押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?
“生”のリアリティがありません。こんな人間をどう思いますか?
月2回連載
第46回
Q.
“生”のリアリティがありません。自分の人生や生活のことなのに、遠い他人事のように感じます。まるで“キルドレ”のようです。こんな人間をどう思いますか?
── 今回の質問は“自分が生きているリアリティが感じられない人”からです。押井さんの『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08))に登場する、思春期から成長しない子供たち、キルドレを例にしてますね。
押井 そういう人、今は多いんじゃないの? だからこういう質問も出てくるし、語る人もたくさんいる。問題は、そういう感覚を抱いている人が、どう感じているかなんですよ。
── この方の質問は「こういう人間をどう思いますか?」ですね。
押井 だから、そう問いかける前に、自分がどう感じているかを言わなきゃいけない。そういう感覚が心地いいのか。不快なのか。あるいは不安だったり恐怖を感じたりするのか。そこを伝えてもらわないと何も言えない。始まるのはそこからだと思うよ。
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