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チェルフィッチュ×金氏徹平のコラボ作『消しゴム山』東京公演が2月上演

CINRA.NET

21/1/3(日) 12:00

(Graphic:Teppei Kaneuji、 Design:Werkbund)

チェルフィッチュと金氏徹平による『消しゴム』シリーズの最新公演『消しゴム山』東京公演が2月11日から東京・池袋のあうるすぽっとで上演される。

これまでに劇場版『消しゴム山』、美術館版『消しゴム森』、日常空間版『消しゴム畑』を通して、「異なる形式の中で人とモノと空間と時間の新しい関係性」を提示することを試みてきたチェルフィッチュと金氏徹平。『消しゴム山』は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手・陸前高田の風景が津波被害を防ぐ高台の造成工事によって人工的に作り変えられる様を岡田利規(チェルフィッチュ)が目撃し、構想された「人間的尺度」を疑う作品だ。

東京公演では、上演とあわせて聞くことで「エクストラな消しゴム山」が姿を現す「エクストラ音声ガイド貸出」や、子供や障害のある方のための「鑑賞マナーハードルの低めの回」を実施。また、日本初のバリアフリーと多言語で鑑賞できるオンライン型劇場『THEATRE for ALL』と連携してライブ配信を行なう。チケットは1月9日から販売開始。2000円の「消しゴム石」が付属する消しゴム石セット券も用意される。

岡田利規(チェルフィッチュ)のコメント

消しゴム山、というのは根本的に新しい演劇をつくるということに着手したいと考えたわれわれがつくってみた山ですが、<根本的に新しい>ということについてもう少し具体的に、どこを新しくしたいと思っているかというのを補足するならば、人間を中心にすえたナラティヴの中で生きる人間のための・そんな人間にとっての問題とされていることを扱うための、容器としての演劇を、なにかそうではないものへとずらしていくというか拡張していくというか、そういうことがしたいと思ったのです。それは人間にとって、演劇の観客であることのできるフツーに考えたら唯一の存在であるはずの人間にとって、この先必要となってくることだろうとも思ったのです。

金氏徹平のコメント

何処でも無い場所、何時でも無い時間、誰でも無い人、何でも無いモノ、これらを作り出すことは僕にとっても永遠のテーマですが、演劇という場にその可能性を感じています。それらを立ち上げよう、積み上げようとすることそのものが「消しゴム」シリーズであると言えるかもしれません。 その最初の作品である「消しゴム山」は「森」を巡り、「石」を手に取り、「畑」を耕したことによって、変形して見えるかもしれません。同じ山でも見る場所や季節や天候によって、その存在感、距離感、スケール感が全く違って見えるように。

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