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映画『1917』3分半長尺ワンカット映像「命がけの伝令の一部始終を体感せよ」

CINRA.NET

20/2/6(木) 13:05

©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

2月14日公開の映画『1917 命をかけた伝令』の本編映像が到着した。

『アカデミー賞』10部門にノミネートされた同作は、第一次世界大戦を舞台に、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人が、最前線にいる1600人の命を救うべく、一刻も早く伝令を届けるために様々な危険が待ち受ける敵の陣地に身を投じる姿を描いた作品。スコフィールド役をジョージ・マッケイ、ブレイク役をディーン・チャールズ=チャップマンが演じ、全編ワンカットで撮影された。

公開されたのは、フランスの農家に辿り着いたスコフィールドとブレイクが建物内とその周りを散策する一連の様子を収めた約3分半の長尺ワンカット映像。スコフィールドが荒らされた形跡の残る部屋を目の当たりにして「嫌な感じがする」と呟く場面や、交戦に敗れた敵機が墜落するシーン、燃え盛る機体から助け出した敵兵士を巡って、数々の戦場を経験したスコフィールドと心優しいブレイクが「楽にしてやろう」「水を持ってこい」といったやりとりをする様子が確認できる。

撮影監督のロジャー・ディーキンスは「引き画を入れるか、どうカメラを動かせば周囲を見渡せるか、その瞬間を強く映せるか、ワンショット撮影というのはそのバランスが肝だった。ただ2人を背後から追うだけの映像にはしたくなかった。物語を描写する方法を模索したよ」「観客にはワンカットの映像に気を取られずに作品を観てほしい。観客がストーリーに没頭して登場人物と一緒に体験するために作った映像だ。観客が撮影技術に気を取られるようではある意味失敗だ」とコメント。

サム・メンデス監督は「映画は体験だ。言葉ではなく感情で観客を夢中にさせるものだ。だから私は使える映画技術をすべて使って、観客を戦争の真ん中に連れて行った。かつてない没入感だ」「観客にはカメラを忘れて、彼らの感情的な決断に共感してほしい。兵士たちが何を体験し、戦争で人間に何が起こるのか、我々が作ったのは体験そのものなんだ」と語っている。

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