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EXILE/三代目JSB NAOTO、「白日」「香水」「夜に駆ける」……音と歌詞が見えるダンス動画の魅力

リアルサウンド

20/7/31(金) 6:00

 先日、EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)のパフォーマー・NAOTOと、コレオグラファー・RIEHATAによるKing Gnu「白日」のダンス動画が公開され、「最高!」「カッコ良すぎる」など絶賛するコメントが殺到している。

 今回公開されたダンス動画は、RIEHATAが振付を担当し、彼女のInstagramアカウントに投稿、公開から約2週間で16万回近くの視聴数を記録。ふたりは、NAOTOのデビュー前から親交があり、NAOTO主演のドラマ『ナイトヒーロー NAOTO』(日本テレビ系)のエンディングで共演したり、RIEHATAがEXILE「Heads or Tails」や三代目JSB「Yes we are」の振付を担当したりするなど、さまざまな場面で親交が続いており、息の合ったダンスも納得だ。

EXILE / Heads or Tails (Music Video)
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / Yes we are

 これまでにNAOTOは、今年2月に開設した自身のYouTubeチャンネル「EXILE NAOTO オネストTV」にEXILEや三代目JSBの楽曲を使用したダンス動画の他に、星野源「うちで踊ろう」、瑛人「香水」といった邦楽の“踊ってみた”シリーズを投稿している。中には、『「夜に駆ける」が急に流れたらEXILE NAOTOは踊れるのか?』と題し、即興でYOASOBI「夜に駆ける」の振付を作り、踊る動画も。「ここはオイシイ音だね!」と閃いた箇所でしっかりと音にハメたり、歌詞に合わせた動きを取り入れたりと、練習時間わずか10分とは思えないほど、完成度の高いダンスだった。「後半は“振り”じゃなくて“FREE”」と、本人としては満足のいく出来ではなかったようで「ここはこうしたいというのがあったけど、80%しかできなかった」と、悔しがる表情を見せていた。EXILEや三代目JSBで見せるパフォーマーとしての姿とは違う、ダンサーらしい姿が見られる本動画は140万回以上再生されている。

【踊ってみた】「夜に駆ける」が急に流れたらEXILE NAOTOは踊れるのか?【ドッキリ】

 のちにメンバー全員がEXILEに加入したグループ・J Soul Brothers(二代目)に加入する2007年以前は、ダンサーとしてクラブイベントに出演、アーティストのバックダンサーとして活躍していたNAOTO。当時所属していたダンスチーム、JAZZ DRUGやSCREAMは、ダンスシーンにおいて絶大な人気を誇っていた。ダンスだけでなく、細部にまでこだわった衣装や演出なども注目され、カリスマ性が高いダンサーだったが、パフォーマーとしてデビューして以降もそのカリスマ性は健在だ。

 彼のダンスの魅力はたくさんあるが、音だけでなく歌詞に合わせた振付をバランス良く取り入れられているところは、ダンスの知識がない人でも見やすい。例えば、瑛人「香水」のオリジナル振付では、〈たくさん写真撮ったね〉という歌詞に合わせて、ファインダーを覗く仕草を見せたり、サビの印象強いフレーズ〈君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ〉という歌詞では、手首に香水を付ける仕草を取り入れているのだ。また、歌詞だけでなく歌詞に込められた感情に合わせて緩急をつけ、楽曲の世界観も表現されている。さらに、〈あの頃 僕達はさ〉という歌詞の部分では腕を反時計回りに回す振付がある。自身の腕を分針と秒針に見立てて時計を戻す動きをすることで、過去である“あの頃”を表現しているのではないだろうか。

香水/EXILE NAOTO ガチで踊ってみた【オリジナル振り付け】

 音に合わせた振付と、歌詞に合わせた振付を意識して見てみると、まるでNAOTOの体から音が流れ、歌っているように見えてくる。また、随所にNAOTOのダンススキルの高さが窺えるのだが、呼吸ひとつでさえも振付のひとつにしてしまうくらい、動きすべてが“ダンス”になるのだ。NAOTOのダンスは、ただ踊るだけでなく、時に歌い、時に楽器のように音を奏でているように見える。EXILEや三代目JSBの楽曲は基本的に振付があることが前提だが、今回の「白日」や「香水」のように振付がない楽曲にNAOTOがオリジナルの振付を作ることで楽曲の新たな楽しみ方が生まれるのだ。まずは何も考えずに見て、次は音にハメた部分や歌詞に合わせた振付を意識しながら見て……と、“踊ってみたシリーズ”には何度も繰り返して見てしまう中毒性もある。

 また、EXILEや三代目JSBでは、グループとしてパフォーマンスするため、ここまでじっくりとNAOTOだけのダンスを見られることはなかなか珍しい。そんな“ダンサー”としてのNAOTOの姿は、パフォーマーとして踊る時とはまた違う表情を見られることもファンにとってはうれしいだろう。

 “踊ってみたシリーズ”の動画に寄せられたコメントの中には、踊ってほしい楽曲をリクエストする視聴者もおり、このシリーズを楽しみにしている視聴者は多い。ソロとしてはもちろん、RIEHATAの投稿には「今後もお楽しみに」と書かれており、今後もふたりのコラボや、さまざまな形で“踊ってみたシリーズ”が更新されていくことにも期待したい。

■msk
ライター、エディター、アクセサリーデザイナー。芸能事務所、IT企業、アパレル、編プロ勤務を経て、フリーで活動中。ダンスを踊っていた経験と人脈を活かし、イベント撮影、MVなどのキャスティングも行っている。

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