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『ファーム』フェスティバル/トーキョー19

19/10/13(日)

今年のフェスティバル/トーキョーのプログラムで、筆者が非常に楽しみにしているのがコチラ。松井周さんが2014年に劇団サンプルの公演として発表した『ファーム』を、韓国演劇界の気鋭の演出家、キム・ジョンさんが韓国人俳優とともに再構築します。キム・ジョンさんは韓国演劇界を代表する演出家のひとり、ハン・テスクさんの演出助手として研鑽を積んできた方なんですね。2017年に人気劇作家コ・ヨノクさんの書き下ろした『お客さんたち』を演出し、その舞台が数々の賞を獲得。キム・ジョンさんも一躍、注目の的となりました。現実を描きながらも神話的な空気がまとうコ・ヨノクさんの世界観と、松井周さんの作り出す劇空間にはどこか共通の匂いを感じます。5月末に東京芸術劇場の招聘で上演された『ボッコちゃん〜星新一ショートショートコレクション』(チョン・インチョル演出)や、この秋に演劇街・大学路で再演された前川知大さん作『散歩する侵略者』(イ・ギプム演出)など、日韓コラボレーションの秀作が目に止まる嬉しい昨今。松井周さんも早晩、大学路にその存在が知れ渡る予感大ですね。その糸口となる本作を観ておかねば!

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