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スベった空気を絶叫で一掃、アイアム野田が「ノーセンスユニークボケ王」優勝

ナタリー

18/8/28(火) 10:50

スベった空気を絶叫で一掃する鬼ヶ島・アイアム野田。

昨日8月27日、東京・松竹芸能 新宿角座にて「ノーセンスユニークボケ王決定戦」が開催され、鬼ヶ島・アイアム野田が優勝した。

ノーセンスユニークボケ王決定戦は「おしゃれな笑いができない」「ボケたいときにひたすらボケる」という芸人たちが、自らのノーセンスぶりを競うイベント。昨日はピーマンズスタンダード南川によるMCのもと、アイアム野田、オジンオズボーン篠宮、いち・もく・さん・くぼた、流れ星ちゅうえい、サンシャイン池崎、イワイガワ・岩井ジョニ男、新宿カウボーイかねきよ、永野、ずん・やす、チャンス大城が自由なボケ合戦を繰り広げた。

オープニングでは、チャンス大城が自身の衣装を「昔、ドリカムのコンサートで見たダフ屋の親父」だと説明し、いきなり爆笑を起こす。これに負けじと、ほかのメンバーたちも挨拶代わりのギャグを次々と披露。ちゅうえいが舞台上に貼ってあったT型のバミリを使った「タケコプター」というギャグを放つと、池崎の「実写版スカンク」やくぼたの「Tポイント使えますか」といった“バミリギャグ”が次々と誕生したが、南川から「客席から見えないものを使ったギャグはやめてください」とツッコまれてしまった。

流れてきた楽曲にノーセンスな合いの手を入れる最初の企画「ノーセンス 合いの手」では、永野が安室奈美恵「Chase the Chance」に乗せて8.6秒バズーカーのマネをしたり、チャンス大城がポルノグラフィティ「アポロ」に合わせて無言でパラパラを踊ったりとやりたい放題。一方、アイアム野田は「アポロ」をバックに「誰か僕にジャンケンを教えてくれー! ジャンケンポン! ジャンケンポン! お母さん、助けてください! ジャンケンポンのあいこでしょ! ハイハイハイハイこんにちわ!」とその場で思い付いたような歌を熱唱する。意味不明な歌詞に観客が困惑する中、続くちゅうえいも「ジャンケンポン! ジャンケンポン! ジャンケンポンでーあいこでしょ!」と便乗。これに野田も再び乱入し、2人が音楽に合わせてひたすらジャンケンする謎の展開に突入した。

ここで永野が観客に対して「アイアム野田が入ってきたときに『ご本人登場』みたいな感じでもっと盛り上がらないと」「これは参加型ワークショップ。何を他人事のように見てるんだ」と説教。ずん・やすを引き連れて「我々2人と交代してもいいよってお客さんいますか?」と客席に降りてしまう。そして無作為に選んだ観客2人をステージ上に送り出し、自分は客席に座って「芸人だろー! 面白いことやれー!」と野次を飛ばした。最終的に野田、ちゅうえい、観客2人の合計4人が「アポロ」に合わせてジャンケン。これが終わると、観客全員が永野に煽られて立ち上がり、ステージ上に拍手を送った。

「2018 FIFAワールドカップ」で話題になったネイマールの過剰演技をノーセンスに再現する企画「ノーセンス ネイマール」に移ると、お手本で倒れた南川を全員が袋叩きに。ここではステージの左端にいた大城がいつの間にか右端に移動していたため、一同から「ワープだ!」と驚かれ、「ワープ大城」というあだ名を付けられる。またノーセンスに悩み相談をする企画「ノーセンス 悩み相談室」では、1人だけ浮いている大城の声質に一同が注目。「周波数が違う」「ラジオが流れてきたのかと思った」「海賊チャンネル」「過去からやってきた声」と騒ぎ立てた。

続いての企画は、稲川淳二の怪談に合わせてノーセンスに口パクをする「ノーセンス 稲川淳二」。しかし芸人たちはホラーテイストな照明を気に入ってしまい、ちゅうえいは「この照明で『アポロ』を流してほしい」とリクエストする。さらに新宿カウボーイかねきよは薄暗い中で戦後のヒット曲「リンゴの唄」を歌唱。周囲からはそのおどろおどろしさを「ばあちゃん家!」「公民館!」「寺山修司!」と表現されたが、やがて一同の心を掴み、最後には「本当の芸能」「ベテランがやるやつ」「漫才より崇高なもの」と称賛されている。

「ウンチョコチョコチョコピー」をノーセンスに披露する最後のコーナー「ノーセンス GO!皆川」では、スベってしまうチャレンジャーが続出した。彼らはこぞって小道具のニット帽で顔を覆って現実逃避。この行動は映画好きの永野により「ファニーゲーム」と名付けられ、スベったときの常套手段として重宝された。一方で、アイアム野田だけはスベっても“ファニーゲーム”を使わずに「わー!」と絶叫し、静寂をかき消していた。

以上のノーセンスなポイントを総合した結果、「アポロ」に合わせてジャンケンする姿やスベって絶叫する姿が評価され、アイアム野田が優勝。しかし本人は手応えがなかったようで、困惑しながら「納得してますか!?」と観客に呼びかける。客席から拍手が起こると、どうリアクションしていいのか困った様子で「ぬあー!」奇声を上げ、南川から「やめてください」とシンプルに注意を受けていた。

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