青山真治監督の映画『空に住む』の本編映像が公開された。

青山真治監督にとって約7年ぶりの長編となる同作は、小竹正人の小説『空に住む』を実写映画化するもの。両親の急死を受け止めきれない直実がタワーマンションで暮らし始め、スター俳優・時戸森則との出会いをきっかけに夢のような逢瀬に溺れながら、仕事、人生、愛の狭間で揺れ続ける様を描く。孤独を抱える主人公・直実役に多部未華子、森則役に岩田剛典がキャスティング。10月23日から全国公開。

公開された映像は、直実と美村里江演じる直実の叔母・明日子のシーンにフォーカスしたもの。両親の急死を受け止めきれない直実が、明日子に「泣かなかったんじゃなくて、泣けなかったの」「冷たい人間なのかもね」と告白する姿や、明日子が「そんなわけない」「そういうことってあるのよ。どんなに悲しくても、あまりにも悲しくて泣けないことってあるの」と優しく語り掛ける様子などが映し出されている。

青山監督は出演者たちの演技について、「今回の俳優さんたちは優秀で、最初から図太く『私はこれをやる、俺はこれをやる』と、自分で役を作って行動する人たち」と評している。

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