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年末企画:久保田和馬の「2019年 年間ベスト女優TOP10」 『3年A組』からは3名が選出!

リアルサウンド

19/12/21(土) 8:00

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。今回は、2019年に日本で劇場公開された邦画の作品と、放送されたドラマの中から執筆者が独自の観点で10人の俳優をセレクト。第2回の選者は、単館系からアニメまで幅広く論じ、若手女優ウォッチャーとしても多くのレビュー・コラムを執筆した映画ライターの久保田和馬。(編集部)

・白石聖/『PRINCE OF LEGEND』『I’’s』『だから私は推しました』(NHK総合)
・芳根京子/『チャンネルはそのまま!』(HTB)など
・橋本環奈/『午前0時、キスしに来てよ』など
・秋田汐梨/『惡の華』
・森七菜/『天気の子』『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』(日本テレビ系)など
・清原果耶/『俺の話は長い』(日本テレビ系)『なつぞら』(NHK)など
・堀田真由/『殺さない彼と死なない彼女』『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』など
・小芝風花/『トクサツガガガ』(NHK総合)
・中村ゆり/『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)など
・加藤小夏/『I’’s』

 テレビと映画でバランスよく選出しようと心がけた結果、圧倒的に群を抜いていた3名、将来性も加味して高く評価できる4名、安定した演技力で作品を彩ってくれた2名、そしてプラスαといった感じで10名にまとめることができた。

参考:各写真はこちらから

 その中でも、昨年秋にドラマ版が放送され今年春に劇場版が公開された『PRINCE OF LEGEND』でいわゆる“逆ハーレム”状態の中心となるヒロインを演じ、一方で『I’’s』では1人の主人公をめぐる4人のヒロインの1人を演じるという、まったく正反対のポジションを演じきった白石聖をとにかく推したい。とくに今年はコンスタントに映画・ドラマへ出演しただけでなく、過去に広瀬すずや新木優子、吉岡里帆らを輩出した「ゼクシィ」のCMガールに起用されたことも、彼女が現在のブレイク筆頭株であることを示しているといえよう。年明けには早速『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)の出演も決まっており、2020年に本格化することはほぼ間違いないだけに、1年後もここで名前を挙げたいと願うばかりだ。

 そして2019年には初めてメインキャストとして舞台に出演したり、時代劇ヒロインを演じたりアニメ声優に挑戦したりと多岐にわたる活躍を見せた芳根京子は、テレビ局を舞台に
したドタバタコメディ『チャンネルはそのまま!』で持ち前のコメディエンヌとしての本領を発揮。また作品ごとに異なる表情を見せ、『午前0時、キスしに来てよ』でキラキラ映画ヒロインとしての才能を余すところなく見せつけてくれた橋本環奈も、今年を代表するスクリーンヒロインだと断言したい。

 他にも『惡の華』で強烈な印象を残してくれた秋田汐梨と、着実にブレイクの階段をのぼりつづけている森七菜、今年も多くの作品に引っ張りだことなった清原果耶に、どんな作品でも落ち着き払った雰囲気と華やかさの両面を放つ堀田真由と、いずれも映画とドラマ両方で活躍したスター候補4名(しかもそのうち3名が『3年A組』に出演していたことを踏まえると、今後もあのクラス内から次々に注目すべき若手俳優が登場してくるに違いない)。さらに『魔女の宅急便』でのデビューから5年で“特オタ女子”というハマり役に巡り会えた小芝風花。女優業に転身してから安定したキャリアを積み、近年徐々に主演級の存在感を携えてきた中村ゆりも、20年前の歌手時代から見ている身としてはこのタイミングで挙げておかずにいられない。

 そうした中で、特に今年気になっているのが、前述した『I’‘s』で“ラスボス”ヒロインと謳われる藍子役を演じた加藤小夏だ。CMやモデルとしてのキャリアはあるものの、同作で本格的な演技に初挑戦した彼女は、それを思わせないほど圧倒的な破壊力で他のヒロインたちを凌駕するインパクトを与えてくれた。これはもはや原作の重要キャラを演じたという役得以上の何かがあるような気がしてならない。その後も同作で共演した白石が主演を務めた『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)の一編「恵美論」に出演したり、『4分間のマリーゴールド』(TBS系)にも出演。来春には『I’’s』の主演だった岡山天音と再共演する映画『踊ってミタ』でヒロインを務めるとのことなので、それを楽しみにしておきたいところだ。 (文=久保田和馬)

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