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JO1、歌唱力の高さは“ボーカル組”だけじゃない メンバーの個性豊かな歌唱特徴を解説

リアルサウンド

21/1/20(水) 6:00

 一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に、本日誕生日を迎えたJO1のメインボーカル・河野純喜が2回目の登場。「Voice (君の声)」を歌唱し、前回の「無限大 (INFINITY)」に引き続き大きな反響を呼んだ。『THE FIRST TAKE』での河野をきっかけに、JO1の歌唱力に注目している方も多いのではないだろうか。実際、TwitterやYouTubeにはJAM(JO1のファン)以外からのコメントも多く寄せられていることから、関心が高まっていることがわかる。

  JO1のメインボーカルといえば、與那城奨、河野純喜、金城碧海だ。3人は、それぞれ自分の“声”を確立しJO1のボーカル面を大きく支えている。柔らかく力強い歌声に優しさも感じられる與那城、本当に歌が大好きなんだなと、聴いていて感情が伝わってくる河野、ハスキーで歌声にも色気を乗せる金城。3人については以前、こちらの記事で取り上げているので、ぜひ読んでいただきたい。(JO1 與那城奨&河野純喜&金城碧海、『KCON』「Stand by me」弾き語りで歌声に再注目 トークでの絶妙なコンビネーションも

 今回は、メインボーカル3人以外の歌唱力について紹介していく。

 まずは大平祥生。どちらかと言えば低音ボイスなのに不思議と軽やかに感じる、爽やかな歌声が特徴的。声が特徴的というのは11人という大所帯グループの中でかなりの強みだ。どの曲でも大平の声はすぐにわかるので、曲中で「ここぞ!」と印象を与えたいパートを任されていることが多いように感じる。大平を語る上で欠かせない「やんちゃBOY やんちゃGIRL」でのかわいらしさも魅力だが、「GO」や「Safety Zone」で披露したラップは、今までの大平のイメージを覆し、表現の幅を見せつけた。

JO1|1st Live Streaming Concert 『STARLIGHT』ダイジェスト

 JO1のダンスリーダー・川尻蓮は、ボーカル面でもJO1を牽引している。『PRODUCE 101 JAPAN』に出場する前からボーカルレッスンに通っていたということもあり、歌とダンスのバランスが素晴らしい。センターを務めた「OH-EH-OH」など、メインボーカルの3人と共に重要なサビ部分を担当することも多い。「Shine A Light」では高音のパートを澄んだ声で軽やかに歌い上げている。とくに華麗なソロダンスとともに歌い上げるラストのサビ部分は、川尻の魅力を最大限に発揮している。

JO1|『OH-EH-OH』MV

  「無限大 (INFINITY)」、「OH-EH-OH」、「Shine A Light」と、これまでのリード曲すべての歌い出しを任されているのが、川西拓実だ。ブレッシーで綺麗な歌声はセクシーさも感じられ、聴く者の心を一瞬で鷲掴みにする。だからこそ、歌い出しを任されることが多いのだろう。また、「La Pa Pa Pam」や「KungChiKiTa」では、普段のかわいらしいイメージから一転、男らしい低音ラップを披露。さすがオールラウンダー・川西拓実だ。歌もダンスも未経験の状態からJO1となり、オーディション時から“天才肌”と言われていたが、その裏にはもちろん彼の努力がある。

JO1|Shine A Light MV

 ラップ担当の一人、木全翔也。普段のゆるふわなイメージからは想像もつかない、力強くクールなラップとしなやかなダンスでJAMの心を掴んで離さない。ラップ担当はどうしてもボーカルよりパートは少ないが、「La Pa Pa Pam」の巻き舌や「MONSTAR」でのインパクト抜群なサビ前のラップなど、表情も含め、自分の見せ場で確実に爪痕を残している。元々はボーカル志望だっただけあり透き通った声質で、ボーカルを担当できるのも彼の強みだろう。

JO1|『La Pa Pa Pam』PERFORMANCE VIDEO

 佐藤景瑚の魅力は、ハイトーンボイス。彼の繊細で綺麗な歌声はどの曲でも存分に伝わるのだが、個人的には「無限大 (INFINITY)」を推したい。初めて聴いたとき、その美しいファルセットに感動したのを覚えている。川西同様、曲の“掴み”を担当することが多いのも納得だ。中性的な声質は他のメンバーの歌声とうまく調和され、聴き心地が良い。バラード曲はもちろん、「KungChiKiTa」のようなパワフルで力強い曲だと、より一層、彼の柔らかいハイトーンボイスが際立ち、グループ全体に最高の味付けをしている。

JO1 l『無限大(INFINITY)』MV

 JO1のプリンスこと白岩瑠姫は、その麗しい見た目通り可憐な歌声と多彩な表現力が最大の強み。大平同様、曲全体の見せ場でガツン! と存在感を発揮していることが多い。『PRODUCE 101 JAPAN』の頃からセンターを務める「Happy Merry Christmas」は、そんな白岩の魅力を思う存分堪能できる1曲。ラップを担当することも多く、「Be With You(足跡)」では優しく包み込むように、「Safety Zone」では難易度の高い英語詞のラップをしっかりとクールに決めている。どの曲でも“王子らしさ”は損なわず、曲調に合わせて表情や印象を変えてくるのはさすがの一言。

JO1|Safety Zone PERFORMANCE VIDEO

 低音ラップでJO1の楽曲に重みを持たせているのが、鶴房汐恩。彼自身も「Shine A Light」のMVメイキングで、「ラップが楽しくなってきた、もっとスキルを磨いて認められたい」と話すとおり、新曲が出るたびに確実に成長を見せている。『無限大 (INFINITY)』での木全との掛け合いや、「Safety Zone」での妖艶なラップなど、男らしい独特の低音ボイスは1度聴いたら病みつきになること間違いなし。また、河野から「歌が上手くなった」と言われているほど、ボーカル面でも進化が止まらない。見るたびに今後の成長が楽しみな一人だ。

 デビュー時から急成長を遂げ、JAMを驚かせたのが豆原一成ではないだろうか。元々ポテンシャルは高かったものの、ここ最近の豆原のパフォーマンス力は見る者を圧倒する。心地よく優しい歌声は安定感があるだけでなく、リズム感も抜群に良いためラップも上手い。「やんちゃBOY やんちゃGIRL」ではまだ10代のあどけなさを見せたかと思えば、センターを務めた「無限大 (INFINITY)」や、「GrandMaster」では〈I got a crown〉と圧倒的王者感を漂わせる。難易度の高いパートも卒なくこなせる頼れる末っ子だ。

JO1|1st Live Streaming Concert 『STARLIGHT』ダイジェスト

 まだデビューして1年も経っていないとは思えぬほど急成長を遂げている11人。全員が「Go to the top」を本気で目指しているからこそ、ここまで進化し続けてきたのだろう。今年もますますパワーアップするであろうJO1を、陰ながら応援し続けていきたいと思う。

■紺野真利子
エンタメ系ライター。JO1やジャニーズグループのインタビュー記事を中心に、雑誌『CHEER』『週刊TVガイド』などで執筆。
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