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ミュージカル初挑戦の三浦翔平に聞く ミュージカル『カーテンズ』

ぴあ

ミュージカル『カーテンズ』出演の三浦翔平

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ミュージカル『カーテンズ』が2022年2月、城田優の演出・主演で上演される。2007年3月にブロードウェイで開幕し、同年のトニー賞では主演男優賞受賞したほか、作品賞、脚本賞など計8部門でノミネートされるという高評価を得た作品だ。

1959年のボストン・コロニアル劇場が舞台。新作ミュージカルのトライアウト公演中に、主演女優が何者かに殺害されるという事件が発生するという“サスペンスコメディ”。今回、本作が初めてのミュージカル出演となる三浦翔平に意気込みを聞いた。

初めてなことだらけのミュージカル出演

ーー三浦さんにとって、初めてのミュージカルです。なぜミュージカルの出演を決められたのですか?

今回、演出をする城田優さんが個人的に仲が良いんです。三浦春馬さんと3人でよくミュージカルや演劇の話をしていたんですよね。僕自身、ミュージカルを見ることが好きで、彼らが出る作品を見に行って、そのままご飯を食べたりする中で「やってみれば?」なんて話になって。それで城田さんから「いつか俺が演出することになったら声をかけるよ」と言ってくれたんですよね。
諸々のタイミングが重なって、今回の『カーテンズ』出演が決まりました。僕はミュージカルの出演が初めてなので、ノウハウ的なものも知らないですし、自分の力量すらも知らない状態です。ストレートプレイと違って、どうやって作っていくのかも分からないし、初めてなことだらけ。「これからどうなっていくんだろう?」と思っているところです。

ーー城田さんが演出されることについて、どのようにお考えですか?

純粋に楽しみです。城田さんは非常にクリエイティブな人間なので、信頼しています。ミュージカルに関しては、僕は新人で、彼はベテラン。思ったことは言いますけど、言われた通りにやっておけば間違いないかなと思いますね。リスペクトの心をもって、一緒にやっていくことが大事だと思っています。

ーー城田さんと作品については何かお話されましたか?

僕の役が振付師の役なんですね。そもそもダンスをやったことがないので、できるのか?という話になって(笑)。とりあえず城田さんと一緒にダンスレッスンに行きまして、まぁ大丈夫だね、ソロパートを増やしておくねと言われました。「まぁ、行けるっしょ」「そりゃ話違うよ(笑)」っていうみたいなノリです。

ーーということは、ダンスの方は踊れるのですね?

合間を見つけてレッスンには行っているんですけど、今踊っている振付が本編で使うかは分からないんです(笑)。ダンスの先生によると、ダンスも種類があると。ジャズなのか、ヒップホップなのか、どれを使うのか分からないので、とりあえず使えそうなものは練習していこうという感じでやっています。

ーー淡々とレッスンをやられている印象ですが、焦りや緊張に押し潰されそう......というよりは「プロとしてやってやるぞ」というお気持ちなんですね?

やってやりますよ!(笑)。ただ、まぁ焦りももちろんあります。ドラマの撮影の関係もあって、準備期間が1ヶ月半ぐらいしかないんですよね。できるのかな。芝居部分はなんとか形にはできると思うんですけど、歌やダンスができなかったら......これは歌とダンスができない役に変えてもらうしかないですね(笑)。その点、演出家の了解はとってあります(笑)。

コメディを主題とした台本と、演じる役柄について

ーー台本を読んでみた感想は?

基本的にはコメディなんですけど、サスペンスの要素もあるサスペンスコメディです。初めてみた人でも十分楽しめるんじゃないかな。そして、もし2回目を見る機会があったら、もっと物語の深い部分を見れることができると思います。

ーー演じるのは看板俳優のボビー。ボビーについては、どんな印象ですか?

そんなにボビーのバックボーンが描かれていないので、そこは作っていかないといけないなと思っています。城田さんいわく「とにかくキザにクールにやってくれ」と言われているのであまりふざけられないみたい。ちょっとそこは残念ではありますね(笑)役づくりに関しては、まだ全然できていないです。まずは楽曲を聞いて慣れるしかないなと思っています。とにかく曲を流し聞いて、そこから湧いてくるボビーらしさを考えていければと思っています。

ーーコメディ作品に出演することについてはどうでしょう?

ボビーはコメディの役どころではないので。城田さんのコメディ力にかかってくるんじゃないですか?彼のコメディセンス次第です(笑)。
コメディって、難しいじゃないですか。特に本作品はブロードウェイ作品なので、海外の笑いを翻訳したときに、ちゃんと日本のお客さんが笑えるかどうか。笑いのツボが違うから。その地ならしが課題になると思います。でも心配なのはそれぐらい。基本的には楽しいエンタメ作品にはなると思っています。

ーーちなみに、城田さんが演じるミュージカルオタクの警部補、フランク・チョーフィーは 事件の解決を急ぎながらも、作品が気になって、舞台の内容に首を突っ込み始める役どころ。三浦さんは、本当はやらなくてはいけないのに、ついつい手を出してしまうことはありますか?

今、連続ドラマの撮影の他、やらなくてはいけない仕事がいっぱいあるんです。しかも、年末だし。今まさに、何から手をつけていいか分からない状況なんですよ。台本もしっかり読まなくてはいけないし、ダンスや歌の練習もしなくてはいけないし、小パニック状態。現実逃避したくなるので、趣味のサーフィンに逃げがちです。



心が暗くなりやすい時期だからこそ、ミュージカルやエンタメの力が必要!

ーー共演者のみなさまの印象を教えてください。

全員、初めましてなんですよ。多分、他の作品で観ているはずなんですけどね......あ、菅井(友香)さんは『飛龍伝』に出られていましたよね?観ました。『カーテンズ』とは全然違うテイストの作品だったので、どうなるのか、楽しみですね。

ーーミュージカルに数多く出演されている共演者ですよね。

はい。僕にとっては安心でしかないです。

ーー舞台の面白さはどこにあると感じますか?

映像作品の批判をするわけでは無いですけど、映像は編集の力で、尖っていたものを綺麗なまるにして世に出す。けど、舞台は、綺麗に研げていないところが面白いし、そこが味だと思うんです。完璧に編集されていない素材というのが舞台の面白さですね。実際にハプニングも起きるし、セリフが飛んでしまう時もある。そこをどうリカバリーして、閉幕までつなげるか。映像は撮り切ったら監督のものだけれど、舞台は幕が開いたら、演者のもの。全く勝手が違うし、別物だと思っています。

ーーミュージカルを見るのは好きだということですが、改めてミュージカルの魅力とは?

ミュージカルだけではなく、舞台が好きなんですよね。ついつい「あの人上手いな」とか「ああいう役もできるのか」とか勉強目線で見てしまいます。 ミュージカルはやっぱりSHOWですよね。最後にパーンと終わるのが楽しい。演劇だと、ずんと暗転して終わるパターンも多い気がするんですけど、ミュージカルの終わり方は気持ちが晴れやかになる。楽しかったなと思いながら劇場を後にするのがいいところですよね。

ーー2021年、三浦さんにとってどんな一年でしたか?もし漢字一文字で表せたら......!

(コロナ禍の状況は)光が差し始めて、少しずつ前に進んでいる気はしますけどね。......あれ、今年、何したかな?振り返ってもあまり記憶ないんですよね。忙しくはしているはずなんですけど。
30代はとにかく仕事をしようと決めていて。来るものに追われている日々なんです。こんな状態でミュージカルをやったら、どうなるのか分からないですけど、楽しみではあります。

今年一年振り返って、忙しくはあったけど、楽しかったから、希望の「希」で。そろそろコロナも落ち着くんじゃないかなという希望もあるし、希望を持たないと、何事もよくないと思うので。

ーー作品を楽しみにされている方へ、最後に一言お願いします!

この間、城田さんと米倉(涼子)さんがやっていた『SHOWTIME』を観たときに感じたことでもあるんですけど、世界中がいろいろと悲しい時期で、心が暗くなりやすい時期だからこそ、ミュージカルやエンタメの力が必要だと思うんですよね。

Show must go onの精神で、どんなときも諦めず、楽しい心を持って進んでいってくださいという願いを込めて、この作品を作ります。観に来てくれたお客さんの心を潤し、元気になってもらえるような作品になると思いますので、楽しみにしている方はもちろん、疲れている方や元気がない方も大歓迎!劇場でお待ちしております!



取材・文:五月女菜穂



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ミュージカル 『カーテンズ』

日程・会場:
・東京公演
2022年2月26日(土)〜 3月13日(日)
東京国際フォーラム ホールC
・大阪公演
2022年3月18日(金)〜 3月22日(火)
新歌舞伎座
・愛知公演
2022年3月26日(土)〜 3月27日(日)
愛知県芸術劇場 大ホール
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/curtains2022/

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