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SixTONES、CDデビュー決定前後の複雑な胸中が明らかに 密着ドキュメンタリー第2回を見て

リアルサウンド

19/12/26(木) 7:00

 『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で、12月13日の放送から密着取材がスタートしたのがジャニーズきっての個性派集団、SixTONES。12月20日に放送されたEpisode2は「デビューの波」として、CDデビュー決定前後のメンバーを追った。

(関連:SixTONESの会話から垣間見えたグループの姿勢ーー“6つの原石”を追う密着ドキュメンタリー第1回を見て

■「デビューしないと認められてる感はないですよね」

 8月1日、SixTONESがパーソナリティをつとめた『SixTONESのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の生放送に挑んだメンバー。田中樹によるユニット紹介に続いて、松村北斗がグループ名の由来について語った。「SixTONESと書いて6つの音色という意味がまずありまして、個性が際立って輝く、そんなジャニーさんの願いが込められたグループ名でございます」。

 SixTONESではメインボーカルを務めるジェシー。バイリンガルである彼は日本語で思いをうまく伝えることが苦手だという。「歌って自由じゃないですか。伝える意味では。だからそういうのでは音楽はすごくいいな」とパフォーマンスの醍醐味を語った。

 昨年からスタートしたグループ公式YouTubeチャンネルでの動画配信に加えて、『関西コレクション』に出演するなど、ジャニーズJr.として新境地を開拓してきた彼ら。そこに誇りを持ちつつ、「デビューしないと認められてる感はないですよね」。2015年のユニット結成から4年。新たな道を開拓しつつも、CDデビューという壁はこのときはまだ越えられずにいた。

 ジェシーは真面目に語っていたかと思いきや、「そう、カラオケで歌いたいんですよ。よくカラオケ行くんですけど、『ジェシーの歌、歌ってよ』『ねぇよ!』つって」と、独り芝居を交えて笑い話に昇華させていたが、「どうなっていくんでしょうね」とこぼしていた。

 「ライブが一番楽しい」と語ったのは田中樹。「あんま聞こえよくないかもしれないけど、ライブするために違う仕事するというか」と明かした。「上手くいかないことの方が多くて、上手くいくことに慣れてない、むしろ。だから上手くいったときの方が戸惑いますね」と、この言葉にジャニーズJr.ならではの苦悩、過酷さが詰まっていた。

■「やらなきゃ上手くならない」ユニットで自分のポジションを得ること

 俳優としても活躍する森本慎太郎は、当初から持つデビューへの強い思いを明かす一方、「デビューしたら今やってるSixTONESの形が……できなくなるから、俺らはいままでのやり方をやりたいけど、でもデビューもしたい」と葛藤をのぞかせた。

 仕事に対しては、「あんまり先のことを考えないようにしてて、絶対。いま目の前にある1日の仕事を全力で100%で取り組んで、明日の仕事はまた明日の時に考えるというスタンスなんです、僕。今後どうなっていくか、俺は知りたくない」ときっぱり。「100%全力」と胸を張れるからこその意見だろう。

 「最後の賭け」とSixTONESに対する想いを明かした松村北斗。「(SixTONESの中で)俺は誰もいない位置にいなきゃ、何やったって他の5人に負けるから。はりあったところで。やりたいことを周りになんと言われようが、言えるになったのは、ジェシーのおかげ」。「アイツが『やりたいなら言わなきゃ』って。やっても意味がないっていろんな人に言われるんですよね、正直。でも、やらなきゃ上手くなんないし、言わなきゃやれないしって」。ジェシーに背中を押された松村は、俳優の道を選んだ。

 8月8日、ジャニーズJr.の東京ドーム単独公演当日。髙地優吾はバラエティ番組の収録を終え、急いで送迎の車に乗り込んだ。「ああ! もうみなさんに本当に申し訳ない」と手で顔を覆った。現状について髙地は、「実感としては正直な気持ちを言いますけど、俺が……SixTONESが大きくなりすぎて俺が置いてかれてるなっていう気がします」。現在の仕事のスケールが身の丈にあってないと感じていることを明かした。

 東京ドームのステージ裏に合流すると、メンバーがそれぞれ握手とハグを交わしていた。そしてこの日、「僕たちから皆さんに伝えることがあります」とジェシーの言葉でSnow Manとの2組同時デビューが発表された。

■デビュー発表も無言で着替えたメンバー、その胸中は

 デビュー発表を終えたメンバー。舞台裏では表情もやや堅く、無言で着替えていた。

 恩師を亡くしたこと、自分たちが何度も味わってきたデビューを見送る側の気持ちを慮っていたのか、前述した田中の「上手くいったときの方が戸惑う」という心境だろうか。気持ちが複雑に入り混じったような表情を浮かべていた。

 密着2回の放送で見えてきたのは、SixTONESのギャップ。長身揃いのメンバーで構成された、これまでにない目新しさ、見た目の華やかさとは打って変わって、グループや自身のことを俯瞰していたのが印象に残る。カメラを向けられればそれぞれが、自分の言葉で素直に思いを語る。見た目をいい意味で裏切る、堅実なメンバーが揃っていた。

 冒頭のラジオ放送で、「SixTONESで叶えたい夢は?」の質問にメンバーはこう答えた。松村北斗「世界的人気者」、髙地優吾「スーパースター」、ジェシー「めっちゃ有名」、田中樹「世界一」、京本大我「国民的」、森本慎太郎「大きくなっていたい」。これぞSixTONESという大きな夢を語り、彼らはスタートラインに立った。(柚月裕実)

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