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小芝風花、『妖怪シェアハウス』で身体を張った芝居に挑戦!? 民放連ドラ初主演の思いを語る

リアルサウンド

20/8/1(土) 12:00

 8月1日より土曜ナイトドラマ『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)の放送がスタートする。本作は、クズ男にお金も仕事も家も奪われたどん底気弱女子を、妖怪たちが“奇想天外”な方法で救うというホラーコメディだ。

参考:小芝風花、『妖怪シェアハウス』で怨霊姿に!? アイドル風お菊さん役で佐津川愛美も出演

 主演を務めるのは、『トクサツガガガ』(NHK総合)や『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)などさまざまな作品でコメディエンヌとして存在感を発揮する小芝風花。今回、リアルサウンド映画部では、民放連ドラ初主演となる小芝に意気込みを聞いた。

■「いろいろなことを学ばせていただきたい」
ーー民放連ドラ初主演となりますが、心境はいかがですか?

小芝風花(以下、小芝):本当に光栄です。私で大丈夫なんだろうかと不安になることもありますが、今までもいろんな作品をやらせていただく中で、私自身が引っ張らなきゃという感じではなく、共演者やスタッフの方に支えていただいて主演にしていただいているという実感があるので、今回も緊張はしますけど、素晴らしい役者のみなさんとスタッフの方に、存分に甘えさせていただこうと思っています。私が演じる澪も妖怪たちに助けてもらって成長していくように、私自身もみなさんからいろいろなことを学ばせていただきたいなと思っています。

ーー小芝さん演じる澪を助ける妖怪たちには、個性的なキャストの方が勢ぞろいしましたね。

小芝:ほとんど初めましての方ばかりなのですが、皆さんのお芝居はいろんな作品で拝見させていただいて、個性豊かな妖怪を個性豊かな演者さんが演じられるので今から楽しみです。

ーー気になっている方はいらっしゃいますか?

小芝:みなさんです。まず大倉(孝二)さんのぬらりひょんってすごく想像できてしまって、すごく楽しみです。それとポスターやタイトルバックの撮影を通して思ったのですが、みなさんの妖怪姿が本当に怖いんです。毎熊(克哉)さんの酒呑童子なんて原形がわからないくらい真っ赤な顔をしてツノも牙も生えているし、松本(まりか)さんのお岩さんも怖いけど妖艶だったりして、(池谷)のぶえさんの座敷童も、おかっぱ頭で可愛らしいお着物を着ていて、ビジュアルだけでも面白いし、お芝居でどんな妖怪たちになるんだろうとワクワクが止まらないです。

ーーそんな妖怪たちとシェアハウスをするという設定ですが、最初に話を聞いたときの気持ちはいかがでした?

小芝:「どういうこと!?」って思いました(笑)。新しいタイプすぎて今まで観たことがない作品だなと思ったのと、個人的にもファンタジーな作品を観るのが好きだったので、妖怪と一緒にシェアハウスができるんだという単純な嬉しさと楽しみがありました。妖怪たちもお岩さんとか怖いイメージがあるじゃないですか。でも現代社会では、ちゃんとナースのお仕事についていて、人間社会に溶け込んで生活しているというのがすごく面白いなと思って、本当にこういう妖怪たちがいたら面白いなと。

ーー澪は、彼氏が原因でお金に仕事に住まいまで奪われるという壮絶な役柄ですが、ご自身としてはどのようなキャラクターと捉えていますか?

小芝:澪ちゃんは、周りを気にしすぎていてなかなか自分を素直に出せない女の子なんです。私にも似たところはありますが、澪ちゃんは「そんなに我慢しちゃう?」というレベルで、結果職も失うし、家も追い出されるし、借金取りに追われて、おまけに彼氏には1番目の人がいたり、こんなに不幸が重なるのかというくらいどん底からスタートして妖怪たちに助けてもらいます。妖怪たちがそれぞれ個性の塊というか、強い意志を持っているので、そういう妖怪たちに過激な応援をしてもらって澪自身も閉じ込めてきた本当の思いが徐々に解放され、成長していきます。私自身、周りの目を気にしてなかなか思ったことが言えなかったり、我慢しちゃうことが多くありました。きっと私と同じような経験をしてきた方や、生きづらさを感じている方ってたくさんいらっしゃると思うので、そういった方の背中を面白おかしく妖怪たちに押してもらえるような作品にできたらいいなと思います。

■「この撮影でバッタを食べるんです」
ーー第1話の冒頭からかなりかわいそうな目に遭いますよね。澪ちゃんの魅力は何ですか?

小芝:ほっとけないところですね。この子をほっといたらどんどん人生が危ない方向に行ってしまうんじゃないかという危うさがあり、いままで散々な目に遭いながらも、まっすぐさ、純粋さを持っているんです。「この子は私たちがいないとダメね」と守ってあげたくなる子なんだろうなと。その純粋さやまっすぐさは一番妖怪たちが守ってあげたいと思える要素なので、そこは存分に演じられたらいいなと思います。

ーー小芝さんご自身としてもこういった役柄は初めてですか?

小芝:成長物語と言えば成長物語ですが、でもここまで気弱で自分に自信がない役柄は初めてです。空気を読めない子が熱中するものができて成長していくといった作品はありましたが、こういう役はあまりないかもしれませんね。

ーーちなみに、澪ほどではないとは思いますが、小芝さんが最近不幸を感じたことなどありますか?

小芝:私、この撮影でバッタを食べるんですって(笑)。もともとイナゴの佃煮だったのに、バッタに変わったらしくて、それは今から泣きそうです……。昔から「どんなお仕事も頑張るけど、ゲテモノ系はちょっと」と言っていたのに、バッタを食べる日が来るなんて思ってもいませんでした。

ーーそんなハードな撮影シーンもあるんですね……。

小芝:イナゴの佃煮であれば小さいので、コンタクトを着けずに視界をぼやかして食べようと思っていたのですが、バッタだとコンタクトを着けなくてもはっきりわかるから鳥肌ものですよね。でも、私の立場からすると台本に書かれたことはやるしかないので不憫だなと(笑)。

ーー最後に主演としてどんな作品にしたいか教えてください。

小芝:現場が楽しいと、その雰囲気って絶対に映像に反映されて観ている方々に伝わると思うんです。なので、尊敬する先輩方、スタッフさんばかりですが、とにかく楽しい現場にしたいなと思っています。

(取材・文=安田周平)

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