「こんばんは。みなさま、お久しぶりです。Sexy Zoneの松島聡です」

　この声が聞ける日を、多くのファンが待ち望んでいた。Sexy Zoneがパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』（文化放送）9月21日〜24日の週に松島聡が登場。佐藤勝利と共に、“しょりそう”コンビらしい会話が繰り広げられた。

　松島は、2018年11月に突発性パニック障害治療のために活動休止を発表しており、以降Sexy Zoneは松島の復帰を願いながら4人で活動を続け、グループを守ってきた。

　そして今年8月、徐々に活動を再開するまでに回復した松島。9月12日放送の音楽特番『THE MUSIC DAY』（日本テレビ系）にも出演し、約650日ぶりに5人でパフォーマンスを披露することが叶ったばかりだ。

　『THE MUSIC DAY』の直後、「ちょっとだけ泣きそうになりました」とコメントを寄せていた佐藤。久しぶりに松島とラジオブースで語れる喜びが、ひしひしと伝わってくる内容に。

　冒頭から松島が挨拶をする背後で「イェーイ！」と言いながらずっと拍手をし続けて笑いが止まらない。最近の『Qrzone』ではメンバーが1人ずつ放送することも少なくない。しかし今回、松島が「今日はどうしても初回は勝利とやりたかった」と明かすと「何だよ、それ。そういうことじゃないでしょ。サイクルと言うか、たまたまってこともあるだろうし」と照れくさそうに返す。

　その後も「ソーシャルディスタンス」に「“聡”シャルディスタンス？」とかけて、ふざけてみたりと佐藤のわかりやすすぎる“素直じゃない”愛情表現が続く。久しぶりの登場ということで、佐藤は松島に「好きな食べ物と好きな動物、好きな色は？」と、アイドル誌によくあるような質問を冗談半分にぶつけてみせる。だが、真面目な松島は「土鍋ごはん」と素直に解答。しかも、その「土鍋ごはん」は「勝利の炊く白米」というのだ。

　不器用ながらにちょっかいを出す佐藤と、それを受けてストレートに愛情を返す松島。その結果、佐藤がドギマギしてしまうというのが、“しょりそう”あるある風景だ。あまりにもまっすぐな松島に、佐藤は照れ隠しに「好きなお米の産地や銘柄は？」と問い詰める。少々天然なところがある松島が「品種？　お米って品種があるの？」とピュア度100％な質問返しをすると、佐藤は懐かしさと嬉しさがこみ上げた様子で「フッ！」と笑うのだった。

　9月22日放送回になると、さらに佐藤のエンジンがかかってくる。リスナーから届いた普通のお便り、略して「ふつおた」を読み上げようという松島の言葉を追うようにして、「ふつおた、ドゥ～ルン♪　てってててーん！」と盛り上げていく。

　これにはさすがの松島も「うるさい！　内容全然頭に入ってこないから（笑）」とツッコミを入れずにはいられない。もちろん、そんなリアクションも佐藤は嬉しくてたまらないようだ。「バラエティ見たことない？　こういう効果音めちゃくちゃついてるからね。そういうのやっぱり足していかないと。俺らのラジオは、もうバラエティだから！　（エンジンが）かかってるから、俺。何度も言うけど！」と倍返ししてくる。

　「誰か止めてください、うちの佐藤勝利を！」「もうイヤだー！　この人（笑）」と、いざとなったら松島が遠慮なく反撃できるのもまた、“しょりそう”らしいやりとり。ときに松島の言葉を引き出してツッコミを入れたり、自らボケてツッコまれるように仕向けたり……。佐藤の言動を見ていると喜びが全面に出ている中にも、少しずつエンジンを温めている松島が安心してアクセルを踏めるようにと気遣っているのだろう。

　11月4日には5人での新曲『NOT FOUND』のリリースも控えているSexy Zone。その活躍に期待は高まる一方だが、もちろん松島には無理をしないでほしいというのが多くのファンが抱く共通の思いだろう。

　〈もがいてもがいてもがいて ありったけの僕らの思いをつなげたいんだ〉と歌う新曲は、松島曰く「メンバー一人ひとりの葛藤。その当時の生き様がリアルに詞になってる」という。この厳しい社会の中では壊れてしまいそうなほど、敏感で繊細で優しすぎる少年たちが、いよいよ人生の苦味も喜びも知った大人の男性へと進化していく。そんな“真のSexy Zone”が持つ魅力の全容が、“見つかってしまう”楽曲になることだろう。