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氷川きよし、新たな挑戦で経験した苦悩を明かす「どれだけ馬鹿にされて、どれだけ言われても自分は生きる」

リアルサウンド

20/8/29(土) 11:00

 氷川きよしが、8月28日放送の『アナザースカイII』(日本テレビ系)に出演した。

 氷川きよしが訪れたのは、デビュー曲「箱根八里の半次郎」でのゆかりの地・箱根。あれから20年が経ち、氷川はロックやポップスなど演歌の枠を超えた挑戦をしている。

 「これに懸けよう。自分の人生を懸けよう。自分をもっと出してあげようと思って」と語る氷川は、今年初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン) – ボヘミアン・ラプソディ-』をリリースした。それは、歌い手として避けられない衝動。「限界突破×サバイバー」を機に、「だんだん様子が変わってきて」と自身を振り返る氷川。演歌をメインに活動してきたため、最初はファンに対して「申し訳ない」「やったらいけない」という気持ちがあったが、『デビュー20周年記念コンサート~龍翔鳳舞~ in 日本武道館』でそれは弾けたという。

 衣装チェンジ10回、全43曲を熱唱し、演歌歌謡とポップスを一夜に実現して見せた。この日「限界突破×サバイバー」を披露し、その様変わりした氷川の姿からTwitterのトレンド世界4位を記録。「スタッフの方からTwitterがバズってるって言われて、“第2形態”とかって……最近自分でも言ってるんですけど。嬉しかったです。楽しんでくれているんだなと思って。こういう自分もいるってことはあったので。その時に、ちゃんとロックポップスもやるっていう、腹の据え方でやる気持ちになった」と型に捉われずに全てを出し切る姿勢を見せた氷川だったが、完全に割り切れたわけではなかった。「大半は演歌っていうイメージの中の氷川きよしが好きっていう人が多いと思うんですね。だから、そこの葛藤ですよね。2つをこれからもやっていきたいなと思うし、挑戦ですね」と氷川はスタッフに複雑な本音を明かす。

 箱根に点在する美術館を巡り、様々なアーティストの作品に刺激された氷川。「芸術にはルールがないというか。その人の感性で、思いっきり表現していいんだっていう風に感じましたし、新しいこととか風変わりなことをすると、いろんなものが発生していろんな声が届きますけど」と話す氷川の新たな挑戦は決して楽なものではなかった。理解されないこともあった。それでも氷川は「どれだけ馬鹿にされて、どれだけ言われても自分は生きるんだから。みんなも生きていこうよっていう存在になれたらいい。もっと聴いて欲しい」と唯一無二の表現者へと歩みを止めない。

 今、氷川にあるのは歌が好きという思いだ。「ポップス系を歌うことで演歌の良さもすごい分かるんですよ。演歌を歌いたいってなる。すごく意欲が湧いてきて」「魂の底から歌えるものをみなさんの心に届けていけたら、ジャンルは関係ないのかなと思って」「デビューからの目標が幅広い世代の人に知っていただけるような歌手になりたいのが目標だったし、それが少しずつやっと近づいてきたのかなっていうのもあります」と語り、氷川は優しく微笑んだ。

 次回は9月4日にオンエアを予定している。

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