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鈴木愛理、「#おうちで愛理」で広まるソロシンガーとしての魅力 アイドル時代から現在までの成長を辿る

リアルサウンド

20/4/28(火) 6:00

 新型コロナウイルスのパンデミックにより「STAY HOME」、すなわち「家で過ごそう」というメッセージがだいぶ浸透してきた。その影響もあり、近ごろはアイドルやアーティストをはじめ、芸能界でもさまざまな人びとがコンテンツ配信に力を入れ始めている。

参考:鈴木愛理がアイドルの新たな未来を照らす “異例”のソロデビュー作『Do me a favor』を考察

 過去のライブ映像やプライベートの一面をみせるなど、各者ともあらゆる工夫がみられるが、現在、ソロシンガーとして活躍する鈴木愛理もここのところ、配信を積極的に活用している一人。直近で注目された彼女の動画を紹介すると共に、アーティストとしての魅力を伝えてみたい。

■YouTubeの関連動画が相次いで数十万回超に

 今月4月21日には、アイドルグループ・℃-uteから卒業後、ソロとして初めて日本武道館へ立った2018年7月開催の『鈴木愛理 1st LIVE ~Do me a favor @ 日本武道館~』の動画を公開。本来、公開日に開催予定だった自身初の横浜アリーナ公演『鈴木愛理 LIVE 2020 Airing the Bell @ YOKOHAMA ARENA』を惜しむファンに向けて配信されたコンテンツは急上昇ランキングへ入るなど注目を集め、現在、30万回超(今月26日付)もの視聴回数を記録している。

 また、TwitterやInstagramでは「#おうちで愛理」という自己発信のハッシュタグを使い、歌唱動画などを上げて話題に。一方で、今月13日にアップされた鈴木雅之とのデュエット曲「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」も28万回超(4月26日付)を数え、アニメ『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』の主題歌であることから、コメント欄ではかねてより支持していたファンはもちろん、アニメファンからの評価も目立つ。

■幼少期から歌唱力に定評があったメンバー

 2002年。ハロー!プロジェクトによる「ハロー!プロジェクト・キッズオーディション」で、ステージへの切符をつかんだ鈴木愛理。デビューのきっかけとなったハロプロ内ユニット「あぁ!」や、2017年6月に12年間もの歴史に終止符を打ち解散した℃-uteでの活動を経て、今年でキャリアは18年目に及ぶ。

 かねてより「アイドルが憧れるアイドル」として名声を得てきた彼女は、幼少期から歌唱力に定評があった。先述した「あぁ!」の1stシングル『FIRST KISS』では、大人の切ない恋心を写したバラードを田中れいなや夏焼雅と共に歌い上げ、わずか9歳ながら巧みな歌唱力をみせつけてハロプロのファンから一目置かれる存在となった。

 以降、未だ語り継がれるアイドルグループ・℃-uteのメンバーとしても存在感を発揮したのはいうまでもなく、経験を重ねると共にパフォーマンス力を向上。

 グループ内では、リーダーであった矢島舞美、力強い歌声に定評があった岡井千聖と共に相応のパートを持っていたが、自身がメインボーカルを務めた℃-uteの11thシングル曲「SHOCK!」や、Berryz工房のメンバーである菅谷梨沙子とのユニット・ダイヤレディー楽曲「レディーマーメイド」などからは、一部では「平均点」といわれつつも、クセなく万能にこなす彼女の真価が感じられる。

 一方で、もう一つ振り返っておきたいのは、先述の夏焼や2017年6月に芸能界を引退した嗣永桃子と共に活動を続けていた、3人組のロックダンスユニット・Bouno!でみせた一面だ。

 ライブではバンドを従えたパフォーマンスを繰り広げていたが、ユニットの5thシングル曲「ロッタラ ロッタラ」では愛らしく、3rdアルバム『We are Bouno!』に収録された「Independent Girl~独立女子であるために」では激しくクールにと、持ち前の表現力を発揮していた。

■ソロシンガーとしてセルフプロデュース能力を発揮

【MV】鈴木雅之『DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理』TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」OP主題歌
 ℃-uteの解散から約9カ月後。東京・COTTON CLUBでの単独ライブを経て、2018年6月リリースの1stアルバム『Do me a favor』で、鈴木愛理は本格的にソロ活動をスタートさせた。

 以降、ライブを中心にソロシンガーとして活躍の幅を拡げているが、グループ在籍当時とは異なり、ライブの演出や楽曲制作など、彼女ならではのセルフプロデュース能力が活動の端々で発揮されているのは目立つ変化だ。

 先述したソロとして初の日本武道館公演では、たくさんの色に染まれる「カメレオン」が裏テーマと明かしていた彼女だが、ライブ当日も「13変化」を掲げて曲ごとにさまざまな衣装や演出を披露。全国8都市9会場を巡った2019年の単独ツアー『鈴木愛理 LIVE 2019 “Escape”』でも、指名手配された彼女が「色々な人に追われて“逃げる”」をコンセプトに、変幻自在のパフォーマンスをみせていた。

 さらに、2019年12月リリースの2dnアルバム『i』に収録の「ハナウタ」や「私の右側」など、作詞や作曲にも注力。一方で、Officia髭男dism・藤原聡が楽曲提供し、同バンドが演奏も務めた「Break it down」や先述した鈴木雅之とのデュエット曲など、他のアーティストとのコラボレーションも目立つが、みずからを「ポジティブの伝道師」と称するほどの性格や持ち前の人懐こさを活かして、音楽界で交流の輪を広めている。

 歌やダンスの実力、生まれ持ったビジュアルは折り紙付きだが、加えて、屈託ない笑顔で周囲を明るく照らしてくれるのも鈴木愛理ならではの魅力。誰からも愛されるソロシンガーとしての活躍を、この機会にぜひとも体感してもらいたい。(カネコシュウヘイ)

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