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半年間の育休を取った男が“初めて”の連続に一喜一憂!? 『男コピーライター、育休をとる。』の配信が開始に

ぴあ

『男コピーライター、育休をとる。』

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男性の育児休業体験に迫るWOWOWオリジナルドラマ『男コピーライター、育休をとる。』の第1&2話が、WOWOWオンデマンドで配信された。現役コピーライターで会社員の魚返洋平が自身の育児休業体験を綴ったエッセイを原作に、“子育ての初めて”に一喜一憂する主人公の心の機微を追ったハートウォーミングドラマだ。

主人公の魚返洋介(瀬戸康史)は、大手広告代理店に勤める現役のコピーライター。印刷会社で働く妻・愛子(瀧内公美)をこよなく愛し、妻の頼みに嫌な顔ひとつしない気のいい男である一方、他人の子供は苦手のよう。第1話ではそんな魚返が愛子から妊娠を告げられ、喜びに涙を流す中、ふとしたことをきっかけに育児休業の取得を決意するまでが描かれる。

『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』の監督としても知られる細川徹(大人計画)が執筆した脚本は実に軽妙で、出産のおよそ7カ月前、会社員である魚返の多忙なワークライフが映し出されていく展開はどこかポップ。山口淳太(ヨーロッパ企画)が全12話の演出を手掛けており、作品自体にユーモラスで温かな空気が充満しているのがポイントだ。斬新な映像表現も見られる中、とりわけ本作の大きな特徴のひとつとなっているのが、魚返に“第四の壁”を越えさせ、視聴者に向かって話しかけたり、同意を求めたりもする演出。視聴者だけが知る魚返の可愛らしい本音に、クスッと笑い、頷く瞬間が今後も続きそうだ。

続く第2話では、育休を取得するまでの道のりがもう少し踏み込んで描かれる。会社を休んでいる間の給料はどうなるのか? 国の支援制度はどうなっているのか? 申請・手続きなどはどうすればよいのか? そして、休業自体が後の出世に響くことはないのか? 育休期間の長さを決定することにすら右往左往する魚返の心情はおそらく全社会人に響くもので、上司に相談し、経験者に話を聞く姿は参考にもなるはず。もちろん、現実感をいよいよ加速させてもポップな語り口は変わらず、世の中の何%の男性が育児休暇を取得しているのか、魚返の勤める会社では実際に何人が取得しているのか、その期間は平均でどれくらいなのかなど、各データを楽しい映像処理で示しているのも分かりやすい。

作品全体の明るい雰囲気は登場人物たちのキャラクターによるところも大きく、瀬戸康史と瀧内公美が演じる魚返夫妻のリアルでいてチャーミングな人となりが確かな魅力に。第2話は、そんな魚返夫妻がいよいよ我が子を迎えるであろう展開で幕を閉じるが……。今後の彼らも、引き続き目で追っていきたくなる。

文:渡邉ひかる

WOWOWオリジナルドラマ『男コピーライター、育休をとる。』
7月9日(金)配信・放送スタート
【配信】全12話一挙配信
【放送】毎週金曜 夜11時(全6回)
WOWOWオンデマンド/WOWOWプライム
WOWOWオンデマンドでは第1・2話をいち早く配信中

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