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華やかさあるSnow Man、個が際立つSixTONES スノスト、タイプ異なるパフォーマンスに注目

リアルサウンド

20/3/28(土) 6:00

 デビューシングル発売から2カ月以上経った今もなお、Billboard JAPAN「Top Singles Sales」シングルセールスランキング6位(2020年3月30日付け)など上位にランクインしているSnow Man vs SixTONESの『D.D./Imitation Rain』。歌番組でパフォーマンスする機会も多く、そのクオリティの高さを幅広い世代に披露してきた。戦友であり、ライバルでもあるSnow ManとSixTONESの2組は、ジャニーズJr.時代からともに活動する機会も多かった。しかし、彼らのパフォーマンスには明確にそれぞれの個性が出ており、カラーが全く違う。例えば、ダンス一つとってもそうだ。そこで、Snow ManとSixTONES、それぞれのダンスの特徴を考えてみたいと思う。

(関連:Snow Man「D.D.」(dance ver.)

●Snow Man
 Snow Manといえば、アクロバットで有名だ。デビュー曲「D.D.」のMVでも、開始早々アクロバットが披露されており、全体的に華やかさがある。一人ひとりのダンスも個性的で、画面から伝わってくるパワーも強烈だ。例えば、“アクロバット隊長”的な佐久間大介は、ブレイクダンスもお手の物。そのためキレもよく、「D.D.」のAメロに入る部分でも華麗なバク転から佐久間のパートが始まっている。体脂肪率4%という鋼の肉体を持つ岩本照は、とにかく体幹が強い。どのダンスを見ても、体の真ん中に軸があるかのように微塵もブレがないのだ。ジャニーズ事務所入所前からダンスをやっていたラウールは、ストリート系ダンスのテイストが残るダンスが特徴的。抜群のリズム感も相まって、脚さばきや手さばきは、「華麗」と言える領域にある。

 こうして一人ひとりダンス歴が違うSnow Manの9人だが、「D.D.」(dance ver.)のように全体を俯瞰してみると、まとまっているのがすごい。手の角度や足を上げる高さが揃っていることから、それぞれのリズムの取り方や癖などを活かしつつも、細かな部分を揃えて調整しているのだろう。こうして少しの調整をかけ、あとはパワフルなダンスで見る人全員を圧倒する、というのがSnow Manのダンスではないだろうか。そして、そんなダイナミックなダンスを全力でやってのけてる、彼らの有り余る体力にも感服だ。

●SixTONES
 自分たちでも「ダンスが揃わない」と、度々語ってきたSixTONES。確かに、YouTubeにアップされてる「Amazing!!!!!! (Dance Practice)」を見ると、出だしからバラバラでむしろ微笑ましいほどだ。それはメンバー6人の個性がバラバラであるとともに、それが強烈だからだろう。「個」の強さが、ダンスにも色濃く出ているのだ。リーダーの髙地優吾は軽やかかつ癖のないダンスをし、田中樹はラップという強烈な個性を持ちつつもダンスでは無駄な動きが少なく振り付けに忠実なイメージだ。歌の高音パートを任されることが多い京本大我のダンスは所作が美しく、いつでも底抜けに明るいジェシーはとにかくダイナミックでパワフル。3月21日に放送された『緊急生放送!FNS音楽特別番組 春は必ず来る』(フジテレビ系)でのステージでも、彼がどこにいるか一発で分かるほどだった。また、色気のある松村北斗は涼しい表情に反して熱いダンスを踊るし、森本慎太郎はしゃかりきダンスであるもののステップは軽やかだ。

 こうしてダンスにおいても個性が強いSixTONES。デビュー曲「Imitation Rain」はこのバラバラな個性を、YOSHIKIが作ったコンセプトがうまくまとめている。もちろん、曲調がスローバラードという要因もあるが、ガッツリダンスをするよりも「Imitation Rain」の世界像を表現するために踊る、というイメージだ。MVを見てもSnow Manのように全体のダンスフォーメーションや一人ひとりのダンスにフォーカスをしていない。「水を蹴る足元」や「雨に打たれるながら藻掻くように踊るメンバー」などが主に切り取られている。こういった演出もあり、彼らの個性がよりアーティスティックに昇華されたのではないだろうか。

 Snow ManとSixTONES、ファン以外にはニコイチで扱われることも少なくない。もちろん、2グループには永遠のライバルとして切磋琢磨していってほしいが、各グループに目を向けるとタイプの違うそれぞれの魅力がしっかり見えてくるはずだ。(高橋梓)

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