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ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.12 豊田エリーは映画Tシャツに“キュン”

ナタリー

豊田エリー

ステージナタリーがお届けする舞台人の稽古着コレクション、略して「ケイコレ」。この連載では稽古中の俳優が、稽古着をダイアリー形式で紹介する。またカンパニーのおしゃれさんや、いつか手に入れたい憧れの稽古アイテム、公演の見どころや意気込みなどについても教えてもらう。

第12回は豊田エリーが登場。中学1年生のときティーン誌のモデルとしてキャリアをスタートさせた彼女は、2016年に藤田貴大演出「ロミオとジュリエット」で初舞台を経験する。2018年には同じく藤田演出の「BOAT」に出演し、“患うひと”として、はかなさの中にも凛とした空気をまとう人物像を立ち上げた。そして現在、豊田は5月28日に開幕するイキウメ「外の道」稽古の真っ最中。彼女は白と黒を基調にしたスタイリッシュな稽古着姿を見せてくれたほか、映画Tシャツへの“キュン”な愛を語った。豊田が思う“存在がおしゃれ”な共演者や、彼女が稽古場で「指定ジャージーかと思った」と言う、座組のメンバーのお気に入りウェアとは……?

Day1

映画「ダウン・バイ・ロー」のTシャツに、麻のパンツ。

稽古の終盤になると通し稽古も始まるので、邪魔にならないように無地のものやモノトーンの稽古着を選ぶのですが、中盤までは映画Tシャツを好んで着ています。

このTシャツは黒ともグレーとも言えない絶妙な色がいいなあと思っています。

麻のパンツはとても柔らかくて、ジャージーじゃないのにガンガン体を動かせるのがお気に入りです。

Day2

この日も映画Tシャツ。「マイ・ガール」、ああキュンとするー。このロンTも、1日目のTシャツもメンズのサイズなのですが、ゆったり具合が稽古にはぴったりです。

パンツはストレッチの効いた白と黒のストライプ。

この格好は稽古だけでなく、子供と公園に行くときなどにもしていますね。

Day3

ホワイトな気分の日。暖かい季節でも、空調の風で首が冷えることがあるので、そんな時にこのトップスが助かります。

NIKEのパンツはEarth Day Collectionのもので、環境に配慮した素材で作られているのだそう。

1つのものを長く使うというのはもちろん、これから新しく買う場合には、なるべく素材や製造方法などを意識して選びたいなと思っています。

そして、このパンツは着心地もとても良いです。

稽古着におけるこだわりは?

楽なのが一番! その次に色ですかね。白や黒以外はあまり選ばないかな。早めに稽古場に着いてストレッチをするのが好きなので、体を自由に動かせる素材、というのもとても大事です。

あと服装に指定がなければ、好きな映画のTシャツなど、気分が上がるものを身にまといたい、という気持ちもあります。

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は?

稽古場の、adidasジャージー率の高さ!!

指定ジャージーなのかと思ったほどです(笑)。

薬丸翔くんは、小顔で手足が長くてなんでも着こなすので、そもそも存在がおしゃれだなーと思いますね。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

台本カバーはいつか手に入れたいなと思っています。

ウェアでいうと、ハイブランドの何かというよりは、これからもテンションの上がる映画Tシャツは集めたいです。

でもテロテロの、ただプリントしましたよーっていうTシャツは嫌で、何度洗濯しても耐えてくれる、いやむしろ味や深みを増してくれるようなTシャツをこれからも追い求めていきます。

「外の道」で特に注目してほしいのはどんなところ?

イキウメ「外の道」は本来、昨年上演されるはずの作品でした。

コロナの影響のある中で、お客様の前で作品を上演できることは奇跡に近いですよね。

もともとイキウメの作品が大好きなので、あの“金輪町”の住人になれること、そして素晴らしいキャストの皆様とご一緒できる喜びをかみ締めながら演じております。

作品の内容は簡潔にまとめるのがとても難しく、プラス、私自身もまだ結末を知らずに稽古を進めています。

でも何かが起きたときに“それを受け流せる人”と“それに深く捉われてしまう人”、大きく分けるとその2つの状況を描いていて、改めてタイトルの「外の道」(道を外れてしまうこと)について思いをはせるような舞台になるのではないかと思います。

ぜひ観に来てください!と気軽に言える世の中ではないのですが、(私のように)“エンタテインメントが心の栄養”という方にきっと届きますように。

プロフィール

1989年、東京都出身。モデルとして活動を開始し、その後はファッション誌やテレビ、映画などで活躍する。主な出演舞台に劇団た組「在庫に限りはありますが」シス・カンパニー公演「たむらさん」などがある。6月9日から東京・国立新美術館で開催される展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会」では、音声ガイドのナビゲーターを務める。

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