ルーカス・ヘッジズが初主演を務める映画『ある少年の告白』に、SNSで人気のイラストレーターがイラストを寄せた。

参考：イラストはこちらから

　本作は、2016年に発表され、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれるなど全米で大きな反響を呼んだ実話を映画化した人間ドラマ。アメリカの田舎町で自分は“男性のことが好きだ”と気づいた青年が、両親によって勧められた同性愛を“治す”矯正セラピーに参加。葛藤を通し、ありのままの自分や親子の絆を再発見するまでを描く。

　俳優のジョエル・エドガートンが『ザ・ギフト』に続きメガホンを取り、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で一躍その名を世界に知らしめたヘッジズが主人公の青年・ジャレッド役を熱演。共演には、ニコール・キッドマンやラッセル・クロウのほか、グザヴィエ・ドランやトロイ・シヴァン、Red Hot Chili Peppersのフリーらが名を連ねている。

　今回公開されたイラストは、SNSで若者のみならず芸能人や海外からも支持を集めるイラストレーターらが『ある少年の告白』を一足先に観てインスピレーションを得て描いたもの。本作が持つメッセージが、独特のタッチでイラストとして表現されている。

　今回、イラストを描いたのはWALNUT、南夏希、知花シンジ、yukiの4名。WALNUTはノルウェー、南アフリカ、スペインなど世界各国のミュージシャンのグッズデザインを担当するほか、さまざまなファッションブランドのイベントにイラストが起用されるなどジャンルを問わず幅広く活動中。そのキャッチーで斬新なイラストが注目を浴び、小松菜奈や玉城ティナなどのタレントもフォローしている。

　南は、「目で見るハッピー」をテーマに、iPhoneに人差し指でイラストを描いている。2016年よりフリーで活動し、雑誌やWEB広告、大手企業のイラストも手がける。南の描くイラストはほぼすべて“女の子”で、キュートな子やエレガントな子など笑顔が光るイラストで、見る人をポジティブにさせ、若い世代から絶大な支持を誇る。今回は、本作の“男の子”である主演のヘッジズとセオドア・ペレリンが寝ころび向かい合う絵を描いた。

　知花は、Instagramでフォロワー51万人を超えるフリーイラストレーター。鉛筆一本で繊細なタッチで描かれるイラストが「上手すぎる！」と話題を呼び、ネットではまとめが出来上がるなどの人気ぶりを誇っている。海外に在住しており、すでに『ある少年の告白』を鑑賞していた知花は、本作に感銘を受け、すぐに主演であるヘッジズのイラストをSNSへアップし、投稿から数日でイイネ数27,000を超えた。

　yukiは、柔らかい雰囲気のイラストを添えて、映画レビューをメインに、ひとり旅・カ
フェ・美術館巡り・行ってよかったスポット情報など、心に響いた情報を発信し、人気を集めるデザイナー。今回、一足先に見た『ある少年の告白』からインスパイアされ、葛藤している主人公ヘッジズを、映画同様に見守るかのような優しいタッチで描き出した。

　4名のイラストレーターによるイラストとコメントは以下の通り。

イラスト＆コメント 一覧
WALNUT（illustrator/artist）（Instagram：@walnut_illustration）
自分にとっての”正しさ”を他人に押し付ける危うさ。
あらゆる問題を乗り越え、人生の舵を自分でとれるようになった
主人公の姿に胸を打たれる。

南夏希（イラストレーター）（Instagram：@punipuni729）
人を愛することは心が豊かになり、とても素敵で健全なことなのに、
どうしてそれを治療する必要があるのだろうと、
非常に胸が熱く、そして苦しくなりました。

知花シンジ（アーティスト）（Instagram：@artbyshinji）
素敵な映画です！　ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、そして今大注目の主人公を演じるルーカス・ヘッジズのパフォーマンスが観れます！

yuki（Instagram：@yukiillustration）
どんな親子でも、譲れないものがきっとある。
どうしたら認め合えるのか、映画を観た今もずっと考えてます。　（リアルサウンド編集部）