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香取慎吾が持つスター性は変わらないーー『内村カレンの相席どうですか』出演を機に『西遊記』当時を振り返る

リアルサウンド

20/1/27(月) 6:00

 香取慎吾が、2月1日に放送する『内村カレンの相席どうですか』(フジテレビ系)に出演する。同番組は、内村光良がMCを、滝沢カレンがリーダー、近藤春菜がアシスタントを務め、芸能人が会いたいと熱望する人との出会い“相席“をプロデュースするバラエティ番組。2018年7月から始まった単発番組で、今回5回目を数える。

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 香取が「今、会いたい!」と相席を希望したのは、俳優の伊藤淳史。伊藤とは、内村と共に、香取が主演したドラマ『西遊記』で共演した仲だ。過酷な海外ロケ撮影の思い出話などで盛り上がるという。

 『西遊記』が放送されたのは2006年。今から14年前は、どんな年だったか思い出せるだろうか。今年と真逆の大雪が降り、寒い空気が日本列島を覆っていた。そんな中、トリノ冬季五輪でアイススケートで荒川静香選手が金メダルを獲得。最も印象的な技「イナバウアー」がそのまま流行語大賞に。また、悠仁親王が誕生されるというおめでたいムードも日本中に漂った。

 JR東日本では『モバイルSuica』が開始され、また、携帯電話のナンバーポータビリティ制度がスタート。インターネット上ではソーシャル・ネットワーキング・サービス「mixi」が人気になり、SNSがより身近な存在になった年でもあった。また、最も売れたシングルCDはKAT-TUNの『Real Face』で、この年の『第57回NHK紅白歌合戦』の司会を務めたのは、白組が中居正広、紅組が仲間由紀恵。仲間は2年連続2回目、中居は8年ぶり3回目とベテランのMCっぷりを披露。以降、中居は第60回まで白組司会を務める。

 テレビから聞こえてくるキューピーのCM「た~らこ、た~らこ、た~っぷり、た~らこ~」が耳に残り、東京・新宿の『クリスピー・クリーム・ドーナツ』1号店には長蛇の列ができ、花畑牧場生キャラメルがあまりの人気で生産が追いつかず、新感覚のゲーム機「Wii」に驚いていた年……と、振り返ってみると、つい最近のような気もするし、確実に年月の流れを感じるところも。

 そんな2006年に放送された『西遊記』を振り返ると、また時の流れをひしひしと感じる。同番組の初回放送は視聴率29%超、全話を通して20%超えを記録した。現在から見ると、目をみはるような数字だ。それもそのはず、初回には幻翼大王として木村拓哉が登場する豪華さ。開始そうそう孫悟空に扮した香取と木村が、激しいバトルを繰り広げるスピード感あふれる展開も視聴者を夢中にさせた。そして、実際の灼熱砂漠でロケを敢行し、過酷な旅をする一行の様子をカメラに収めるなど、この時代のテレビドラマの勢いを感じずにはいられない。

 脚本を手がけたのは『それでも、生きてゆく』 『Woman』 『カルテット』 『anone』など鋭い眼差しで時代を見つめる人気脚本家の坂元裕二。プロデューサーは『電車男』『ガリレオ』シリーズを生み出した鈴木吉弘、『ギフト』『人にやさしく』『HERO』などの演出を手がけた澤田鎌作と、制作陣も実力派揃い。そんな精鋭部隊を率いて、堂々と座長を務めていた香取はまだ20代だったと思うと、彼のスター性を改めて実感する作品でもある。

 ご存知の通り、この14年で香取を取り巻く環境は、大きく変わった。香取がフジテレビに出演するのは、2018年3月に惜しまれながら終了したレギュラー番組『おじゃMAP!!』以来となる。2006年のフジテレビ年間最高視聴率1位だった『SMAP×SMAP』で「湾岸スタジオは毎週のように通っていた場所なので、久しぶりに思い出すことが山のようにありました。まるで走馬灯のように駆け巡りましたね」とコメントしている。(参照:ザテレビジョン)

 この2020年の状況を誰が予想できただろうか。未来は、自分でも驚くような展開が待っている。逆を言えば、何も最初から決まっていることなんてないのだ。香取が掴んだ新しい地図の広がりも、それを応援するNAKAMA(今日は“なまか“という気分だろうか)の発信によって、これからどんどん変わっていくかもしれない。そんな変わりゆく時の中で、香取の放つスター性だけは変わらない。その凄さを、きっと今回の放送で再認識させられるのだろう。また、いつか、近い未来に、香取が主演するドラマ作品や、地上波のバラエティ番組が生まれることを期待しつつ、オンエアを楽しみに待ちたい。(佐藤結衣)

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