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欅坂46 増本綺良、バラエティで発揮する“カットできない”面白さ 視聴者に強いインパクト残す個性派メンバー

リアルサウンド

20/9/9(水) 6:00

 今週の『欅って、書けない?』(テレビ東京)は、2週に渡ってオンエアされた二期生の運動能力チェック。新加入メンバーを含めた欅坂46の二期生が50メートル走や走り高跳びなど、全6種目で記録を計測した。

 全体を通して好成績を残したのが田村保乃。学生時代に部活動に打ち込んだ身体を遺憾なく発揮し、5種目でトップ3以内にランクインした。そして記録的にも番組的にも目立つ活躍を見せたのが大沼晶保。種目によって得意不得意がはっきりしているものの、50メートル走や20メートルスキップで好タイムを残し、さらには特技の反復横跳びで首位を記録。反復横跳びに懸ける大沼のひたむきな姿を見ていた大園玲がスタジオで涙を流す一幕もあって、結果的には笑いあり涙ありの放送となっていた。

 そんななか視聴者に強いインパクトを残したのが増本綺良だ。彼女はほとんどの種目で“ダイジェスト扱い”にならず放送されている。50メートル走でフライングを指摘された際には「音の方が光より速いじゃないですか?」、足をジタバタさせて不安定な前転を見せたときには「頭が重いんやと思います」、走り高跳びで70センチを成功させた際には「この跳び方やったら100メートルも行けたんじゃないかなと思います」……といったように、とにかく挙動や発言が面白い。“カットできない”魅力に溢れている。

 兵庫県出身の増本は、「ますも」あるいは最近は「きらこ」の愛称で親しまれている今年新加入のメンバーだ。特技は番組初登場の際にも披露していたルービックキューブ(自己最速記録は35秒)で、今ハマっていることとして挙げていたのが“水を飲むこと”。人が水を飲んでる姿が好きで、水を飲む自分自身の姿も鏡で見ているという、非常に変わった嗜好の持ち主である。

 今回のような番組での活躍もさることながら、ブログにもその個性が強く表れている。たとえば、増本はファンから届いた質問にブログで答える形をとっているが、その回答が個性的。

「ますもの発音は「マリモ」と「PASMO」どっちですか?」という質問には「タワシです」
「地球最後の日、なにする?」という質問には「ザリガニ取りに行きたい」
「得意なスポーツはなんですか?」には「跳び箱」

 ……など“異次元”の回答が続出。こうした彼女の変わったキャラクター性には早くから番組の司会陣もマークしているようで、先日のアンラッキー大賞の回で増本が一番に登場した際には、MCが「トップバッターが増本は怖いと思います」と話も聞かず早々に幕を下ろす場面もあった。「増本に話を振ると何か予想のつかない返しをしてくる」、こうしたイメージがすでに定着しているように思う。

 欅坂46には、過去に長沢菜々香のような一風変わった個性を持ったメンバーが在籍していたが、彼女が卒業した今、増本の存在はバラエティ的な側面での強力な補強だったと言えるだろう。

 改名して再スタートとなる欅坂46。グループを盛り上げる彼女のようなメンバーの活躍に期待したい。

■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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