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TREASURE、新曲「BEAUTIFUL」によるSNSでの驚異的なアクション 『ブラクロ』の世界とリンクする楽曲が映し出すものとは

リアルサウンド

21/1/19(火) 18:00

 TREASURE初の日本語オリジナル楽曲「BEAUTIFUL」が、アニメ『ブラッククローバー』(テレビ東京系)第13クールのエンディングテーマとして1月5日放送回にて公開された。この放送直後、Twitterではハッシュタグ「#BlackClover_with_TREASURE」がリアルタイムトレンドで世界1位を獲得。アニメの新クール放送と楽曲公開を祝った全世界のトゥメ(TREASUREのファンダム名)によるこの現象からも、改めてグループの勢いを感じた。

 ショートバージョンであるエンディング版では、メンバー全員のボーカルパートが入っているわけではないが、JIHOONによる歌い出しから高音の美しい癒すようなゆったりとしたバラードで、今まで韓国で発表してきた楽曲とはまた異なる柔らかなボーカルトーンが際立ち、新たなTREASUREの側面を見せている。作詞には日本人メンバーのYOSHIも参加しており、「アニメのテーマでもある前向きで、夢に向かって諦めない気持ちを表現しました」というコメントのとおり、魔法帝を目指し、ひたすら実績を積みながら成長していく過程にある主人公のアスタとライバルのユノなど登場人物たちと、これからさらに成長譚を描いていくであろうTREASURE自身のイメージを織り込んだような歌詞が印象的な曲だ。

 TREASUREの大きな特徴は、12人という大所帯で繰り広げられる「K-POPボーイズグループらしい」フレッシュで迫力のある群舞と、BLACKPINKなどYG所属のグループのベースに引き継がれている特有のヒップホップサウンドを踏襲したサウンドクオリティの共存にあるが、加えて新人らしからぬ多彩なボーカルラインの厚さも魅力のひとつと言えるだろう。韓国ではデビューしたばかりの未成年が多いグループは、特に初期は10代のファンが多い傾向にあるが、デビューシングル3部作の総売上が70万枚を超える(hanteoチャート調べ)TREASUREも15〜24歳の女性が購買層の7割を占めているという。しかし、男性では20代が最も多く、30代と40代も1割近く存在しており、いわゆる「ティーンクラッシュ」「ボーイズグループ」的な支持が熱いと同時に、若年層以外の幅広い層からも注目を集めているということだろう。

 若いファン層の勢いはTwitterでのエンゲージメント率(ひとつの投稿に対するフォロワーからのツイートアクティビティの割合)にも表れている。すでに一定のファンダムを獲得している人気グループの場合、トップ人気であるほどファン以外の一般層フォロワーも多いこともありエンゲージメント率は1割程度だが、TREASUREの公式アカウント(フォロワー90万人)・メンバーアカウント(フォロワー128万人)に対するエンゲージメント率は平均25%と、フォロワーの4分の1がアクティビティユーザーという、新人としてはSNSでの高い拡散率を持っていると言えるだろう。先述の「#BlackClover_with_TREASURE」がワールドトレンド1位になった時には、同時に「#ブラクロ」「#TREASURE_BEAUTIFUL」のハッシュタグもそれぞれ5位と7位にランクインしていた。原作・アニメのコンテンツ人気に加えて、デビュー以降ではアメリカ大統領選と時期が重なった「#TREASURE_MMM」での2位以外、シングルリリース時のハッシュタグ全てがワールドトレンド1位を獲得しており、エンゲージメント率の高さを見せてきたTREASUREという組み合わせの相乗効果もあったと言えるのではないだろうか。

 TREASURE初の日本語曲である「BEAUTIFUL」は、現時点ではエンディングにて使用されているバージョンしか公開されていないが、歌詞の全貌と全員分のパートを聴くことができるフルバージョンの公開も待たれる。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ
Twitter:@djutakata

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