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演出・小山ゆうな×浦井健治のドイツ発戯曲「愛するとき 死するとき」に前田旺志郎、高岡早紀ら出演 全キャスト&公演詳細発表

ぴあ

「愛するとき 死するとき 」出演者

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小山ゆうなが翻訳・演出を務め、社会主義体制下のやるせない愛と人生を描いたドイツ初の同時代戯曲を届ける「愛するとき 死するとき」が2021年11月14日(日)~12月5日(日)、東京・シアタートラムにて上演される。この度、公演の詳細と全キャストが発表された。

本作は、映画『Time Stands Still』(1981年、ハンガリー、ぺテール・ゴタール監督)や、映画『A Time to Love and a Time to Die』(1958年、エリッヒ・マリア・レマルク原作、ダグラス・サーク監督)などからインスピレーションを受け、ドイツの作家フリッツ・カーターが綴った三部構成の戯曲。東ドイツで生まれ、東ベルリンで育ったカーターは成人後、西ドイツに移住。ベルリンの壁崩壊後、再びベルリンに戻り、創作活動を行った。ベルリンの壁崩壊前の社会主義体制下で青春期を過ごした作家自身の経験を活かし、社会主義国家の息苦しい日常や反体制運動、西ドイツへの逃亡などを背景に、ときにコミカルに、ときにシリアスに、またときにメランコリックに、普遍的な人間の感情を描いたのが『愛するとき 死するとき』だ。

翻訳・演出を手掛けるのはドイツで生まれ育ち、劇団NLTの演出部を経て、現代劇、リーディン グ、ミュージカルと幅広く活躍する小山ゆうな。世田谷パブリックシアター主催公演では「チック」、リーディング公演「イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE」に続く三作目の演出作品となる。音楽・演奏は、小山演出作「イザ ぼくの運命のひと」や、“約束の血”4部作「炎 アンサンディ」「岸 リトラル」「森 フォレ」 などにおいて、物語の世界観を高める音楽を創造してきた国広和毅。彼が本作のために作曲したオリジナル楽曲を用い、舞台の前半部分は音楽劇と言っても過言ではない日本版だけの特別構成で届ける。

また、出演者が各部でそれぞれ年齢も背景も異なる複数役を演じ分けるのも見どころの一つ。物語の中核を担うのは、ミュージカル、ストレートプレイ、映像作品と多分野で安定した演技力を披露する浦井健治。世田谷パブリックシアター主催公演では、シェイクスピア作「トロイラスとクレシダ」(演出:鵜山仁)で戦いに翻弄され変わっていくトロイラスを、イプセン作「ペール・ギュント」(演出:ヤン・ジョンウン)で幸せを追い求め彷徨うペールを、繊細な演技で体現してきた。シアタートラムには本公演が初登場。本作には音楽劇的な部分もあるので、その歌声をぜひ堪能してほしい。また、恋人、母親など複数役を演じ分けるのは高岡早紀。子役デビュー、兄弟お笑いコンビを経て俳優活動を行う前田旺志郎もシアタートラムに初登場。 NHK連続テレビ小説『おちょやん』への出演が記憶に新しい前田が、客席数約200席という濃密な空間で新境地拓く。ワジディ・ムワワド作“約束の血”4部作へは全作に出演し、鮮烈な演技が話題となった小柳友、「チック」や「イザ ぼくの運命の人/ PICTURES OF YOUR TRUE LOVE」に続けての小山演出作への出演となる篠山輝信、さらにモデルでデビューし、近年、舞台・映像での活躍が著しく注目を集める、シアタートラム初登場の岡本夏美、今や若手実力派とも称される山﨑薫も加わった。小山ゆうな演出のもと、7人の精鋭メンバーが「愛」をテーマに描き出す人間ドラマに期待してほしい。

翻訳・演出:小山ゆうな コメント
『愛するとき 死するとき』は、東ドイツで育ち、東西ドイツ統一を経験したフリッツ・カーター が、2002年に発表した作品です。 カーターは、現在、ドイツ演劇界を代表する演出家・劇作家の一人で、2002年には本作で『テアターホイテ』誌の「今年の作家」に選出されました。
2000年代初頭は、東西ドイツの壁が崩壊し、二つの国が統合されてから、約10年経ったにもかかわらず、人々が、埋まらない精神的「分断」や、悪化する格差にある種絶望感を覚え、東西ドイツに関する芸術作品も沢山生まれた時期でした。
それから、更に20年が経とうとし、ドイツでも分断は解消されるどころか亀裂は深まり、世界的に「分断」がキーワードとなる現在、『愛するとき 死するとき』に登場する人物達が抱える問題や、諦念、希望は今の私たちの抱える様々なジレンマをはっきり映す鏡となっています。
初めて浦井さんとお目にかかったのは、コロナウィルスの影響が日本にも広がり始めた時期でした。 無意味な「分断」を生み出さない稽古場の大切さについて語っていらした姿に、暗くのしかかる不安を跳ね除ける清々しさを感じました。
浦井さんを始め、高岡さん、前田さん、岡本さん、小柳さん、篠山さん、山﨑さん、いつも舞台 に清らかな空気や温かい空気を運んで下さるメンバーが出演します。作品も、時間をかけた創作過程も、このメンバーの集結も世田谷パブリックシアターさんにしかできない企画だろうと思います。 「分断」された社会の中で愛と死を通過しながら、必死に生きる人々を皆で描き出していける事が 楽しみです。
この状況下、観てよかったと思っていただける作品にすべく稽古していきたいと思っております。

【公演概要】
「愛するとき 死するとき」
作:フリッツ・カーター
翻訳・演出:小山ゆうな

出演:浦井健治
前田旺志郎 小柳友 篠山輝信
岡本夏美 山﨑薫
高岡早紀

●東京公演
日程:2021年11月14日(日)~12月5日(日)
会場:シアタートラム
<チケット取扱い>
・世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00〜19:00)
・世田谷パブリックシアターオンラインチケット https://setagaya-pt.jp/
ほか

チケット一般発売:2021年9月19日(日)
お問合せ:世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00〜19:00)
主催:公益財団法人せたがや文化財団 / 企画制作:世田谷パブリックシアター / 後援:世田谷区

●名古屋公演
詳細は決まり次第お知らせいたします。

●兵庫公演
日程:2021年12月11日(土)・12日(日) 各日13:00
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
お問い合わせ:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255

公演詳細は決定次第、劇場HPにてお知らせして参ります。
https://setagaya-pt.jp/performances/202111aisurutoki.html

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