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宮野真守のライブは誰もが“ファミリーの一員”に 多彩な演出と表現から生まれる一体感

リアルサウンド

20/5/8(金) 6:00

 声優・俳優・舞台などマルチに活躍する宮野真守が、ライブ映像『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 ~EXCITING!~』ダイジェスト版を期間限定で公開(5月10日23時59分まで)。公式Twitterでは映像の公開と同時にリアルタイムで宮野自身が曲解説や当時の感想などをツイートし話題となった。圧倒的な歌唱力で聴かせるロックナンバー、女性ファンを魅了するセクシーなダンスと共に披露されるダンスチューン、そして胸キュン必至のキュートなナンバー。多彩な表情で観客を虜にする宮野真守のライブの魅力とは?

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■歌もダンスもこなす、多彩で多才なステージ

 宮野真守のライブを見たファンは、「とにかく楽しい」と口を揃える。細部まで作り込まれたステージは、迫力たっぷりのジェットコースターや、子どもも一緒に楽しめるメリーゴーラウンド、さらにロマンチックな雰囲気を作り出す観覧車など、多彩なアトラクションが揃うアミューズメントパークのようだ。

 『EXCITING!』は、プライベートジェットで優雅に過ごす宮野の映像で見る者を出迎える。飛行機を降りるとステージ裏からの生中継で、「今日はこのメンバーでぶちかましていきます」と、ステージを共にするバンドとダンサーを紹介。メンバーとハイタッチしたり楽しげに声をかけたりするなど、ステージ裏での宮野の様子からは興奮が伝わり、今から始まるぞという期待感を極限まで引き上げてくれる。そして宮野は「ついに来たぜ! さいたまスーパーアリーナ!」と叫んでカメラに向かって投げキッスし、火花と共にポップアップで登場した。

 宮野のライブでは、曲に合わせて様々な演出が施される。ステージに炎が吹きだし、LEDビジョンを駆使して曲ごとのイメージを表現するなど、一分の隙もない演出によって観客は宮野の作る世界観に没頭することができる。「Magic」では、映像とのリンクで手から鳩や薔薇を出すマジックのような演出で楽しませ、最後には瞬間移動のイリュージョンまで飛び出した。

 また公開中のダイジェスト版にはないが、幕間の映像もファンにとってお楽しみのひとつ。一人芝居をやったこともあれば、声優仲間を迎えたコントをお送りしたりと、役者魂がかいま見える映像は見応えたっぷり。どんな瞬間でもみんなを楽しませようとする心意気には頭が下がる思いだ。

 こうした演出には、会場が一体となって楽しむことができるものも多い。例えば「GOLDEN NIGHT」ではペンライトを扇子に持ち替えて左右に振り会場が1つに。簡単な振り付けを一緒に踊って楽しむ曲もあり、宮野はツアーの前に振り付けレクチャー動画を配信し、初めてライブに来る人でも溶け込むことができるよう心がけている。コーラスでのコール&レスポンスも欠かせない要素で、『EXCITING!』では「みんなの熱い声を僕たちに届けてくれますか」という宮野のかけ声で、観客は何度も楽しそうに声を合わせていた。他では味わえない、この一体感をぜひ一緒に味わって欲しい。

■決して一人にさせないファミリー感

 宮野のライブを初めて見た人が驚くことの1つに、彼のダンススキルの高さがある。例えば『EXCITING!』の1曲目「EXCITING!」など、ダンサーとの息の合ったダンスは実に見応えがある。歌が上手い声優は数多くいるが、ここまで踊れる声優はほかに見たことがない。182センチの長身から繰り出されるダンスは迫力満点で、圧倒されること間違いないだろう。「SHOUT! (Dirty Orange REMIX)」では繋がれた鎖を引きちぎるシーンもあり、身体1つでも楽曲の世界観を表現してしまうスキルはさすが。ジャケットがはだけるセクシーさを取り入れた振り付けもあり、魅力に溢れたダンスは女性ファンならずとも必見だ。

 そんな演出もベースに宮野真守の歌声があればこそ。ダンスチューンからロック、バラードなど多彩な歌声は、ライブでこそ魅力が倍増する。『EXCITING!』では、アーティストデビュー10周年記念の意味もあって人気ナンバーが次々と歌われている。「BREAK IT!」や「オルフェ」はロックチューンの定番で、観客はペンライトを振りながら「オイ! オイ!」と声をあげ、さながらロックフェスの様相。バンドメンバーと背中合わせになってシャウトする宮野の姿は、格好いいの一言だ。R&Bを歌えばフェイクも聴かせ、一瞬でシーンを切り替えてしまうほどの表現力も持っている。

 溢れんばかりのエネルギーで圧倒するだけでなく、一転しっとりとしたバラードで包み込んでくれるのも魅力。「そっと溶けてゆくように」は、情感がたっぷり込められた歌声が胸を打った。また、隣に寄り添ってくれるような親しみが感じられる「THANK YOU」は、ファンへの感謝の気持ちが込められたナンバー。手を振りながら客席に向けられた彼の笑顔は、まるで家族や親友、恋人のような優しさで溢れている。

 そして、宮野真守のライブにおいて、もっとも大切にされるのがファミリー感だろう。バンドとダンサーはもはや兄弟のようで、冒頭のステージ裏でのやりとりを始め、メンバー紹介など、見ている側もなんだか同じチームの一員になった気持ちにさせてくれる。まるで“君はひとりじゃないんだよ”と手を差し伸べてくれているようで、これに救われたファンもきっと多いだろう。一緒に振り付けを踊り、声を出すうちに、気づけば誰もが宮野ファミリーの一員だ。

 なお、5月16日21時からは第2弾として、『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2017 ~LOVING!~』ダイジェスト版が配信される(5月24日23時59分までの限定公開)。おうち時間でも決して孤独を感じさせない、包み込むような温かさと楽しさを宮野のライブで体感して欲しい。(榑林 史章)

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