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ホラー大好き小出祐介、情報量で攻めた「ゴーストマスター」主題歌裏話

ナタリー

19/11/27(水) 21:11

「ゴーストマスター」トークイベントの様子。左からヤング ポール、小出祐介。

昨日11月26日に東京・映画美学校で映画「ゴーストマスター」のトークイベントが行われ、監督を務めたヤング ポールと、主題歌を担当した小出祐介(Base Ball Bear)が登壇した。

キラキラ青春映画の撮影現場を舞台とする「ゴーストマスター」は、“壁ドン”に悩む主演俳優のせいで撮影がストップし、事態の収束を任された助監督・黒沢明を主人公とするホラーコメディ。主演を三浦貴大と成海璃子の2人が務め、小出が主宰する音楽プロジェクト・マテリアルクラブが主題歌として「Fear」を書き下ろした。

MCに本作の感想を訊ねられた小出は「うまく言語化できない謎の感動があった」と話し、「ざっくり『ホラー映画です』と言われて観たんですけど、これってホラー映画なんですかね……?」とヤングに質問。ヤングは「確かに、友達にこういう映画撮ったんだよって話すと『ホラーなんだね』と言われるんです。でも『ホラーだが……ホラーではない』という説明のしづらさが自分の中でもあって。コメディっぽいところもあれば、SFっぽさもある。青春映画の要素もあるし……」と頭を悩ませながらも、「恐怖を煽ることだけが目的ではなかったので、単純にホラー映画に留まらないということが自分の意図としてありました」と解説した。

主題歌の制作にあたって打ち合わせをしたというヤングと小出だが、そこで交わされたのは「『へレディタリー』みた?」といった映画好き同士のトーク。ヤングの主題歌に対するリクエストは「説明的な歌じゃないほうがいい」といった程度で、ラップを取り入れたのは小出のアイデアだったことなどが明かされた。MCに「Fear」が完成するまでの経緯を問われた小出は「これだけの濃密なエモさの映画のあとに、何を歌えばいいの?とも思ったんです。これは歌でどうこうするよりも、よくわからない煮えたぎる気持ちに対して『俺もそういう感じで応えたった』みたいなもののほうがむしろ合うんじゃないかなと思って、(歌詞の)情報量で攻めました」と回答し、ヤングも「映画を説明するんじゃなくて、映画が終わったあとに世界観を広げるものになっている」「映画の世界観がさらに広がる風通しのよさが絶妙だなと思った」と絶賛する。歌詞についてホラー映画好きの小出は「個人的には『Jホラーあるある言いたい』という気持ちで、リリックを踏めたら面白いなと思っていました」と述べた。

またヤングは、劇中で撮影する青春映画の主演俳優を演じた板垣瑞生(M!LK)についても言及した。「出てくれるって聞いたとき、狂ってんなと思いました」と振り返り、脚本の感想を板垣に聞いたところ「俺、この作品ができたら、ヤバいと思うんすよね!」と言われたエピソードを披露。ヤングは「すごくバカだけど、すごくいいやつだなと思ってキュンってきちゃった(笑)。実際すごくがんばってくれましたし、板垣くんじゃなかったらこんな作品はできませんでした。彼と一緒にできてよかった」と賛辞を贈る。小出も板垣について「人懐っこさが出てた」とコメントした。

「ゴーストマスター」は12月6日より全国で順次ロードショー。

(c)2019『ゴーストマスター』製作委員会

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