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宮沢氷魚主演「his」主題歌はSano ibuki、今泉力哉も「とても美しかった」と称賛

ナタリー

19/12/17(火) 8:00

「his」

「愛がなんだ」の今泉力哉が監督を務めた「his」の主題歌が明らかに。シンガーソングライターのSano ibukiが「マリアロード」を提供している。

周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京から1人田舎にやって来た井川迅を主人公にした本作。物語は、元恋人・日比野渚が6歳の娘・空を連れて現れたことから展開していく。宮沢氷魚が迅、藤原季節が渚を演じた。

11月にデビューアルバム「STORY TELLER」をリリースしたばかりのSano。「マリアロード」はSanoが今泉と数時間にわたる話し合いを重ねて書き下ろした楽曲だ。同曲は「STORY TELLER」に収録されており、現在、YouTubeで公開中の予告編でも聴くことができる。

「マリアロード」について、宮沢は「初めて聴いた時、とても感動したのを覚えています。優しいメロディ。そして、それに乗った暖かい歌詞。『his』のストーリーに寄り添うような内容にグッと来ました。迅と渚が共に想い合う絵が浮かんできます」とコメント。今泉はSanoとの会話を振り返りつつ、楽曲について「さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった」と語っている。

「his」は1月24日より東京・新宿武蔵野館ほか全国でロードショー。Sanoによるコメントも下記に掲載した。

今泉力哉 コメント

主題歌をつくってもらうにあたり、Sanoさんとお話しする時間をいただいた。
どんな曲にするかという話より、世の中と自分たちの音楽や映画との距離の話や、
主張があるとしてもそれを強い言葉やわかりやすい言葉で届けないことの温度などについてたくさん話した。
安易な言葉での表現をお互いに苦手としていることなどを話した。
言葉って今は「刺さる」とかで修飾されるけど、「届ける」とか「寄り添う」とかそういう方がいいとか。
そしてつくっていただいた楽曲「マリアロード」は、さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった。
これからもSanoさんの曲を聞いていきたいと思う。

Sano ibuki コメント

今回「his」の主題歌を担当させて頂きました。
“マリアロード”という曲です。
主人公達含め、登場人物それぞれが普通という表層的な言葉の中で、本物を探す姿を音楽で表現するために模索していった末に完成した楽曲です。
今泉監督が作る世界は他人事ではないのに、近すぎない。
そんな距離感に僭越ながら近しいものを感じたこともあり、
この素晴らしい作品の一部になれたことを素直に嬉しく、誇りに思います。

(c)2020 映画「his」製作委員会

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