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日向坂46、“全力で臨む姿勢”が強みに? オードリー、土田晃之、小籔千豊……芸人との間に生まれた良好な関係性

リアルサウンド

21/1/28(木) 6:00

 ここ最近、日向坂46のバラエティ番組における活躍が目覚ましい。ただ改名前のけやき坂46(ひらがなけやき)時代からバラエティ能力は非常に高く、冠番組『ひらがな推し』(テレビ東京)では、MCを務めるオードリーと二人三脚で、時折ハードとも思えるお笑い要素の強い企画に臨んできた。彼女たちの実績を振り返ると、今の需要増の流れは納得だ。

 これまで冠番組ではオードリーのほかにも、『欅って、書けない?』(テレビ東京)で土田晃之、澤部佑(ハライチ)と共演していた。当時は欅坂46のアンダーグループ的な立ち位置での出演だったが、自己紹介の段階から加藤史帆と佐々木久美がペアとなり「虫に刺されて変になった人」という即興コントを繰り広げるなど、収録を通じ常に積極的な姿勢を見せ、漢字欅とは異なる雰囲気を要所要所で放っていた。土田はそのバラエティ番組におけるスキルを見抜き活躍の場を広げてあげたいと願ったのか、「AbemaTVとかでひらがなけやきの番組やらせてくれないですかね?」(『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)より)とスタッフに直訴したというエピソードもある。

 グループ改名後の冠番組『全力!日向坂46バラエティー HINABINGO!』(日本テレビ)では小籔千豊と共演し、そこでもバラエティ番組のスキルを学んだ。吉本新喜劇の座長を務める小藪はあたたかな視線を向けながら、全力で笑い作りに取り組む彼女たちを見守った。初回放送の囲み会見で小藪は「日向坂がこの番組を通じて、バラエティとかに出て行くお手伝いができたらなと。本当に彼女たちが少しでも売れたり、何かいい方向に迎っていけたりすればいいなと思っております」と語っていたが、まさにその言葉を現実のものにするかのように、今日の日向坂46は数々の番組で輝きを放っている。

 ここ最近ではキャプテンの佐々木久美がバラエティ番組『みえる』(テレビ朝日系)で東野幸治と共に進行役を務める。また齊藤京子はさらば青春の光らとラジオ番組『アッパレやってまーす!〜土曜日です〜』(MBSラジオ)で共演。佐々木久美は東野に、齊藤は森田哲矢に強めに弄られながら、着実に良好な関係を築き上げている(『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(関西テレビ・フジテレビ系)に2人が出演した際、「アイドルって優しく扱っていただくことが多いんですけど、ガンガン弄られるとキュンとしちゃう」とコメントしていた)。

 ほかにも、どの番組に出演しても気づくと共演者から「丹生ちゃん」と呼ばれているキャッチーな存在の丹生明里、常にニコニコとしながら現場を明るくする佐々木美玲、コミカルなリアクションと笑いへの貪欲さで爪痕を残す加藤史帆など、さまざまな個性がそのまま日向坂46の強みとなっている。

 そんなことを書き連ねたが、彼女たちが番組で共演する芸人と良好な関係性を築いているのは「バラエティ番組の対応力が高い」からだけではないと感じる。

 彼女たちがどの現場でもしっかりと全員で揃って挨拶をするのは有名な話だが(実際会見などでその光景を目の当たりにしたことがあるが、その姿は実に見事だ)、一つ一つのマナーを大切にし、全力で番組に臨む姿勢を見せているからこそ、共演者・スタッフ含め一緒に仕事をする人の胸を打ち、良好な関係性が自然と構築出来ているのではないだろうか。

 全員で揃って挨拶をする、誰かが面白いことをしたら皆で笑う、必死で泥臭く(渡邉美穂や富田鈴花は収録が上手くいかず泣き出すこともある)収録を盛り上げるチームプレイを常に冠番組で行っているからこそ、ほかの番組にソロで出たとしても、チームプレイに徹することが出来るのだ。  まだまだ勢いを加速させそうな気配の日向坂46。今後もバラエティ番組を通じ、おひさま(日向坂46ファンの呼称)を笑顔にしていくことだろう。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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