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NormCore Fümiが語る、まふまふとの「カウントダウン」制作秘話 YouTuber ないとーとの対談も

リアルサウンド

18/8/29(水) 16:00

 NormCoreが、3rdシングル『カウントダウン』を8月29日にリリースした。

NormCore「カウントダウン」MusicVideo

 同作の表題曲「カウントダウン」は、テレビアニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)のオープニングテーマを担当。同曲には、ニコニコ動画やYouTubeなどで絶大な人気を誇るシンガーソングライターのまふまふが参加しており、作詞はFümiとまふまふによる共作、作曲はまふまふ、編曲は三矢禅晃が担当している。カップリングには、Fümiが作詞作曲、三矢禅晃が編曲を担当した「モハンカイトウ」が収録されている。

 リアルサウンドでは今回、Fümiへのソロインタビューと、Fümiと親交がありコラボ曲を制作したYouTuberのないとーを招いた対談を併せて掲載する。ソロインタビューでは、7月に開催された初ワンマンの手応えから、まふまふとの共作エピソード、“自分のありのままの気持ちをぶつけた”という「モハンカイトウ」に込めたメッセージについて語ってもらった。

まふまふとの共作と『コナン』への思い

ーー7月1日にNormCoreとして初のワンマンライブ『NormCore Night Vol.1』を行われましたが、いかがでしたか?

Fümi:リアルに来てくれる人は3~4人ぐらいかな? と思ってたんですよ(笑)。ネットで活動してると、無料で楽しめることが当たり前だったりもするので、実際にチケット代を払って足を運んでくれる人はどれくらいいらっしゃるのか、不安なところがあったんです。でも、ひとまずはたくさんの人に来ていただいて安心しました。

ーーステージに立ったFümiさんはMCを含めサービス精神旺盛で、「お客さんを楽しませたい!」という気持ちがすごく伝わってきました。

Fümi:ステージに上がると勝手にそうなってしまうので、逆になるべく抑えるようにがんばってるんですよ(笑)。テンションが上がりすぎてセットリストとかを忘れがちなので。“頭はクールに、心は熱く”を心がけるようにしてます。でも、まだまだ課題だらけなので、これからいろいろバージョンアップしていけたらと思います。

ーーそのライブでも披露されていたのが、今回ニューシングルとしてリリースされる新曲「カウントダウン」です。この曲は『名探偵コナン』のオープニングテーマとしてオンエア中ですね。

Fümi:タイアップ作品が大きいタイトルであればあるほど、関わってるすべての人が幸せになれるかが気になってしまって、嬉しさはもちろんですが、不安もあったんですよ。でも、『コナン』ファンの方や、この曲を作っていただいたまふまふさんのファンの方からもあたたかい感想をいただけて、いまのところ悪いことは何も起きてないので一安心してます(笑)。

ーーやはりOPアニメの映像を見たときはアガったのでは?

Fümi:僕的に今回の制作のなかでは、まふまふさんが曲を引き受けてくれたことが一番嬉しかったんですけど、OPの映像を見たときもそれと同じくらい嬉しかったですね。ショートフィルムっぽくなっている映像の構成もそうですし、アバンの前口上でコナンくんが「カウントダウン」という単語を言ってくれて、本当に感動しました。

ーー「カウントダウン」は『名探偵コナン』のタイアップありきで制作されたとのことですが、そもそも、なぜまふまふさんに楽曲を依頼したのですか?

Fümi:僕が単純にまふまふさんのことが好きだからですね。スタッフに繋がりのある方がいたので、僕の方からぜひお願いしたいということでオファーさせてもらったら、幸いにも引き受けていただけたんです。音楽や歌い方だけではなく、SNSの使い方や自分の見せ方も含めて、いろんな面でリスペクトしているので、実現できて嬉しかったです。

ーー同じネットで活動してる身として、まふまふさんの活動から刺激を受けることはある?

Fümi:それこそ全体的な活動の仕方だと思います。作家としてもいろんな方に楽曲を提供されてますし、ボーカリストとしてもちゃんと自分の色を持ってますし。かと思えばYouTubeなどでゲーム実況とかもやって自分のパーソナルな部分も出されてますし、“まふまふ”というプロジェクトを点ではなく面として自分で展開されてるところは刺激を受けますし、単純な憧れもありますね。

ーーまふまふさんに曲を書いていただく際に、Fümiさんから何かリクエストなり提案されたことは?

Fümi:いくつかリファレンスになる曲を挙げて、マイナー系のアップチューンで、ということでお願いしました。イメージとしては、疾走感はあるんですけど、ミステリアスで、起伏があって、カッコいいもの。『コナン』のテーマ曲なので、謎めいたところはほしいなと思ったんです。

ーー歌詞はFümiさんとまふまふさんの共作になりますね。

Fümi:僕もまふまふさんも『コナン』という大きなフィールドの中で、どういう部分に光を当てたいかという考えが一緒だったので、お互いに話し合いながら制作を進めていきました。『コナン』は長い歴史があって、今年は安室(透)さんがバズって大きな話題になってますけど、やっぱり(工藤)新一と(毛利)蘭の関係性がベーシックなところにあると思うんです。なので僕はこの曲の歌詞を新一サイドから描きたくて。一方で、まふまふさんが表現したいのは“刹那の判断”というか、新一が一瞬を乗り越えていく心情のようなものだったので、そういった共通のテーマをもとにすり合わせていったんです。

ーー『コナン』のテーマ曲ならではのこだわりは?

Fümi:僕は個人的に絶対使いたくなかったワードがあったんです。例えば「解き明かす」とか「真実はひとつ」という言葉は、『コナン』の曲を作ろうとしたときにわりと想像しやすいじゃないですか。そういう直接的な言葉は使わないようにしつつ、でもそういう内容を聴き手に読み取らせることをやりたかったんですよ。そこはまふまふさんと相談して、僕の意見も汲んでくれて「こういう言い回しのほうがクールだよね」とか、いろいろと新しい案を出してくれたりして。

ーーまふまふさんとの制作作業はいかがでしたか?

Fümi:僕もネット配信者なので、同じネット配信者の心情が何となく見えたりするんですけど、例えば、まふまふさんがリリースされた楽曲とかTwitterでつぶやかれたひと言から伝わる活動への取り組みが、ちょっとした言動やアドバイスからも滲み出ているように思いました。何より音楽やクリエイティブが本当に好きなんだろうなということが伝わってきて、学ばせていただくことしかなかったです。

ーー編曲は、A応P「君氏危うくも近うよれ」や工藤静香「禁忌と月明かり」など、まふまふさんの提供曲に多く関わられている三矢禅晃(ぎぶそん)さんが担当されてます。

Fümi:三矢さんは器用な方で、なっちゃん(Natsu)とたっちゃん(Tatsu)のフレージングの考案もしていただいたり、すごく助けられました。スタジオワークは基本三矢さんと、まふまふさんのクルーの人たちと行って、僕がその中にポンと入らせていただいた感じだったんです。僕らもいつも淡々と作業してるんですけど、まふまふさんサイドも淡々とした現場だったので、逆に僕らの今までのルーティンが間違ってなかったことを確信できたりもしました。

ーー今回もFümiさんのハイトーンボイスが映えるメロディとサウンドに仕上がっていますが、これまでの楽曲と比べて変化したところはありますか?

Fümi:生ドラムですね。NormCoreはいままでドラムは打ち込みで作っていて、生ドラムの音源がなかったんですよ。今回はPENGUIN RESEARCHの新保(恵大)さんに叩いていただいたんですけど、手数も多くて、めちゃくちゃ上手い方なんですよ。音の雰囲気もだいぶ変わったので、いつかライブでも再現できるといいなと思ってます。

創作の原点は“社会や大人に対するカウンター”

ーーMVは廃ビルのような場所で撮影されていて、金髪のミステリアスな女性が登場したり、これまでとはまた違った雰囲気がありますね。

Fümi:今回はシンプルに白を基調としたMVにしたかったんです。それは1stシングルと2ndシングルのMVは黒がベースだったということもありますし、まふまふさんのテーマカラーが白なので、リスペクトを込めた意味もあるんです。それと今回の曲はターニングポイントとして、サウンドもビジュアルもこれまでよりカジュアルにしたかったんですよ。曲もまふまふさんに作っていただくのであれば、良い意味で振り切ったプログレみたいなものにはならないだろうし、MVもシンプルなリリックビデオっぽくなったので、結果的に良かったのかなと思ってます。

ーーカップリング曲の「モハンカイトウ」も先日のライブで披露されてましたが、個人的にはこの曲がいままででもっともFümiさんの気持ちが表れてるんじゃないかと思ってまして。

Fümi:おっしゃる通りで、この曲では自分のありのままの気持ちをぶつけようと思って作りました。僕はカルチャーを作っていくのはティーンエイジャーだと思うし、彼らに対して”作られたもの”ではなく“ありのままのもの”を届けることで反応してもらえるのがいちばん美しいと思うんです。

 そこで曲のテーマを考えたときに、自分を嘘偽りなく表現するなら、僕のクリエイティブの原点になってる“社会や大人に対してのカウンター”を書こうと思いまして。僕は若い頃に「がんばれよ」と言うのではなくて、「そういうことあるよね、わかるわかる、でもいいんじゃね?」って言ってくれるような大人に出会いたかったんですよ。自分もそういうアーティストでありたいので、その気持ちを凝縮させた曲になります。

ーー単純に「がんばろう!」と応援するのではなく、そのままの自分を肯定してあげる姿勢は、最近の若いアーティストの楽曲に増えていってる気がしますね。

Fümi:きっとみんな、いまの日本の教育システムに飽き飽きしてるんじゃないですかね(笑)。減点方式もそうですし「とりあえずやっとけ」とか。「とりあえず」が通用するのは居酒屋に入って最初のビールだけですよ(笑)。「とりあえず」で何かやっても失敗したときに何も残らないけど、もしちゃんと目的を持って「俺はこうなりたいから、こうしたらワンチャンあるかも!」と思ってバーンと体当りしたら、大失敗したとしても自分の心の中にデータとして残ると思うんです。そこに確固たる自分の理念があるのであれば、法を犯さない限りは何をやってもいいと思うし、誰とどんなことを考えようと自由だと思うので。そういう視野を広げていくことは、僕と同じ世代のアーティストが通ってきたり、いまも悩んでる道だと思います。

ーーなるほど。この曲はFümiさん自ら作詞作曲されてて、「カウントダウン」と同じく三矢さんが編曲されたサウンドも、いままでのNormCoreにはなかった要素がたくさん盛り込まれています。

Fümi:この曲に関しては「俺の好きにやらせてくれ!」ということで、誰のディレクションも受けずに制作したんです(笑)。自分一人で作った曲を三矢さんに編曲してもらうのは初めてだったんですけど、せっかく「カウントダウン」でお世話になったので飛び込んでみたら、ものすごく良い形にアレンジしていただいて。今回は自分が普段聴いてるEDMの要素を入れたかったし、リリックを大切にしたかったので、語りかけるようなフレーズも入れてますね。

ーーちなみに、最近はどんな音楽を聴かれてるんですか?

Fümi:最近はPanic! at the Discoの新作(『Pray For The Wicked』)とかですね。あとはミーハーなのでDJキャレドとジャスティン・ビーバーの新曲(「No Brainer ft. Justin Bieber, Chance the Rapper, Quavo」)をよく聴いてるんですけど、あれメチャメチャいいですよね! あのMVの完全再現を、ないとーさん(人気YouTuber「おるたなChannel」のメンバー)と一緒にやりたいと思ってるんですよ。ないとーさんにはグラサンをかけてもらって、クエイヴォの役をやってほしくて(笑)。

ーーいいですね(笑)。そういえば「モハンカイトウ」のAメロの部分は最近のR&B/ヒップホップに近いリズムアプローチですし、女性コーラスも入ってますね。

Fümi:リズムは三矢さんから出てきた要素なんですけど、女性コーラスは僕が好き勝手やりたかったことのひとつですね。正直、自分自身の声に飽きてきてるので、自分以外のコーラスを入れてみたかったんです(笑)。自分以外の人の声が入ることで深みが出ますし。

ーーFümiさん自身の歌声も、いままでより中音域や低音域を活かしたものになってます。

Fümi:それもやりたかったことなんです。僕は以前から、一人の人が歌ってるとは思えないぐらい振り切ったことをメジャーでやるのがカッコいいと思ってるんですけど、いざ現場でいつもと違う歌い方をすると「キャラが変わりすぎでしょ」とか言われたりして。でも、僕はキャラが変わることの何がいけないのか本当に理解できないんですよ。たしかに街で曲が流れることを思うと、パッと聴いただけで誰が歌ってるのかわかったほうが良いと思いますけど、もうそんな時代でもないじゃないですか。エミネムもスリム・シェイディとかの別人格がいるわけですし(笑)。

ーーその考え方は、FümiさんがNormCoreやうみくん(UMI☆KUUN)といったいろんな顔を持って活動してるところにも繋がってきますね。

Fümi:そうですね。結局、芸術では何かをやったことで減ったり失うことはないと思うんですよ。だからこれからも、そのときそのときに必要とされるいろんな要素を出して活動していけたらと思ってます。

 うみくん(UMI☆KUUN)は、NormCoreのFümiがソロのシンガーソングライターとして活動する別名義のプロジェクト。2014年に歌い手としてYouTubeで注目を集め、2015年にテレビアニメ『ヤング ブラック・ジャック』(TBS系)のオープニングテーマ「I am Just Feeling Alive」でメジャーデビューを果たす。

 今回うみくん(UMI☆KUUN)が、人気二人組YouTuber「おるたなChannel」のないとーとコラボして楽曲を制作。作曲をうみくん(UMI☆KUUN)、作詞をないとーが担当した「28」が完成した。楽曲は8月4日と5日の2日間に渡って開催された『U-FES. Music』にてすでに歌唱されており、8月31日にはMVの公開が控えている。

 うみくんとないとーの対談では、コラボに至った経緯や「28」の制作秘話をはじめ、今回の共作を通して芽生えた新たな感情など、アーティスト/YouTuberによるジャンルを横断するようなトークを繰り広げてもらった。(編集部)

「僕が好きな音楽とないとーさんの声の相性は絶対いい」

ーーお二人はないとーさんの初ソロ曲「28」で一緒に楽曲を制作されましたが、そもそもいつ頃に知り合われたのですか?

うみくん:2016年に『YouTube NextUp』(YouTubeが主催するパートナー育成プログラム)という場所で知り合って、話すようになったんです。でも、そこからしばらくは交流がなくて。

ないとー:で、ある日、うみくんが僕にLINEをくれたんです。それで「曲を作りませんか?」と声をかけてくれて。

うみくん:ないとーさんはよくTwitterで弾き語りの配信をしてるんですけど、歌声がすごくいいんですよね。ギターも自分で弾いてるし、音楽に興味があるのかなと思って。BUMP OF CHICKENが好きなんですよね?

ないとー:そうです。でも、いままでカバーしか歌ってなかったので、まさか自分で曲を作ることになるなんて思ってもみなくて。しかも、うみくんが声をかけてくれたとき、僕はめちゃくちゃ病んでたんですよ。28歳になってから、かなりの挫折感を感じてて。

ーーそれは何故?

ないとー:僕はもともとYouTubeで登録者数100万人をめざして活動してたんですけど、それを達成したあとに燃え尽き症候群みたいになってしまって、どこにモチベーションを見出せばいいのかわからなくなってしまったんです。そんなタイミングのときにうみくんが声をかけてくれたので、新たな挑戦ができてすごく嬉しかったですね。

うみくん:そのモヤモヤしてた部分が、「28」の歌詞の原動力になったのかもしれない。

ないとー:この曲を制作してるときに、うみくんが「歌詞を書くことは自分の心のデトックスになる」って教えてくれたんですけど、まさにそうだなと思ったんです。逆に病んでるときじゃないと歌詞は書けないと思ったぐらいで(笑)。

うみくん:やっぱり作詞するには、負のイメージに対して「こなくそ!」と思う気持ちが大事だから。ないとーさんはワードがポンポンと出てくるんですよね。本をたくさん読む人だから、それがいいのかもしれない。

ないとー:今回の歌詞には〈何者〉というワードが入ってるんですけど、それは朝井リョウさんの小説の影響もあると思います。でも、始めはすごく軽い気持ちだったんですよ。僕は曲を作ったことなんてないし、「まあ適当に1曲作ればいいか」というのが正直なところで(笑)。

うみくん:最初は旅動画のBGMという話から始まったしね。

ないとー:そうそう。でも、うみくんから送られてきた曲がめちゃくちゃ良くて、「えっ! こんなに良い曲を書いてくれたの?」と思いましたし、そこから僕もマジで作詞に取り組もうと思ったんです。

うみくん:ありがとうございます。今度、すしざんまい奢ります(笑)。

ーー作詞はないとーさん、作曲はうみくんになりますが、どんな風に作っていかれたのですか?

うみくん:まず、ないとーさんからバンプとかサカナクションの曲をリファレンスとして出してもらったんです。それを参考に僕らしい要素を加えて、ガチガチなロックではない、いまっぽいポップロックにしたいなと思って。ないとーさんの声はクセが強いので、トラックがバキバキでも抜けが良く聴こえるし、僕が好きな音楽とないとーさんの声の相性は絶対いいと思ったんですよ。

ないとー:聴いた瞬間からうみくんらしさが伝わってきたし、宇宙感というか壮大な要素が入ってて、深みがある曲ですよね。最初に聴いたときからすごく気に入ったんですけど、そこから出来上がっていくごとにどんどん好きになって、完成したときは一日中繰り返し聴いてましたから(笑)。

うみくん:どんだけ自分好きなんだよ(笑)。

コラボで芽生えた“新たな感情”


ーー作詞の話をもう少し詳しく聞きたいんですけど、「28」はご自身の28歳の苦悩を表現しようと思って書かれたのですか?

ないとー:そのときは自分の頭の中が苦悩だらけだったので、それしか書くテーマがなかったんですよね(笑)。

うみくん:家でお酒を飲むわけでもなく、何かを食べるわけでもなく、ただひたすら人生とかについて語ってたもんね。「俺たち中学生かよ!」と思って(笑)。「28」の歌詞で気に入ってるところは?

ないとー:最初に浮かんだイメージが地元の風景なんですよね。コンビニがあって、TSUTAYAがあって、そこに自分がいる情景が浮かんできて。そのイメージをベースに苦悩を乗っけていくみたいな感じで書いて。でも、それまで歌詞なんて書いたことなかったので、最初は書きたいことはあるんだけど恥ずかしくて書き出せなかったんですよね。

うみくん:でも歌詞はすごくよかった。1番の歌詞だけは一緒に作業したんですけど、あとは自分で学習して書き上げてしまって。こないだ『U-FES. Music』(UUUM株式会社が主催するイベント)で歌ってるところを見たけど、僕は感動しました。

ないとー:ありがとうございます! 僕が普段やってる「おるたなChannel」は歌のイメージがないんですけど、そのイベントで初めて新曲を披露することになったので、本当に不安だったんですよ。でも、お客さんの反応も良かったし、Twitterで「ライブを見てファンになりました」という人もいたりして。

うみくん:それはないとーさんの歌や歌詞がその人に刺さったということだから、すごく嬉しいよね。

ーー8月31日には「28」のMVも公開される予定だとか。

うみくん:基本は僕がいろいろ考えて作ったんですけど、ないとーさんのチャンネルと僕のチャンネルとで別バージョンのMVを上げる予定です。僕のほうはEDMの曲でよくあるスタジオセッションみたいなイメージで作りたくて、ないとーさんのほうは“ザ・MV”という感じで、ないとーさんのチョイスでいろんな素材が加わると思います。

ないとー:MVも本当にカッコよく撮ってもらって。

うみくん:スーパースローの素材も撮ったり、風鈴を小物に使ったりして。あとは、ないとーさんが俺の動きをディスってきて(笑)。

ないとー:うみくんはMVで祈ったり跳ねがちなんで(笑)。でも、うみくんはそれが本当にカッコよく映える動きをするので、参考になりました。MVも初めてなんで、歌いながらどういう動きをすればいいのか全然わからなかったんですよ。

うみくん:どんどん馴染んでいって、最後はキメ顔でいやらしい顔をしてましたから(笑)。

ーーちなみにないとーさんからみたうみくんの歌の魅力は?

ないとー:僕は「モハンカイトウ」という曲がすごく好きなんですよ。声がものすごく低いところから、サビで一気に持っていく感じが良くて。

うみくん:まず曲名を知ってくれてたことが嬉しい(笑)。

ないとー:YouTubeでチェックしてますから(笑)。あと、うみくんは高音もすごくキレイですよね。僕ももっと練習して高い声を出せるようにしたいなと思って。

うみくん:ないとーさんも意外と声が高いし、いい声なんですよね。

ーーお互いにとって実りのあるコラボになったようで、今後も何か一緒にやっていきたいですか?

うみくん:僕はないとーさんのためなら何でもやります! せっかくなので、ないとーさんのアルバムも作りたいな。

ないとー:マジですか!? 

うみくん:例えば、ないとーさんがアルバムのコンセプトを全部決めていって、それに合う曲を僕が作っていくとか。でも歌は本当にやったほうがいいですよ。歌と詞が本当にいいから。

ないとー:UUUMの鎌田(和樹)社長も、『U-FES. Music』が終わったあとの打ち上げのときに、僕のところに来てくれて「本当に良かったから絶対に音楽をやるべきだ」って言ってくれたんですよ。僕、社長にほめられたことなんてあまりないのに(笑)。

うみくん:やったじゃん! 俺も絶対にやったほうがいいと思う。ないとーさんは歌ってる姿とか表情もすごくキレイなんですよね。本当に武道館とかさいたまスーパーアリーナが見えるというか。

ないとー:さすがにそれは言い過ぎでしょ(笑)。

うみくん:でも、ご縁があればぜひまた一緒にやりたいですね。僕も今回、新たな楽しさも教えてもらったので。若いときは自分がステージで歌って承認欲求を満たすことが最高だと思ってたけど、ないとーさんの歌を聴いてお客さんが反応してるところを見たら鳥肌が立ったんです。だから喜びにもいろんな要素があるんだなと思って。

ないとー:それはまさに僕が抱えてた悩みと近いですね。僕も100万人達成するまでは自分が認められたい気持ちが強かったんですけど、それが満たされてしまったあとに「次はどうすればいいんだろう?」って悩んで。そんなときに、人に何かを提供したり与えることで喜んでもらうことは、ひとつの方向性として探っていきたいところなんです。

うみくん:“嬉しい”という気持ちのベクトルが違うよね。自分一人で目立つのもいいけど、それとは違うあたたかさがあるというか。

ないとー:そうやっていろんなあり方があると、人生も豊かになりそうだなと思って。

うみくん:「人生が豊かになる」って、いいこと言いますよね(笑)。

(取材・文=北野創/写真=池田真理)

■リリース情報
NormCore 3rd Single『カウントダウン』
発売中

【名探偵コナン盤】(CD +DVD)
1.カウントダウン
2.モハンカイトウ
3.カウントダウン -TV Edit-
4.カウントダウン -Instrumental-
価格:¥1,852+税 品番:JBCZ-6090

豪華スリーブケース仕様
描き下ろしアニメ絵柄ジャケット

<特典DVD>
「カウントダウン」名探偵コナンオープニングノンクレジットVer.
<封入特典>
オープニングシーンセレクトまるかくカンバッジ (全3種中1種ランダム封入)

【初回限定盤】(CD +DVD)
1.カウントダウン
2.モハンカイトウ
3.カウントダウン -Instrumental-
価格:¥1,389+税 品番:JBCZ-6091

<特典DVD>
「カウントダウン」MUSIC VIDEO & オフショット

【通常盤】(CD)
1.カウントダウン
2.モハンカイトウ
3.カウントダウン -Instrumental-
価格:¥926+税 品番:JBCZ-6092

■ライブ情報
ワンマンライブ『NormCore Night Vol.2』
日程:9月8日(土)
会場:CIRCUS Tokyo
住所:東京都渋谷区渋谷3-26-16第五叶ビル
http://circus-tokyo.jp
チケット:発売中 詳しくはオフィシャルサイトにて

■関連リンク
NormCoreオフィシャルWEBサイト
Umi KunオフィシャルYouTubeチャンネル
うみくん(Fümi)NormCoreオフィシャルTwitter
うみくんオフィシャルInstagram
うみくん(Fümi)NormCoreオフィシャルサイト(Weibo)
ないとー Twitter
おるたなChannel YouTubeチャンネル

サイン入りチェキプレゼント

うみくん&ないとーのサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

応募方法

リアルサウンドの公式Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

リアルサウンド 公式Twitter

<締切:9月14日(金)>

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