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NiziU、MIIHI復活で完全体へ グループの結びつき深め、大躍進した2020年を振り返る

リアルサウンド

20/12/25(金) 12:00

 2020年はNiziUにとって誕生の年であり、また大躍進の年でもあると言えるだろう。

 今年の6月、デビューメンバーが発表されて間もなく、プレデビューアルバム『Make you happy』をリリース。表題曲のストリーミング再生は女性アーティスト史上最速で1億回再生を突破、振り付けの“縄跳びダンス”は社会現象となるまでに及び、さらには結成約半年で紅白出場の切符を掴むといった数々の快挙を達成した。世間の大きな注目を集めるなかリリースされた待望のデビュー曲「Step and a step」は女性アーティスト歴代2位の初週売り上げを記録、その勢いは留まることを知らない。

NiziU 『Make you happy』 M/V

 『ベストアーティスト2020』や『2020 FNS歌謡祭』といった音楽特番では今年を彩った面々やベテランアーティストたちとともに肩を並べて堂々たるパフォーマンスを披露し、また年末(12月28~30日)には『スッキリ×NiziU 3日連続イッキ見スペシャル』と題された密着特番が組まれるなど、今ではすっかり人気アーティストとしての彼女たちに見慣れてしまっているような気持ちだ。しかし、思い返せばオーディション番組『Nizi Project』にて、地域予選の場でプロデューサーのJ.Y. Parkの前に緊張した面持ちで立っていたメンバーたちの姿が公開されたのも今年の出来事であった。

 『ミュージックステーション』にて明るい笑顔を見せながらステージングするNiziUを見れば、オーディション開始当初には人前で歌い踊ることが初めてだったというメンバーがいたことも今では信じられないように感じるのだが、いちファンとして抱くこの感覚は、それだけ彼女たちがオーディション過程やデビュー準備段階において大きな発展を遂げたということの証でもあるだろう。

 オーディション中、J.Y. Parkから実力的なウィークポイントを指摘されていたメンバーはミッションを経るごとに課題を克服していき、また元々得意分野を備えていたメンバーも各自のコンフォートゾーンから抜け出す果敢な姿勢で更なる才能を開花させていく様子が見られた。その成長はグループ結成後にも着実に継続されることで、デビュー曲「Step and a step」の掲げる“ゆっくりでも一歩一歩、自分のペースで進んでいけば大丈夫”というメッセージがリスナーの心に響くような、現在のNiziUがみせる表現力へと至っているように思う。

 またその成長は、グループとしての結び付きにも表れている。『Nizi Project』前まで見知らぬ者同士だった彼女たち(JYP練習生だったMAKO、RIMA、MIIHI以外)は、オーディション中の合宿やデビュー後の宿舎生活を通じて関係性を深め、今では互いを「親友(の間柄)を超えちゃったくらい」と語るほどまでにかけがえのない存在となっているようだ。その仲睦まじさはYouTubeにて公開されているVlogや、Huluで配信の独占番組『We NiziU!~We need U!~』、『We NiziU!TV』の様子からも伝えられるもので、例えばRIMAが発するユニークな挨拶がメンバー間ですっかり定着されていたり、またジェスチャーゲームでは各メンバーの特徴を互いに熟知していることが垣間みえる。パフォーマンスにおいても、また普段の何気ないやり取りにもにじみ出るメンバー同士の関わり合いは、今後もよりいっそうNiziUを魅力的なグループにしていくことと思う。

 今月20日には、体調不良により活動を休止していたMIIHIを含めた9人の集合写真が「お久しぶりです!MIIHIです 早く皆さんに素敵なパフォーマンスと笑顔をお届けしたいです!」「今まで待っててくださったWithUの皆さん、本当にありがとうございます 大好きです」というMIIHIのコメントとともに公開されるといった喜ばしい出来事もあった。彼女の言葉通り、9人全員が万全のコンディションで輝かしい笑顔とともに届けられるNiziUのパフォーマンスは、これまで以上に私たちの心を大きく動かすだろう。

NiziU(니쥬) Debut Single『Step and a step』MV

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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