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ジエン社の番外公演は“できなさ”がテーマ、「わたしたちはできない、をする。」

ナタリー

19/12/25(水) 10:19

The end of the company ジエン社 番外公演「わたしたちはできない、をする。」チラシ表

The end of the company ジエン社「わたしたちはできない、をする。」が、2月15日・16日に神奈川・神奈川県立青少年センター スタジオHIKARIで上演される。

「わたしたちはできない、をする。」は、山本健介率いるジエン社の番外公演。本作では、参加者1人ひとりに生活における“できなさ”について取材し、それをもとに山本が劇を構成していく。物語の舞台は、“できない”人たちによる相互互助を目的とした、とあるセンター。そこには、さまざまなことが“できない”佐藤くんがいて……。

上演に向けて山本は、今回稽古には参加できるが出演“できない”俳優や、直接観劇することが“できない”観客に対して、何かできることがあるのではないかと語りつつ、「思うだけで、なにもできないかもしれません。でも今回、そういう事を、考えてみたいなと思っています。すべてのできなさのために。できないを、やります。やろうとして、稽古がはじまりました。どうぞよろしくお願いします」とコメントした。

なお、2月15日13:00開演回と17:00開演回の終演後にはアフタートークが実施される。

山本健介コメント

今回「出演者」という書き方ではなく、「参加者」なのは、上演そのものには立ち会えない俳優がいるということです。現時点では関彩葉、中條玲、波多野伶奈がそれに相当します。他にもスケジュールによっては増えるかもしれません。
でも彼らも参加します。
稽古し、その過程に、そこに居る事、ただ居る事、上演する俳優に影響を与えるのも、俳優としての参加の仕方なのではないか、と考え、俳優の一部が出演「できない」俳優にも参加していただいております。
出演することが「できない」。でも、演劇はできるのではないか。
たとえば、彼らが稽古場に居て稽古していたことを、誰かに演じてもらう、とか。上演時刻、上演会場とは違うどこか遠くで演技をし、この世に存在していただく、とか……いろいろ考えていますが、まだわかりません。すべては今後の稽古次第です。
そしてもうひとつ。
直接観劇することが「できない」観客の方の事を考えています。
このお知らせを見、この公演があるということ、あったという事、それを認識していただくことも、「観劇」の一部として演劇になってほしいなあという希望というか、なんでしょうね、参加のお誘いというか……。
劇場に来て、観劇いただくことが最大の喜びで、もっともうれしい参加のやりかたです。
ですが、多くの人がいるところに座っている事が「できない」、自由になる時間を物理的にとることが「できない」、──観劇をすることが「できない」。そんな方にも、遠くからでも祈って頂ける、楽しんでいただける方法はないかどうか(それは生中継とか動画配信とかそういう事だけではなくて)も、考えたいなと思っています。
や、思うだけで、なにもできないかもしれません。
でも今回、そういう事を、考えてみたいなと思っています。すべてのできなさのために。
できないを、やります。
やろうとして、稽古がはじまりました。どうぞよろしくお願いします。

The end of the company ジエン社 番外公演「わたしたちはできない、をする。」

2020年2月15日(土)・16日(日)
神奈川県 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI

構成演出:山本健介
参加:荒田幸紀、池田衣穂、井澤佳奈、梅永あん、梅津佐知、大城美天季、草薙彩那、小林耕平、小林駿、こばやし帝国、佐藤紬衣、新海有己、春原愛良、関彩葉、中條玲、中村愛香、波多野伶奈、土生野乃花、林田真依、藤家矢麻刀、瞳、松浦みる、渡邉素弘

※池田衣穂、大城美天季、春原愛良、関彩葉、波多野伶奈、林田真依、瞳は本番に参加しない。

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