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草なぎ剛のYouTube動画に“チョナンカン”が登場 韓国の人や文化との交流の歩みを振り返る

リアルサウンド

19/11/11(月) 6:00

 草なぎ剛が、YouTubeに動画『チョナンカン登場!韓国語で簡単激ウマ「ビビンバ」作ります!【つよぽんオリジナル料理】』をアップした。YouTubeで草なぎの最近の活躍を楽しんでいる人の中には、「チョナンカン?」と思った方ももしかしたらいるかもしれない。今回は、そんな“チョナンカン“について、少しだけおさらいを……。

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 「チョナンカン」と聞いて、懐かしいと思った人はきっと30歳以上ではないだろうか。というのも、彼が“チョナンカン“として活動をスタートしたのが、2001年頃。実に18年も遡るので、時の流れは早いものだ。日本で韓流ブームのきっかけと言われる韓国ドラマ『冬のソナタ』が放送されたのが2003年頃と聞けば、草なぎの活動が両国をつなげる先駆けとなったかが伺えるだろうか。

 2000年頃の韓国では、まだ日本文化の規制がされていた。韓国で活躍する日本人は、韓国風の芸名をつけ、日本のマンガなどの登場人物の名前も韓国語の音読みで翻訳されていたという。“チョナンカン“という名前も、“草なぎ剛“を韓国語の音読みしてみたことに由来している。

 SMAPとして日本で人気を博し、多忙を極めていた時期に、草なぎは韓国語を独学で習得。バラエティ番組『チョナン・カン』(フジテレビ系)では、韓国に訪れるところからスタートし、あれよあれよといううちに、日常会話をマスター。さらに、通訳なしで韓国人俳優やミュージシャンを招いてトークを披露するほどに上達していった。

 何十回と訪韓し、徴兵制や韓国人の暮らしについても、理解を深めていく。さらに日本で暮らす韓国人と対談し、悩みや葛藤について耳を傾けてきた。韓国の短編集『月の街 山の街』の翻訳ができたのも、言葉だけではなく、文化や人々の心をわかっていればこそ。貧しく、何も持っていなくても、愛情深く生きることで幸せを運ぶことができる。そんな心あたたまるエピソードを集めた実話集を、初の翻訳本に選んだのも草なぎらしい。

 そもそも、草なぎが韓国に惹かれた理由が、映画『接続 ザ・コンタクト』をテレビで鑑賞して、韓国語の響きを気に入ったから、というのも彼らしいといえば、彼らしい。好きになるきっかけは、驚くほど直感的。でも、やるとなったら徹底してやるというストイックなところ。関わるとなったら愛を持ってとことん寄り添うところ……韓国との関係を掘り下げると、草なぎの持つ人間的魅力に改めて気づかされる。

 今回の動画のコメント欄には、韓国ファンからの心温まるコメントも多く寄せられている。「母は日本の芸能人は知らないけれど、チョナンカンさんはわかっています」と親子で応援する声、「ぜひ韓国に来てください。僕は兄貴の大ファンです」という男性ファンの声も。

 韓流ブーム以降は、エンタメの分野を中心に日本と韓国は良好な雰囲気が漂っている。だが、国と国との関係性で見ると、まだまだデリケートな空気が流れることも現実としてある。そんなときこそ心を動かす作品や魅力的なアーティストを通じて、歩み寄ろうという姿勢が必要なのではないだろうか。もしかしたら今、再びチョナンカンが活躍するタイミングなのかもしれない。(佐藤結衣)

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