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日本と香港が舞台の恋愛群像劇「LENS」香港のキャストら来日

ナタリー

19/1/20(日) 20:28

「LENS」舞台挨拶にて、左からウォン・ウェー、バロニア・チャウ、久保寺淳、山内としお、土屋貴子、ホー・リン、ココア・チョウ、ジヤッチー・チャオー、ジョセ・ホー、ケイ。

香港映画「LENS」の監督ウォン・ウェーのほか、同作に出演したキャストらによる会見が、1月18日に東京・ユーロライブにて行われた。

香港と日本を舞台にした本作は、2組の男女と女性同士が繰り広げる恋愛を描いた群像劇。香港のキャストと日本のキャストで構成され、若きアーティストたちの葛藤がつづられる。蒼井そらがレコード会社のオーディションシーンにプロデューサー役で出演した。

製作のきっかけについてウォン・ウェーは「日本の文化が昔からずっと好きなので、日本と香港で協力して、日本の文化を取り込んだ香港映画を作りたかった」と話し、「縁あって、天と地と人の3つの力でこの映画を仕上げることができました」と喜びをあらわにする。香港で役者をしているドゥ・シャン・ゲン役のジョセ・ホーは「仕事に熱心に取り込むところなど執着心があるところが自分に似ている。短い期間で、ダンスもギターも歌も日本語も上手にこなすことが難しかった」と述懐した。

写真家の女性との友情が愛情に発展していくトントンを演じたケイは「現実ではこれまで女性に対してこういう友情を超えた感情を持つことはなかった」と明かし、「今まで経験したことがない感情を与えてくれて、大事な体験でした」としみじみ述べる。そして、トントンと惹かれ合う写真家のリサ・チャンに扮したココア・チョウは「普段は趣味でカメラをやっている」と言い、徐々に視力がなくなる網膜色素変性症の役作りについて「普段、視覚障害者の人がどういうふうに物を見ているのかを研究した」と語った。

音楽プロデューサー役の山内としおは「撮影がハリウッド方式で、監督が『アクション』と言ってから演技を始めるんです。長年のクセでカチンコが鳴るとセリフを言い出してしまい、慣れるまでに時間かかった」とエピソードを披露し、「監督が細かく説明してくれたのと、(本作のプロデューサーであり山本一樹役で出演している)ジヤッチー・チャオーさんの人柄がよくて助かりました」とほほえむ。

貴子役で出演した土屋貴子は「監督が精神的な演技指導をされる方で、心情を細かく説明してくださった。驚いたのは、アートディレクターというポジションの方が、前髪の分け目や垂らし方などをくまなくチェックすること」と日本の現場との違いを話した。トントンの母役の久保寺淳は「日本語、英語、中国語、広東語が混ざり合って誰が何人かわからない中で、お互い探り合ってとまどい、いら立ちながらも歩み寄っていきました。いつもと違うクリエイティブな作り方ができて楽しかったです」と撮影を述懐した。

脚本を手がけたバロニア・チャウは「(リサ・チャンが)目が見えなくなること以外はほとんど実体験」と説明し、「女性同士の恋愛も経験しているか」と司会者に尋ねられると「オフコース!」と元気よく答え、「(映画で描いたような)愛情に発展することはなかったですが、友情以上の愛情は女性同士にも男性同士にもある。難しい感情を届けたい」と思いを伝えた。

「LENS」は2019年春公開予定。

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