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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

誰かに曲を聴かせたいと思っても、 山に聴かせるしかできなかった

毎週連載

第1回

 9月が終わる頃、「寺フェス」っていうイベントに出るために久しぶりに山形に帰りました。「寺フェス」は山形市の朝日町っていう、僕が育った山辺町のすぐ隣にあるお寺でやる音楽フェス。お寺で音を出すっていうのは、もしかしたら日本で唯一かもしれない。

 変わったイベントだけど、これは主催の人が僕の古い友だちで、そのお寺の息子で「出てください!」って言われて。今回で出るのは2回目だったけど、面白かったし、今の山形って、本当にすごいなって思った(笑)。

 ちょっと前から、地元の映画館を全部貸切にしてオールナイトでライブイベントをやって、ギターウルフを呼んだり、インディー系のバンドを集めたイベントをやったり、すごい熱心なんです、最近の山形の若者は。

 これが仙台とかになると、普通にライブハウスもあるし、バンドも行き来しやすいから、イベントとかもやりやすいと思うけど、こういった、「山形でしか出来ないこと」を手間ひまかけて地元でやるっていう。すごくいいなぁと思いました。
 だってさ、僕が山形にいた頃はそんなのできなかったんだから(笑)。もうみんなコンプレックス、負け意識の塊でしたからね。

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