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Nizi Project、PRODUCE 101 JAPAN…“韓国式オーディション”から生まれる新たなアイドルたち

リアルサウンド

19/7/11(木) 7:00

 今年2月、2PMやTWICEが所属するJYPエンターテインメントのパク・ジニョン代表が来日し、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズと組み、グローバルオーディション『Nizi Project(ニジ・プロジェクト)』をスタートさせることを記者会見で発表した。このオーディションは日本で活動するガールズグループの結成のためのメンバーを日本を中心に発掘していくというもの。日本津々浦々をめぐる『Nizi Project』がいよいよ7月よりスタートする。

(関連:サバイバルはますます過酷に “プデュ”最新シリーズ『PRODUCE X 101』、最終メンバーを予想

 そんな中、韓国でもI.O.IやWanna One、IZ*ONEを生み出した人気サバイバル番組『PRODUCE 101』の日本版がスタートするという発表もあった。こちらは日本でボーイズグループを結成、デビューさせる予定だという。

 今回は韓国から生まれた2つのオーディションを取り上げながら、韓国式アイドルグループが日本で受け入れられるのかについて考察したいと思う。

■“日本版TWICE”は生まれるのか?『Nizi Project』
 TWICEを生み出したJYPと、JYPに所属する2PMなどを日本で手がけるソニーが合同で開催するオーディションが『Nizi Project』だ。このプロジェクトは、パク・ジニョンが描く企業ビジョン “JYP 2.0”のテーマの一つである「GLOBALIZATION BY LOCALIZATION」に基づいている。「メンバーそれぞれの色(個性) が重なり、美しい光を放つ “虹” のような存在を発掘・育成、“世界の架け橋”となるガールズグループを世に輩出する」という目的があり、日本8都市をキャラバンし、パク・ジニョン本人も帯同して、全会場で直接審査するという。オーディションの参加資格の中には「国籍不問※日本語でもコミュニケーションが取れる方」とあり、日本で活動することを視野に入れていることがわかる。

 このオーディションで20人が選ばれ、その後6カ月間、JYPでトレーニングを受け、その中での選抜を経てデビューをすることになる。デビューは2020年11月の予定だ。オーディションおよびサバイバルの様子は、テレビで放映されることになっている。

 JYPは2PMを日本向けにローカライズしたことで日本の音楽界で大きな成功を収めた。2PMは韓国の人気を追い越し、日本では2度の東京ドーム公演や、アリーナクラスのツアーを行うほどの人気グループとなっている。その後もGOT7やTWICEなどの日本進出も成功させており、“日本での売り出し方”にはかなり慣れているはずだ。

 そんなJYPが手がけるガールズグループということで“日本版TWICE”が生まれるのかというところは興味深い。今までになかったタイプの日本のガールズグループが生まれるかもしれない。

 オーディションは7月から始まり、8月まで日本国内、およびハワイ、ロサンゼルスで開催されることになっている。

■あの“プデュ”が日本にやってくる『PRODUCE 101 JAPAN』
 『PRODUCE 101(通称“プデュ”)』は、韓国の音楽専門チャンネル・Mnetが放映するサバイバルオーディション番組だ。「国民プロデューサーと呼ばれる視聴者による国民投票で勝ち残ったメンバーがデビューする」というコンセプトで、現在は4シーズン目の『PRODUCE X 101』が放映中だ。2019年春より始動した『PRODUCE 101 JAPAN』は、その日本版という形になる。参加者は日本在住であれば国籍は問わない。

 韓国の『PRODUCE 101』シリーズは、まだデビューしていない様々な事務所の練習生たち(一部既デビュー組も含む)101名によるサバイバル番組だ。その練習生たちは先輩たちと同じようにハードルの高い事務所のオーディションを潜り抜け、そして毎日厳しい練習生活を送ってきている。そんな強者たちの集まりによる熾烈なサバイバルだった。

 今回の日本における“プデュ”は、韓国版とは全く違う様相を呈しそうだ。なぜなら、「応募時点で他のプロダクションに属していない人」が応募条件に入っているからだ。事務所で練習を積んできた参加者が多かった(中には“個人練習生”という事務所に所属していない練習生もいるが、多くはない)韓国の“プデュ”とは違い、事務所に所属していない一般人からの応募になるだろう。そういう意味では集まってくる参加者のレベルは韓国よりも下がるかもしれない。

 応募者の中には、所属事務所を退所して挑戦するアイドルやタレントも出てくるかもしれない。また、事務所に所属していないということで、今まで見つけられなかった隠れた逸材がこのオーディションで発掘される可能性もある。そういう意味では、今回の“プデュ”は今までにない思わぬ面白い展開を見せてくれるのではないだろうか。

 『PRODUCE 101 JAPAN』の応募受付は5月31日をもって締め切られた。これから番組に参加する101人が選ばれ、その101人から番組を経て11人のメンバーが選出される。デビューは2020年の予定だ。

■日本で生まれた“韓国式アイドル”はどう受け入れられる?
 「韓国式のオーディションを経て日本で活動するアイドルグループを立ち上げる」というのが今回紹介した2つのオーディションで共通している点だ。韓国のアイドルたちは、長い練習生期間を経てデビューをするのがお決まりだが、今回のオーディションで選ばれたアイドルの卵たちは、一から韓国流の厳しいトレーニングを受けることになる。彼らがどのような経験を経て、成長し、デビューするのかが楽しみなところだ。

 K-POPグループのファンはダンス、歌、そしてビジュアルにおいて、レベルの高いアイドルたちを応援してきているため、目が肥えている。K-POPファンが求めているのは、“完璧なアイドルの姿”だろう。

 一方、今までの日本のアイドル像は、“未完成”“発展途上”を推してきたし、それが魅力であった。特におニャン子クラブから始まった“親しみやすいアイドル”カルチャーは現在の48グループや乃木坂46、欅坂46などの坂道シリーズにも引き継がれ、今も続いている。

 しかし、人並み以上の歌やダンスの能力が求めらるK-POPアイドルの世界ではそれだけでは通用しない。今回のオーディションで選ばれるアイドルの卵たちには、韓国のオーディションと同レベルが求められると思われる。特にK-POPに慣れてきているファンや審査員から彼ら、彼女たちに向けられる目は厳しいものに違いない。

 しかし今回のオーディションから、見えない場所に潜んでいたとんでもない逸材が発掘されるかもしれない。そういう意味では、日本のアイドルシーンをひっくり返すようなグループが生まれる可能性があるだろう。(西門香央里)

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