Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

米倉涼子“強い女性像”ぶち壊された! Netflixシリーズ『新聞記者』で新境地

ぴあ

続きを読む

世界最大級のオンラインストリーミングサービスを提供するNetflixが11月10日、2021年冬以降に配信する作品ラインナップを一挙に発表する『Netflix Festival Japan 2021』を開催。Netflixシリーズ『新聞記者』に主演する米倉涼子、綾野剛、映画版に引き続き、監督を務める藤井道人が出席した。

第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得し、大ヒットした映画『新聞記者』を新たな切り口でドラマ化。真実を追求し続ける女性新聞記者が、政府が起こした公文書改ざん事件の真相を追う。報道側、政権側、市井の人々という3つの視点から、それぞれの正義がせめぎ合う中、葬られた事件の真相に迫っていく。

米倉は“新聞業界の異端児”と呼ばれる記者・松田杏奈を演じ「人に寄り添い、声なき声を届けるのが仕事だと信じている。努力と諦めない気持ちを大切に、真実を伝えたいと思っている人物」だと役柄を分析し、「地味に戦いヒロインです。とてもチャレンジングで、新しい役柄をいただいた」と新境地に自信をのぞかせた。

これまでは“強い女性”を演じる機会が多く、実際「私自身も今まで通り“失敗しない”強いキャラクターを作って現場入りした」と振り返る。しかし「撮影が始まると、藤井監督から『違うんです。もっと声も小さく、静かな女性なんです』と言われた」そうで、「私の構想はすべて、ぶち壊されました(笑)」と舞台裏のエピソードも明かしていた。

綾野は『ヤクザと家族 The Family』『アバランチ』と藤井監督のタッグが続いており、「とても信頼しているので、オファーを断る理由はなかった。それに主演が米倉さんだと聞いて、ぜひご一緒したい気持ちで、即決でお受けしました」と回想。

理想を抱きつつも、組織の論理に翻弄される若手官僚・村上真一を演じ、「ピュアで真面目な彼が、世界の見え方が変わったとき、それを受け止められるのか? 演じながら、常に村上から問いかけられているようで、これが役の気持ちなのか、自分の気持ちなのか分からなかった。今まででベスト3に入るくらい精神的につらい役だった」と難役の生みの苦しみを明かしていた。

藤井監督は米倉、綾野はもちろん、ドラマシリーズ化にあたり書き加えた新キャラクターで、新聞配達をしながら大学に通う就活生を演じた横浜流星を絶賛。「彼のベストアクトと言っても過言ではない」と太鼓判を押し、「すばらしい俳優の皆さんに囲まれて、プレッシャーでめちゃくちゃ白髪が増えましたが(笑)、悔いはないです」と強い手応えを示していた。

この日は独身を謳歌していたサラリーマンが妊娠という予期せぬ事態に遭遇する社会派コメディドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』から斎藤工と上野樹里が駆けつけた。自身の妊娠に翻ろうされる主人公を演じる斎藤は「社会派だけど、娯楽性もあり、この軽やかさがあれば、見やすいトーンで問題提起できると思った」と語り、「実際にお腹が大きくなり、行動の重心が変わると、心境も変わった」と振り返った。パートナー役の上野は「命を宿すことを通して、それぞれ成長する姿を楽しんで見てもらえれば」とアピールしていた。

また、先日劇場公開と配信が同時にスタートした『ボクたちはみんな大人になれなかった』に出演する森山未來と伊藤沙莉、森義仁監督登場した。作家の燃え殻が2016年に発表した同名デビュー作を映画化。小説家になる夢を実現できぬまま、テレビ業界の片隅で働き続けるボク(森山)の現在と青春時代を過ごした1990年代が交錯する。森山は自らSNSなどで映画の感想をリサーチしたそうで「映画館で見た方、ネットフリックスで見た方、それぞれの“ならではの感想”がいろんな熱量で返ってきている」と話していた。

取材・文・写真=内田涼

Netflixシリーズ「新聞記者」2022年1月13日(木)より全世界独占配信
Netflixシリーズ「ヒヤマケンタロウの妊娠」2022年全世界独占配信
Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』全世界独占配信中

アプリで読む