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夏フェス対策2013! 今年の4大フェスに対する期待と不満

リアルサウンド

13/7/23(火) 22:12

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 いよいよ夏フェスシーズン本番、「FUJI ROCK FESTIVAL」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMERSONIC」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」の”4大フェス”の開催が直前に迫った。

 今年の見どころはどこなのか、また年季の入った夏フェスファンはどういった点を危惧しているのかは、多くのひとの関心を惹くところなのではないだろうか。

 そこで、夏フェスに詳しい音楽ライター・柴那典さんを直撃! 各フェスに期待すること、不満に思うことを伺ってみた。

『FUJI ROCK FESTIVAL』

 「レディオ・ヘッドが出た昨年ほどの『目玉』はないですが、ナイン・インチ・ネイルズ、ビョーク、キュアーというヘッドライナーは30sオーバーの洋楽ファンにはいずれも愛されているアクト。それぞれの人に『◯◯と◯◯が被って観られない』という不満や悩みはあるかもしれませんが、基本的には場所と環境を楽しむフェスなので、僕はあまり感じません。

 意外だったのは、復活を遂げたマイ・ブラッディ・バレンタインの扱いの小ささ。数年前にはトリだったのが、久々の新作を出したら初日の夕方まで降格。このへんはマイブラをヘッドライナーに据えて見事にポシャったTOKYO ROCKSの影響があるのかもしれません。期待しているのはマムフォード・アンド・サンズ。アークティック・モンキーズやローリング・ストーンズと共に今年のグラストンベリーのヘッドライナーを飾ったバンドなので、必見だと思います」

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』

 「チケットはソールドアウトで、野外フェスの王道の座は揺るがない感じですね。サカナクション、BUMP OF CHICKEN、Perfumeというヘッドライナーも盤石だと思います。ONE OK ROCKやマキシマム ザ ホルモンなど、今の10代や20代のロックファンが観たいアクトが一堂に会するフェスとしての人気と存在感は抜群です。また、坂本真綾や安全地帯など意外性あるメンツ、そしてでんぱ組.incやBABY METALなどのアイドル勢が出演するのも面白い。

 ただ、よくも悪くも”ロキノン系”というブランドを築き上げたフェスなので、間口を広げたことで外野からは叩かれやすいかもしれない。ネット上では『ロック・イン・ジャパンじゃなくポップ・イン・ジャパン』だ、なんて批判もありますね。もっとも、これは昔から言われていることなのですが……」

『SUMMERSONIC』

20130723samasoni.png『SUMMERSONIC 2013』公式サイト

 「同じ洋楽フェスでも、ワールドミュージックやルーツ・ミュージック系も含めたマニアックな方面に幅が広がってきたフジロックと比較して、R&Bやヒップホップ、ラウドからインディーまで、リアルタイムの音楽シーンをフォローするのがサマソニ。ここ数年で、性格が二分してきた印象があります。特に近年のサマソニはK-POPなどアジア勢、アイドルシーンのフォローもあり、『全方位の音楽フェス』としての立ち位置が明確になってきたのでは。

 メインステージのラインナップでいえば、メタリカがヘッドライナーの日はラウド勢が上手く揃った印象。逆にミスターチルドレン→ミューズとなる日はファン層が被らないので、盛り上がりは未知数です。

 あえてブッキングへの不満を言うならば、集客力ある邦楽アクトをあえて小さな扱いのステージで見せる傾向があること。今年はスタジアムクラスのワンマンを行っているももいろクローバーZを、あえてメインステージに置かないというのがそれにあたります。おそらく入場規制の大混雑は必至でしょう」

『RISING SUN ROCK FESTIVAL』

 「邦楽ロックフェスの先駆けとして、また野外のオールナイトフェスとして、愛され続ける存在。今年は仲井戸麗市や小田和正などベテランに力を入れたラインナップになっています。そのぶん、ロック・イン・ジャパンなど他フェスに比べて客層は年季の入ったロックファンが多い印象も。

 ただ、他の3フェスに比べると動員数は1桁違うのが実情。昨年の数字では、最大の動員数だったサマソニが20万3千人だったのに対し、ライジングサンは5万8550人。全国各地に数万人動員規模の野外フェスが乱立する昨今、ライジングサンを加えて『4大フェス』と括るより『3大フェス』とするほうがそろそろ実情に近いと言えるかもしれません」

 今週末の「FUJI ROCK FESTIVAL」を皮切りに、週末ごとに開催される予定の4大フェス。ファンそれぞれに様々な見解があるだろうが、タイムテーブルを考えたり、他のフェスと比較したりすることも、夏フェスの楽しみのひとつであることは確か。今年は純粋にライブを楽しむだけではなく、各フェスを分析的な視点で観察してみると、意外な発見があるかもしれない。
(文=編集部)

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