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ももクロ、坂道グループ、ニジガク……新たな波を感じさせる『TIF オンライン 2020』ラインナップへの期待

リアルサウンド

20/9/27(日) 6:00

 『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』が、10月2日から4日に開催される。

 2010年にスタートした『TIF』は、今年もお台場青海周辺エリアにて行われる予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により初めて開催中止に。だが、10年間で紡いできた火を絶やしたくないという思いからオンラインアイドルフェスとしての開催を決意。SMILE GARDENやSKY STAGEなど『TIF』の名物となるステージはそのままに、VTuberを中心とした仮想現実ステージ・バーチャルTIFといったオンラインならではの試みも取り入れられている。

 タイムテーブルに並ぶのは例年以上とも言える豪華アイドルの数々。その目玉と言えるのは、最終日のメインステージ・HOT STAGEのヘッドライナーを飾る、ももいろクローバーZだ。ももクロが『TIF』に出演するのは、初年度の2010年以来10年ぶり。まだ6人組のももいろクローバー名義だった頃である。アイドルファンを賑わせているのは「走れ!」を始めとした当時の楽曲が披露されるのかどうか。今年1月にリリースされたアルバム『ZZ’s』では、初期代表曲でありライブチューンの多くがZZ ver.としてセルフリメイクされており、パフォーマンスとなる可能性は高い。また、同日は今年もSMILE GARDENのトップバッターを佐々木彩夏が務め、その次のアクトでは自身が総合プロデュースする浪江女子発組合のメンバーとしても出演。この日は計3ステージで佐々木を堪能できることとなる。ちなみに、SMILE GARDENではBiSHがももクロと裏被りという悩ましいタイムテーブルになっており、今年のラインナップの華やかさをより際立たせている。

 坂道シリーズからは今年も乃木坂46 4期生と日向坂46が出演。昨年はそれぞれが別日にてSMILE GARDENのトリを務め、今年はHOT STAGEに登場となる。この1年、どちらのグループもさらに坂道を駆け上ってきた。4期生は遠藤さくらがシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』でセンターを務め、4期生曲「I see…」のMVが1400万回再生を超え乃木坂46としての代表曲へ。新4期生として新たに5人の仲間もメンバーに加わった。愛らしくもしなやかなパフォーマンスで、10月に控える白石麻衣の卒業ライブへと繋げてくれることだろう。日向坂46は初の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への出場や今年12月に東京ドーム2DAYSでのライブを開催予定など、名実ともに今、最も勢いのあるグループへと成長。1stアルバム『ひなたざか』のリリースから1週間余りというタイミングでのライブ出演というのも、大いに期待させてくれるポイントだ。

 また、冒頭でVTuberの出演について触れたが、今年は『ラブライブ!』シリーズから虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』からアンティーカ、ストレイライトといった声優ユニットが登場するのも『TIF』としては大きな動きと言える。『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』はお台場を舞台にした作品であることから、今回の出演が決定。より思いの込もったパフォーマンスが展開されることだろう。ほかにも、22/7やRun Girls, Run!などのグループも出演しており、今回の開催を機に『TIF』へ声優ユニットの大きな波が訪れるかもしれない。

 『TIF』総合プロデューサーの菊竹龍氏は、開催にあたって「オンラインだからできること、オンラインになっても変えたくないこと、いま一つ一つ、丁寧に考えています」「何がどこまでできるかはわからないが、ありふれたオンラインライブにはしたくない。皆さんと作り上げてきたこれまでのTIFに負けない熱狂を、TIFオンラインの会場からもお届けします」と公式にコメントしている。あの湧き上がるSMILE GARDENの熱量を、青空と夕景をバックにしたSKY STAGEでの美しいパフォーマンスを今年は現地で観ることはできない。けれど、『TIF』はいつだってファンが目撃者となりアイドルのパフォーマンスを、魅力を発信してきた。その熱狂は今年もきっと変わることはないだろう。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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