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ジョージ・A・ロメロ“お蔵入り”映画の4K修復版予告が公開

ナタリー

21/5/8(土) 19:30

ジョージ・A・ロメロ (写真提供:Dave Starbuck / Geisler-Fotopress / picture alliance / Geisler-Fotop / Newscom / ゼータ イメージ)

ジョージ・A・ロメロが1973年に手がけた未発表作「The Amusement Park(原題)」4Kデジタル修復版のアメリカ版予告編がYouTubeで公開された。

ロメロが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と「ゾンビ」の間に撮影した本作。長らく所在不明だったが、2018年にギレルモ・デル・トロとのコラボレーションなどで知られる作家ダニエル・クラウスが本作を鑑賞したと報告したことから、存在が明らかになった。

作品のテーマは高齢者への差別や虐待に対する社会的関心を高めること。監督依頼を引き受けたロメロは、ある老紳士が遊園地を訪れたところ、悪夢のような状況に混乱していくさまを寓話として描き出した。遊園地のアトラクションや混沌とした群衆は、高齢者が社会で直面する多くの苦痛を表現しているという。「マーティン 呪われた吸血少年」のリンカーン・マーゼルが主演を務めた。

当時本作が公開されなかったことについて、クラウスは「あまりにも痛烈にアメリカ社会を描いている」という理由を挙げ、「資金を出した人たちが許さなかった。地獄のような作品だ」と述べている。

「The Amusement Park」はアメリカのビデオオンデマンドサービス・Shudderで今夏配信。現状、日本では視聴不可となっている。

(情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)

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