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HiHi Jets、2020年は再スタートの年に 5人で目指す“伝説のグループ”という夢

リアルサウンド

20/2/13(木) 7:00

 連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)1月31日、2月7日の2週に渡って密着したのがジャニーズJr.のユニット・HiHi Jets。平均年齢18.4歳という若き彼らを追った。

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■活動自粛、出演を断念した過去……HiHi Jetsの軌跡

 HiHi Jetsは橋本涼、井上瑞稀、猪狩蒼弥、髙橋優斗、作間龍斗の5人構成のユニットで、ジャニーズ伝統のローラースケートを武器に、疾走感溢れるステージが特徴だ。

 「やるっつってんだよ!」猪狩が会話に花を咲かせるメンバーを鼓舞、レッスンに誘った。「相手の失礼のない限りでできるだけ同じ立場で話すようにしています。舐められたくないんで。本心で話すようにしています」と猪狩。最年長20歳の髙橋にもフランクに接する最年少17歳だ。

 入所順でいえば井上と橋本はJr.歴10年を数え、2013年に猪狩、作間、その3年後に髙橋が入所した。年齢差や入所順はあれど、横一列に接するのがHiHi Jets流。

 それぞれに意見を持つメンバー、セットリストを決めるにも時間がかかるという。「横一列でやっていきたい」と井上。「自分とは違う人たちが集まったからこそ面白い意見がどんどん出てくるので、自分とは違う。いいなと思いますね」と続けた。グループのフラットな関係が伝わってきた。

 入所が一番遅い髙橋は、ダンスや歌のレッスン経験もさほどないままユニットに加入。センターを任された。グループの象徴であるローラースケートも同様、他のメンバーに比べて遅れをとっていた。バンクと呼ばれる傾斜を滑り降りる場面で苦戦を強いられ、何度も転倒。固い床に身体が打ち付けられながら、地道なレッスンを重ねていた。

 「僕たちは画面に映っていますけど、僕たち以外の人もたくさん朝からやってくださって……」と髙橋。レッスン終わりにメンバーのローラースケートを片づけたり、ロケで失敗すれば直々に謝罪に出向いたり。裏方の仕事があってこそ成り立つことを言葉にした。

 「作ちゃんやっぱりすごいですね」と作間の活躍を見ていた猪狩。2年前、自身のケガが原因で音楽番組への出演が叶わなかったと明かした。「逆の立場だったらメンバー抜けて責任を取らせたいくらいの重大なこと」と猪狩。ジャニーズJr.にとって地上波の音楽番組出演は大舞台であり、絶好のチャンスを逃させてしまったと詫びた。「それを機に僕は心を入れ替えたというか、今まで以上にメンバーに感謝しなきゃいけないというか、恵まれてるな俺はって。いい人たちに囲まれてやっているのはありがたい」とメンバーへの感謝を言葉にした。

■困難を乗り越え目指すは伝説のグループ

 2019年9月。橋本と作間のとった行動が問題になり、2人は活動自粛に追い込まれた。舞台『DREAM BOYS』の公演中にも関わらず、途中から3人での出演となった。

 デビューは遠ざかったんですか? とスタッフが質問すると、「もちろん。もちろん遠ざかったと思います」と井上。「お客さんは5人のHiHi Jetsが観れると思ってお金を払って時間をさいてわざわざここまで足を運んでくださっているのに、そこに対しての申し訳なさはすごくあります」。猪狩も「辞めるにしても必ず一回戻ってこい」、髙橋も「失敗の一言で終わらせてしまうと何も成長できない」。厳しくも、メンバー間の絆を感じる言葉が並んだ。

 「やれることをやるしかない」、髙橋の言葉がこの時の3人に共通する気持ちだろう。

 デビュー前のユニットとはいえ、ジャニーズJr.人気を牽引する彼ら。人気の高まりと共に、今まで以上に注目が集まる。品行方正とまではいわないが、何時なん時もアイドルでいることが求められる。「仕事がなくなると何していいかわからない」と語った井上のように小学生の頃からジャニーズJr.として身を投じてきた者もいる。グループ活動は5人の人生がかかっているのだ。

 12月のインタビューで、髙橋は「全員がレベルアップして、もっとレベルの高いグループになると信じて」、井上も「何十年後も仲良く笑っていられたらそれでいい」と前向きな発言をした。以前と比べて、表情が少し和らいでいたのが印象的だ。

 年明けに復帰した橋本と作間。橋本は「(メンバーは)優しいですよ。めっちゃ怒られましたし。でも怒ってくれるのありがたいんですよね。見放したりしないで、ありがたいです」と謝意を伝えた。作間はピアノ練習を再開。「完全にグループの夢を自分の夢にしようと決めました」。

 「僕たちHiHi Jetsはですね、夢があります。それは伝説のグループになるということです。この5人ならできると思っています」。昨年のステージで髙橋がグループの目標を宣言した。

 試練を乗り越えた彼らにとって、2020年は再スタートの年と言えるだろう。歌にダンス、ローラースケート、楽器、芝居……他のユニットと比べても武器が多い彼ら。持ち歌「HiHi Jets」で、〈どんな壁もbreak it out〉と歌うように、この先どんな困難も乗り越え、HiHi Jetsにしか創れない“brand new world”にファンを連れて行って欲しい。(柚月裕実)

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