これは恋愛ドラマのスマッシュヒット、これぞ最新の恋のあり方を描いた映画だ。 フランスの名匠フィリップ・ガレルの息子で『ドリーマーズ』などの俳優ルイ・ガレルが監督・主演、1人の男と2人の女が織り成す不器用な恋を描いた映画。 何気ない始まり、本当にそこらへんにいそうな女性の妊娠告白からもう引き込まれる。セリフが一つ一つ吟味されていて、展開の演出が、実はスリリング極まりない。それでマジでハラハラさせられるが、後味はとても可愛いのだ。 ポイントは、主人公のしょうもない男子アベルを演じた監督のルイ・ガレル。ボサボサ頭で、今、万国の男の子が、ちょっと足りてないことを映しだしている。だから同じダメ男性として、とても心地よい。対するヒロイン、マリアンヌを演じるレティシア・カスタは、経験を経るごとに綺麗になっていく設定で、これも「今時あるある」で目が離せない。 そんな物語は、全ての若い男女に見せたいけれども、女性の方は、映画に散りばめられたヒントを即学習できるので、恋上手になり過ぎるかもしれない。だから男は要注意！でもカップル向きだよ。 舞台は、もう本当にたった今のパリの生活！まるでパリの通りに没入したかのようなのです！