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新選組“油小路の変”の裏側描く群像劇が公開、大人計画・上川周作や福本清三ら出演

ナタリー

21/3/15(月) 12:00

「CHAIN/チェイン」

京都芸術大学映画学科の学生とプロがタッグを組む映画制作プロジェクト・北白川派の最新作「CHAIN/チェイン」が11月に公開される。

北白川派では、井浦新の主演作「嵐電」、岸部一徳の主演作「正しく生きる」など2009年から現在まで8作品を世に送り出してきた。大人計画の上川周作が主演を務めた「CHAIN/チェイン」は、新選組最後の内部抗争・油小路の変を背景に、激動の時代を生きた無名浪士たちの濃密なドラマを描く群像劇。若松プロダクション出身で「愛してよ」「正しく生きる」などを手がけた福岡芳穂が監督を務め、「あゝ、荒野」「宮本から君へ」の港岳彦が脚本を担当した。

キャストには、60年以上にわたり時代劇の“斬られ役”などで活躍し、2021年1月に死去した福本清三や、塩顕治、村井崇記、和田光沙、辻凪子、土居志央梨、大西信満、山本浩司、渋川清彦、高岡蒼佑も名を連ねる。

上川は「ただ歴史を再現するのではなく、現在生きている私たちにこれからどう生きていくのか、と問いかけてくる映画です」と本作を紹介。福岡は「時代劇ですが時代劇だと思ってると冒頭から『これはいったい時代劇なのか』となります。どうも『時間』が変なのです」と説明している。

なお各地の映画祭で受賞するなど目覚ましい活動を続けてきた北白川派は、その功績が評価されて第3回京都デジタルアミューズメントアワードの映画・映像・アニメーション部門賞を受賞。3月12日に表彰式が行われ、京都芸術大学映画学科教授でもある福岡と、同学4回生で本作に出演した池内祥人が出席した。

「CHAIN/チェイン」は東京・テアトル新宿、京都・京都シネマほか全国で順次公開。

上川周作 コメント

福岡芳穂監督の作品に出演させて頂くのは、「正しく生きる」以来、2度目になります。
北白川派初の時代劇ですが、港岳彦さんと監督と学生とで話し合いながら練られた脚本は、台詞にすでに血が通っていて読んだ瞬間に面白い映画になる、と確信しました。色んな出会いと別れが描かれていて、中には望まない別れもあり僕は撮影中自分の死生観と向き合いました。
幕末の七条油小路の変が題材になっていますが、ただ歴史を再現するのではなく、現在生きている私たちにこれからどう生きていくのか、と問いかけてくる映画です。

福岡芳穂 コメント

「CHAIN/チェイン」は幕末の京都を舞台とする時代劇です。
時代劇ですが時代劇だと思ってると冒頭から「これはいったい時代劇なのか」となります。どうも「時間」が変なのです。
私たちは時間というものを一貫した流れだと信じています。でも実は時間はいくつもあって、過去の人が夢見て果たし得なかった別の時間もあるかもしれなくて。
歩いてる時ちょっと脇道に曲がるとそこにフッと別の時間の人が現れこっちを見てる…そんな感覚というか経験、ありません?

(c)北白川派

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