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吉田喜重が10年以上にわたり執筆、虚実交えた歴史大作小説が発売

ナタリー

20/4/7(火) 8:02

「贖罪 ナチス副総統ルドルフ・ヘスの戦争」書影(帯付き)。吉田喜重 / 文藝春秋

映画監督・吉田喜重による小説「贖罪 ナチス副総統ルドルフ・ヘスの戦争」が4月13日に発売される。

本作は、吉田が10年以上にわたって執筆してきた歴史長編小説。“人生最後の天職”として、自身とナチス副総統ルドルフ・ヘスの生涯を虚実入り混ぜて小説化した作品だ。

吉田は出身地・福井の生家に眠っていたさまざまな新聞から、ヘスが敵国イギリスに単独飛行した記事を見つけたことで「何か人を幻惑してやまない神秘の謎」にとらわれ、いつしか1冊の書物を執筆することを考え始めたという。映像表現はあいまいな表現で観客の想像力に委ねられるのに対し、小説の言葉であれば明確な意味を持てる。また自身を主語として語り、作中に自身を登場させることができる。そのような思惑のもと、自伝的回想、ヘスの手記と伝記、さらに晩年のヘスの独白を創作するという、虚実を交えた1冊が誕生した。

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