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『呪術廻戦』真人、清々しいまでの悪役ぶりにファン急増? 敵キャラとしての魅力とは?

リアルサウンド

21/2/4(木) 8:00

 『呪術廻戦』に出てくる呪霊の中で、一番呪霊らしいキャラといえば真人ではないだろうか。本編に出てくる彼の性格や言動には人間味のあるものは一切無く、敵キャラらしい敵キャラである。だが一方で、その清々しいまでの悪役ぶりに人気が集まってもいる。

以下、ネタバレあり。

 真人は未登録の特級呪霊の一人で、人が人を憎み恐れた負の感情から産まれた呪いだ。体中継ぎ接ぎだらけの青年のような容姿で、一見すると非常に明るく、人間にもフレンドリーに接している。だが、蓋を開けると極悪非道。魂に触れて生物の肉体を自由に変形させたり、改造したりする「無為転変」という術式を使い、多くの改造人間を生み出してきた呪霊だ。

 そんな真人の敵らしさを増長させているポイントは、いくつかに分けられる。1つ目は、「子どものように無邪気で欲望に素直なところ」だ。原作単行本3巻の「生き様に一貫性なんて必要ない お腹が減ったら食べるように憎いなら殺せばいい」、11巻の「軸がブレようと一貫性がなかろうと 偽り無く欲求の赴くままに行動する それが俺たち呪いだ」という台詞にこそ、真人の性質が集約されているように感じる。

 渋谷事変では、虎杖悠仁を殺さず捕らえる作戦を無視し、無邪気に「やっぱ俺も虎杖殺したいかな」と笑顔で提案をしているシーンもある。筋道や常識を一切無視して己の欲望のままに動くからこそ、予想がつかず恐怖を感じるのだ。

 それに付随して、「人間を人間として見ていない」というポイントも挙げておきたい。そもそも、真人は無為転変を使って、多くの人間に手をかけてきた。縮小化した改造人間を常に持っており、呪術師を襲わせるのも彼の戦い方のひとつだ。しかも単に縮小化、巨大化をさせるだけではなく、2体以上の改造人間を融合させる「多重魂」という技や、その際生まれる拒絶反応を利用した技「撥体」も使うなど、完全に人間を道具としてみている節がある。

 単行本の中でも「人間少しは残そうよ 週末は森に放して狩りをするんだ」という、まるでおもちゃのことを語るような発言もしている。漫画の世界とは言え、この真人の考え方には嫌悪感を抱かざるを得ない。

 そんな“胸くそ悪い”真人の敵らしさは、「強いのにまだまだポテンシャルがあるところ」にも起因しそうだ。真人は発生してからまだ日が浅い呪霊で、対峙した七海建人も「あの呪霊は子供だ おそらく発生してからそこまで時間が経っていない 貪欲に自分の成長を楽しんでいる」と語っている。

 実際、その強さは無茶苦茶だ。無為転変も自身の魂を呪力で保護するという方法しか対処法が無い上に、真人自身にも適用できる。変幻自在に肉体を変えられるため攻撃によって肉体を破壊されても、即座に再生することができてしまうというチート級の強さを持ちつつも、産まれたばかり故に驚異的な成長を見せている。

 現に虎杖との戦いでは、完全体とも言える遍殺即霊体に進化し、虎杖に「変身前とは別次元の存在に成ったんだ」と感じさせている。

 そして、一番のポイントは「恐怖心がない」ところではないだろうか。初めて七海と対峙したときも「楽しい」と言っており、渋谷事変で五条悟とやりあっているときも「ハハッ まじで当たんない」と笑みを浮かべている。自分が劣勢になりかけていても、真人にとって戦いは楽しいものなのである。最後の最後、虎杖に追い詰められたときには逃げ出し、嘔吐していたが、もしかするとその時初めて真人が恐怖心を実感したのかもしれない。

 我々人間の常識や感情が一切通用しない呪霊、真人。しかも底抜けの強さを持っていたとなれば“正統派の敵キャラ”として人気が出るのも納得だ。ちなみに、『僕のヒーローアカデミア』に出てくる人気ヴィランの死柄木弔に似ていると話題にもなっており、アニメで出番が増えるに連れて幅広い人気を獲得していきそうでもある。原作では夏油傑に取り込まれてしまったが、真人の人気がどこまで伸びるか、注目してみたい。

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