「傷ついた風景」から見える「明日」とは? 国立新美術館『DOMANI・明日展』開催
20/1/12(日) 0:00
日高理恵子《空との距離 XIII》2017 撮影:髙橋健治 (c)Rieko Hidaka, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
文化庁による海外研修制度を経験したアーティストが成果を発表する『DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに』展が、1月11日(土)より開催。2月16日(日)まで国立新美術館にて開催されている。
文化庁が1967年から実施する「新進芸術家海外研修制度」を経験したアーティストたちによるグループ展『DOMANI・明日展』。
第22回目となる今回は、「傷ついた風景の向こうに/ Landscapes in Our Age: Scarred and Reborn」をテーマに、国際的に知名度の高い作家から新進作家まで11名の作品が紹介される。
展示は、プロローグ・エピローグを加えた5章で構成。藤岡亜弥(写真)、森淳一(彫刻)、若林奮(彫刻)、栗林慧(写真)、栗林隆(現代美術)、佐藤雅晴(現代美術)、日高理恵子(絵画)、宮永愛子(現代美術)といったアーティストたちが、自然災害や戦争などにより生じた「傷痕」を独自に表現する。
また、プロローグとエピローグでは、「傷跡」シリーズで知られる石内都、歴史的な場所を風景写真として映し出す米田知子、郷里・陸前高田をはじめ津波の刻印が残る風景をとらえる畠山直哉の写真作品が並ぶ。
会期中は各作家とゲストによるトーク・イべントも複数回開催。作家それぞれの「傷ついた風景」をつなぐことで、どんな「明日」が見えてくるのか。作品を実際に見たり、作家の言葉を聞いたりすることで、確かめてほしい。
【開催情報】
『DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに』
1月11日(土)〜2月16日(日)まで国立新美術館 企画展示室2Fにて開催
【関連リンク】 DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内