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中井貴一「面白くないわけがない」 いよいよ初回迎える『連続ドラマW 華麗なる一族』記者発表会レポート

ぴあ

『連続ドラマW 華麗なる一族』記者発表会 (c)WOWOW

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WOWOW開局30周年記念『連続ドラマW 華麗なる一族』が4月18日(日)に初回放送を迎える。それに先駆けて4月6日に記者発表会が行われ、主演の中井貴一や向井理、内田有紀ら総勢11名のメインキャストが登壇した。

本作は1974年に山村聡主演でドラマ化、同年に佐分利信主演で映画化され、2007年にも木村拓哉主演でTBS系「日曜劇場枠」にドラマとして放送された山崎豊子の傑作小説『華麗なる一族』(新潮文庫刊)をふたたび中井貴一主演で連続テレビ化したもの。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期を舞台に、阪神銀行頭取を務める主人公・万俵大介を中心とした、一族の繁栄と崩壊が描かれる。

発表会はドラマの撮影場所となった学士会館で実施され、中井、向井、藤ヶ谷太輔、吉岡里帆、松本穂香、要潤、美村里江、笹本玲奈、福本莉子、麻生祐未、内田が登場。

まず預金高10位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介を演じる中井は「WOWOW30周年で『華麗なる一族』をやると伺った時に、自分はどの役をやるんだろう。(向井演じる万俵家の長男)鉄平かなと思っていたら、大介でした。意外とこんな歳になっているんだ、と役を通して教えられた」としてから、不朽の名作と言われる今作について「我々が息を吹き込んで、新たな『華麗なる一族』を皆さんに楽しんでいただければという想いで、演じました。重厚な面白い作品になったので、ぜひご覧いただきたいです」とあいさつした。

阪神特殊製鋼専務で、大介の長男となる万俵鉄役を演じた向井は「約5カ月間にわたった撮影はもう終了しておりますが、個人的には本当にたくさんの思い出が詰まった作品です。楽しいシーンもあれば、大変だったシーンもあり、俳優として良い経験ができました」と誇らしげ。さらに表向きは万俵家住み込みの家庭教師だが、実は大介の愛人でもある相子役の内田は「大作に出させていただき感激です。高須相子を私が演じるとは夢にも思いませんでした。初日に貴一さんから、『あの相子だよ』と言われまして。そうそうたる先輩たちが演じてこられたキーパーソンを私のどこを見てオファーをくださったのか、最初は不思議でしたが、精一杯やりました」とした。

阪神銀行貸付二課課長で、大介の次男となる万俵銀平を演じた藤ヶ谷は「この『華麗なる一族』は、僕も見ていた作品なので。まさか出させていただけるとは思わなかった。不朽の名作に自分が携われたことを誇りに思います。重厚で、1話から惹きつけられる作品となっています。ぜひ期待していただければ」とコメント。さらに相子により、妻妾(さいしょう)同居という奇異な生活を強いられることになる万俵寧子を演じた麻生は「『華麗なる一族』の一員となることができて光栄です。時代や環境が違っても、与えられた場所で精いっぱい必死に生き抜くというのは、普遍的なテーマなので寧子さんも精一杯、幸せを求めて生きている様な、強い人になればいいなと思って演じました」と振り返った。

そして関西財界の重鎮の令嬢で、銀平と閨閥(けいばつ)結婚をさせられる安田万樹子を演じる吉岡は、「この『華麗なる一族』に携わらせていただき、一番印象に残ったのは初日の撮影です。初日に皆さんと初めて対面したのですが、香り立つ様な愛憎だったり、欲望だったり、人の怖さだったりがあって。和やかなシーンでしたが、ひしひしと感じるものがありまして。ああ、万俵家の一員になるんだと背筋がスッと伸びる思いになりました。新しい『華麗なる一族』が産まれる瞬間に立ち会えたこと、そして万俵家の一員になれたことを心より誇りに思っております」と語る。

さらに大介、相子により閨閥(けいばつ)結婚を進められる万俵家の次女となる万俵二子を演じる松本は「改めて撮影の日々を振り返ってみると、素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんと、なかなか経験できないような撮影の日々を経験させていただいたと思います。1話を見て正直、銀行のくだりはあまり分かりませんでしたが、お父さんの周りをめぐる相子さんの存在や私でも面白いと思うシーンがたくさんあって。これからの展開が楽しみです」と正直なコメントを発し、会場を沸かせた。

大蔵省官僚で、大介の長女・一子の夫となる美馬中を演じる要は「僕自身も、山崎先生の原作、映画、ドラマの大ファンでございまして。参加させてもらえることを光栄に思い、役者として大きなターニングポイントを迎えたなと自負しています。現場では豪華なスタッフの皆さん、キャストの皆さんとお芝居をするということをかみしめながら毎日を過ごさせていただきました」と充実感をにじませる。



その美馬中と閨閥(けいばつ)結婚をした万俵家の長女、一子を演じた美村は「山崎先生の映像作品に参加するのは今回で4作目です。山崎先生の作品は何度参加しても面白くて人間の奥深さ、寂しさをひしひしと感じますが、今回は血の濃さと人間同士のあつれき、そして愛情がぎゅっと詰まっていて感情的には一番テンションの高いものがあります」と話した。さらに「今日は皆さん、役の衣装でこちらにうかがっておりますが、衣装、メークも大変凝っていて。楽しかったです」と本発表会の裏側も明かした。

元通産大臣、大川一郎の娘で、鉄平の妻となる万俵早苗を演じた笹本は「撮影1日目をよく覚えています。普段ミュージカルを中心に活動をしているので、テレビで拝見している華麗なキャストの皆さまを目の前にした時、緊張で手が震えてしまいました。でもきっと早苗もそんな思いをしていたんだろうなと。早苗と私を少し重ね合わせて撮影に参加していました」と語る。

最後に好奇心旺盛な万俵家の三女、万俵三子を演じた福本が「こんな大作に、こんなに素晴らしい俳優の皆さんと一緒にお芝居をする機会をいただけて光栄に思います。撮影が終わって2カ月ほど経ちましたが、皆さんとこうしてお会いできて嬉しいです」と笑顔を見せた。

その後も時間の許す限り、ドラマの裏側が大いにキャスト陣で交わされる。そして最後に中井が「山崎先生の原作の強さと、そして前川さんの脚本の強さ。そしてキャストにも助けられました。それから何しろ一番助けてもらったのは、スタッフでした。コロナ禍という時代の中で、本当に不自由をしなければならない撮影が続きましたし、ロケ地もお借りできないこともあり、一生懸命(他の)ロケ地を探したり。そして美術さんがとても素晴らしいセットを作ってくれました。カメラマンも照明も、本当にプロの人たちってこういう仕事をするんだって。プロがみんなで集まって作った作品なので、面白くないわけがないと思います。ぜひ楽しみにご覧いただきたいと思っています」とスタッフを労いつつ、メッセージを届けて発表会は幕を閉じた。

『連続ドラマW 華麗なる一族』(全12話)
4月18日(日)スタート / 毎週日曜22:00より、放送・配信
※第1話無料放送

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