKの曲はライブで聴くとまた印象がガラリと変わったりすると思うので、ぜひアルバムの曲をライブで聴きたいところですが、それがいつになるかは今わからないですよね。最後に、新型コロナウイルス(COVID-19)による現在の状況をどのように感じているか、それぞれ話していただけますか?

石若:自分の話で言うと、今まで毎日忙しくしてたのが、急にたくさん時間ができて、今まで冷静に考えられてなかったことを、じっくり考えることができています。なので、ポジティブに考えればですけど、もしかしたら、今ってアーティストにとっていい時間なんじゃないかとも思っていて。忙しい時間が続くと、流されたり飲み込まれたりすることもあるから、この時間を使っていろんなことを整理して、みんなが本当に自分の好きなことに向かえたらいいと思うし、自分もそういうマインドになっているのは確かですね。

松丸:僕もいろんなことと向き合う時間になっているんですけど、家にいても作業や練習ができるので、じっくり楽器とも向き合いつつ、DAWをいじったり、ピアノを練習したり、苦手分野にも挑戦する時間にしてます。

――マーティさんはどうですか?

マーティ:とにかく今は練習ばかりしています。あとは、本を読んだり、料理もいっぱい作って、超楽しい時間を過ごしていますね。それはそうと、先生、俺の日本語はどう?

松丸:ばっちり(笑)。

――松丸くんが先生なんだ(笑)。

マーティ:日本語の先生。あと、人生の先生。

石若:契はいろんな人生を経てますからね(笑)。

細井:僕はこれまで我ながらのんびり過ごしていて、ライブはもちろん好きですが、「好きなことのひとつ」と思っていたんです。だけどそこから離れてみて、「すげえ(ライブが)好きなんだな」って、改めて思ったんですよね。すぐにでもライブがしたいし、みんなに会いたいし、自分が好きなものにより気付ける時間になってます。あと、自分たちがライブできる環境を今まで支えてくれていた家族、ライブハウス、聴いてくれる人たちへの感謝の気持ちを改めて実感する時間になっているなと思います。

SUPER MAGIC TOKYO KARMA
1stアルバム『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』

■リリース情報
1stアルバム『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』
価格:¥2,500(税抜)
発売日:2020年5月20日(水)
TRACK LIST(曲順未定):
01. SUPER MAGIC TOKYO KARMA (composed by Kei Matsumaru)
02. 3+1=6+4 (composed by Tokutaro Hosoi)
03. Otoshi Ana feat.荘子it (from Dos Monos)  (composed by Kei Matsumaru, lyrics by 荘子it)
04. Let Others Be the Judge of You(composed by Marty Holoubek)
05. Where is the Claaaapstaaack??  (composed by Shun Ishiwaka)
06. ドタキャン  (composed by Marty Holoubek)
07. My Country is Burning (composed by Marty Holoubek)
08. すって、はいて。(composed by Tokutaro Hosoi)
09. 長方形エレベーターとパラシュート(composed by Tokutaro Hosoi)

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