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のん主演、大九明子監督『私をくいとめて』が『東京国際映画祭』に出品

CINRA.NET

20/9/29(火) 19:00

©2020『私をくいとめて』製作委員会

映画『私をくいとめて』が『第33回東京国際映画祭』TOKYOプレミア2020部門に出品されることがわかった。

綿矢りさの同名小説を実写映画化する『私をくいとめて』の主人公は、脳内に相談役「A」がいる31歳の黒田みつ子。「おひとりさまライフ」がずっと続くと思っていたみつ子が、ある日、年下の営業マン多田くんに恋をし、戸惑いながらも一歩前に踏み出すというあらすじだ。「A」とおひとりさま生活を満喫していたみつ子役にのん、密かにみつ子に恋心を抱く多田くん役に林遣都がキャスティング。『勝手にふるえてろ』の大九明子がメガホンを取った。公開は12月18日。

10月31日から開催される同映画祭への参加に関して、大九明子監督、のん、『東京国際映画祭』シニア・プログラマー矢田部吉彦のコメントが到着。さらに、撮影中にコミュニケーションを取る大九監督とのんの様子を収めたメイキング写真が公開された。大九監督は撮影について「のんさんはいっぱい質問してくれました。その対話の中で、この映画の核を再確認できたように思います」と語っている。

大九明子監督のコメント

特別な一年の特別な映画祭に選んでいただき、大変光栄です。
「私をくいとめて」は、撮影中断を経てようやく生み出されました。私は、人に怯え、人との距離感を計りながら生きる人間を好んで描いて来たけれど、ウィルスに距離を取らされるのは不本意です。ステイだのゴーだの指図を受けるのも。映画作りや、劇場で映画を観る体験が、命を脅かすことになるなんて辛い。私の人生にはそれらが欠かせないのです。部屋から一歩踏み出して、東京国際映画祭に参加することが、心底楽しみです!

のんのコメント

東京国際映画祭への出品、とても嬉しく思います。
そして、今年も映画祭が開催されるんだという喜びを大きく感じています。
映画は、観た人の人生に関わるもの。
その映画を観た事は目や耳から頭の中に入ってその人の思い出として刻まれる。
この作品でみつ子を演じたのは、私の中でとても大切なものとなりました。
みつ子さんや多田君やAが、ちょっとでも観てくださる方の人生に関われたら嬉しいなと、今から楽しみにしています。

『東京国際映画祭』シニア・プログラマー矢田部吉彦のコメント

人は常に自分と対話しながら生きている。それが行き過ぎると、閉じこもってしまう。そんな深刻な状況をユーモア交りに描かせたら、大九監督は抜群に上手い。
そして主人公に対する感情移入への誘いが巧みだ。
のんさんの魅力があまりに眩いため、自分と重ねるのは憚られるけれども、実は彼女の悩みや逡巡は我々みんなのものだ。
孤独からいかに抜け出すか。『私をくいとめて』が描く、一歩を踏み出す勇気こそ、今年の映画祭のテーマなのだと思わずにいられない。

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