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清野菜名&橋本環奈だけじゃない? 『今日から俺は!!』頭角を現す“第三のヒロイン”も見逃せない

リアルサウンド

18/10/22(月) 6:00

 9月まで放送されていたNHKの朝の連続テレビ小説『半分、青い。』で、永野芽郁演じる主人公・鈴愛が漫画家を目指す東京編で登場し、その後唯一無二の親友となり、そして東日本大震災で亡くなってしまう裕子を演じた清野菜名。土曜ドラマ『ドロ刑』に出演中の中村倫也や、本作で共演している矢本悠馬とともに、朝ドラ後のブレイクを期待されている彼女は、少し古風な優等生っぽい雰囲気がよく似合う。

参考:伊藤健太郎、撮影中はずっとツンツン頭【写真】

 まさかの『スクール☆ウォーズ』パロディで始まった、10月21日放送の『今日から俺は!!』第2話。清野が演じる赤坂理子の父親・哲夫(佐藤二朗)が開いている道場に、道場破りが現れる。そんな危機を三橋(賀来賢人)と伊藤(伊藤健太郎)の最強コンビが救うという“用心棒”展開は、第1話で京子(橋本環奈)たちの依頼を受けて奔走するのと同じ、主人公とヒロインを繋げる役割を果たす。

 ダブルヒロインの本作とはいえ、伊藤よりも三橋へ強くフォーカスされているこのドラマにおいては理子が正ヒロインで、京子はサブヒロインという位置付けだろう。第1話の終盤で見事な立ち回りでツッパリを投げ飛ばすというインパクトたっぷりな登場を理子が果たしたことを考えれば、物語上はサブヒロインとのエピソードが先行したことも充分に頷ける。

 第2話でも初っ端から華麗な大立ち回りを繰り広げ、「ふんっ」と言って立ち去っていく。聖子ちゃんカットに、相手のことを「君」と呼ぶちょっと鼻にかけた雰囲気(『半分、青い』でもそうだった)。そういった80年代の理想的なヒロイン像を違和感なく演じられるだけでなく、空回り気味の妙な生真面目さと、時折見せる間の抜けた雰囲気が、福田作品のヒロインとしてぴったりとハマる。『明烏 あけがらす』の吉岡里帆や、脚本作品ではあるが『逆境ナイン』の堀北真希、あとは『アオイホノオ』の黒島結菜と同じライン上の正統派“福田ヒロイン”だろうか。

 もちろんサブヒロイン・京子を演じる橋本環奈も、もう1つのラインにある個性派“福田ヒロイン”として、第2話では出番が少ないながらも第1話以上に大映しになる変顔を炸裂させ、アドリブ全開で「ピロリロリ~ン♪」と魔法少女をやってのける。この正反対の2人のヒロインが、ドラマを面白くさせているのは間違いない。

 実はもう1人、“第三のヒロイン”が徐々に頭角を表しているのも見逃せない。ムロツヨシ演じる椋木先生が想いを寄せる山口先生を演じている愛原実花だ。つかこうへいの娘で、宝塚歌劇団の雪組トップ娘役だった生粋のサラブレッドである彼女が、やたらとハイテンションな演技ぶりでダブルヒロインを脅かしていく。京子の右腕である明美を演じる若月佑美とともに、福田作品のもう1つの面白さでもある、やたらと弾けた(それでも下品に扱うことなく、きちんと魅力的に映し出す)ヒロインたちの姿にも注目していきたいところだ。(久保田和馬)

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