デッド・ドント・ダイ
20/6/3(水)
『デッド・ドント・ダイ』 Credit : Abbot Genser / Focus Features (C) 2019 Image Eleven Productions, Inc.
今度のゾンビは自分の好物を申告してくれるよ!
ジム・ジャームッシュ監督といえば、「オフビートがスタイリッシュに変換される作品」といったイメージ。2013年にジャームッシュ監督は吸血鬼モノを撮っているけれど、吸血鬼と彼のスタイリッシュは確かに共存した。しかしゾンビとの相性はどうなのか。混じる期待と一抹の不安。
……ところが観ればなるほど。ジム・ジャームッシュがゾンビを撮るとこうなるのか。“らしさ”をしっかりと感じるゾンビ映画になっている!そしてその功績は出演陣によるところが大きい。ゾンビ×ジム・ジャームッシュの相性を繋ぎとめる“かすがい”として、ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、そしてティルダ・スウィントンらが大きく貢献しているように思う。彼らのおかげでジム・ジャームッシュはジム・ジャームッシュらしさを失わないまま、ゾンビ映画を完成させた。
奇想天外に相変わらずのオフビート。ハラハラしないゾンビ映画。ゾンビに遭っても、みんなのんき。ゾンビもゾンビでマイペース。
ああ、この感じ。やっぱりジャームッシュだ。
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内